中国の浙江省(せっこうしょう)商工部門で13日、市場で販売されていたフカヒレを調査したところ、82点のうち79点がゼラチンを固めた偽物だったと発表した。フカヒレは高級食材として日本でもかなりの人気があり、スープや姿煮などで高級食材の地位を確立しているが、「日本国内で消費されるフカヒレの約4割は偽物」と、業界関係者も証言し、ネットや巷では結構な波紋を呼んでいる。
食感を似せただけのゼラチンなら百歩譲って許せるという声も大きかったが、中国産の偽フカヒレには発がん性のある化学物質などが製造過程で使われていたというニュースも飛び込んできている。中国では高級食材だけが偽食材のターゲットになっているわけではなく、市場の食材まで偽者があふれており、日常的に取引されているようだ。
中でも代表的なのが屋台の食べ物だ。2007年に日本で報道された“段ボール肉まん”を覚えているだろうか。あの事件は真相こそ不明だが、ああいった本物と見分けがつきにくい商品が多く陳列されているのは過去の偽卵事件、偽米事件、偽ワカメ事件などから明らかだ。
最近話題になっているのが、中国ではポピュラーなシシカバブだ。あちこちの屋台で見ることができ、値段も1本2元(約28円)ほどで販売され人気を呼んでいる。が、しかしこのシシカバブも本来ならマトン(羊肉)を使って作られるのだが、中国版『Twitter』などでは「羊ではなく、ネコやネズミの肉を使って作られている」とのウワサが立ち「5元(約70円)以下の店では食べないほうがいい」とのことだが、真意のほどは不明である。しかし、卸売り市場をのぞいて見ると、マトン100%ではなく、マトン風味に調味された肉が置いてあるなど怪しさ満点だ。肉問屋の主人は「肉が白っぽいものは疑わしい」と、話している。
ただこういった偽食材は気をつけろといった声が、他国からではなく中国側から聞こえてくるのは、食品に限らずとも偽物の多い中国市場で市民がいかに敏感になっているかということがよくわかる。日本に限らず海外から、「自分の国の食材が偽物だらけだったら、何を信用したらいいのか......」という声が数多く上がっている。
出典:[http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130115-OYT1T01050.htm] [http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68494]
[画像:d'n'c(flickr) http://www.flickr.com/photos/fukagawa/910059283/]
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