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映画『スティーブ・ジョブズ』監督インタビュー「小さなガレージから始まったジョブズの挑戦に惹かれた」
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映画『スティーブ・ジョブズ』監督インタビュー「小さなガレージから始まったジョブズの挑戦に惹かれた」

2013-11-01 17:00
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    2011年に死去したアップルの創設者、スティーブ・ジョブズの生涯を描いた映画『スティーブ・ジョブズ』が、奇しくも「iPad Air」日本発売日である11月1日、本日より公開となります。

    最低な男が、最高の未来を創った。という刺激的なキャッチコピーのもと紡がれるストーリーは、世界初の個人向けマシンApple Iを商品化し、自宅ガレージを改装してアップルコンピュータを設立する所から始まります。スティーブ・ジョブズを演じたのはアシュトン・カッチャー。ポスターや予告編を観てあまりのソックリぶりに驚いた人は多いのでは?

    今回は、本作の監督を務めたジョシュア・マイケル・スターンに作品への想いから、ジョブズ、アップルの魅力についてまで色々とお話を伺いました。

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    ――あまりにも有名なスティーブ・ジョブズという人物を描いた映画を作るのには、大きなプレッシャーがあったのでは無いでしょうか。

    ジョシュア・マイケル・スターン監督(以下、ジョシュア):もちろんプレッシャーはありました。そもそも数時間で人の人生をを描くという事が難しいと思ったし、入れなかったシーン(具体的に言えばインドでの話)に対しても文句は必ず出てくるだろうと思った。でも、人生においてやる価値のあるものには必ずプレッシャーがつきものだと考え、取り組みました。

    ――私はジョブズの事をそんなに知らなかったので、こういった人生を送ってきたんだ! とすごく新鮮で面白かったです。

    ジョシュア:私ももともとはジョブズのことをよく知らなくて、黒いタートルを着てスピーチをしている印象が一番強かったんです。パワフルなセールスマンであったこととか、ヒッピーであったりだとか、彼のそういった一面を知らなかったし、そこを面白いと思った。何より、彼の挑戦があの小さなガレージから始まったという事が、多くの人に希望を与えると思ったんですね。

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    ――若者に夢を与える、というメッセージもあるのでしょうか?

    ジョシュア:今の世の中ってすごく変わってると思います。企業はたくさんあるのに人を雇おうとしないし、前世紀的な生き方だと、高校を卒業して工場や企業で働いて、年金で生活するという人生だったけど、今は違いますよね。工場や企業で働くことが自分に合わないと思った若者が起業をしてて生きていく。そんな生き方の一つをジョブズが見せてくれたと思うんです。空間があってそこにあったらいいな、という物を作るニッチさ。家庭にコンピューターがあることで生活が楽になる、そういう発想ですね。

    “ガジェット”というのは生活を楽にする為にある物だと思います。なので、A地点からB地点に早く行く簡単な方法を考えられる、数学的なバックボーンを持っている人間が多くのガジェットを生み出しているわけですね。

    ジョブズはデパートで働いていた事があるんですが、そこでフードプロセッサーを見て、ボタンを押すだけで簡単に野菜のみじん切りが出来るという事に魅了されました。それまで女性が30分以上かけて行っていたみじん切りを、このガジェットがある事によって女性から30分を救ってあげることが出来ると。

    ――日本でもアップルは大人気で、新商品が出る度に長い行列が出来たり、徹夜で並んだりする人もいるんですよ。

    ジョシュア:私ももちろんガジェット好きで、アップル製品が大好きだよ。アンドロイドを持っていたこともあったけど、アップル製品はここでしか買えないというところが本当に個性的で楽しいんだよね。昔は自動車や汽車など大きな産業に発明が使われていたわけですけど、これからの世紀は自分がどの様に豊かに暮らすか、という事に発明が使われるべきだと思っているんだ。

    ――ガジェットやデジタルが発達して、映画作りも楽になったのでは無いでしょうか?

    ジョシュア:本作ではじめてフィルムでは無くてデジタルを使ったんだけど、圧倒的に楽になったね。ただ、まだデジタルだと少し人工的に見えるかなという部分もあって。フィルムを使うとガーゼがかかった様な質感が出るんだけど。でも、そんなちょっとした課題はあるけど、かかる時間が全然違う。またフィルムに戻るという事は難しいだろうね。

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    ――ジョブズ役のアシュトン・カッチャーのソックリ具合には本当に驚かされました。

    ジョシュア:他にももちろん候補の俳優さんはいたんですが、アシュトンは何と言っても似ていた。後は、映画の世界観にとても理解があった。若者が何かに没頭するという事を彼はよく知っているし、実際に投資もしている。だから色々なバランスが良い彼にお願いしたんだ。

    ――話し方や仕草、独特の“ジョブズ歩き”も再現されていましたね。

    ジョシュア:彼はものすごく練習していたよ。何十時間も彼のビデオを見たり、スピーチを聞いたり、知人に話を聞いたりね。彼の熱心な努力があって、この映画は良い物になったと思うしとても感謝しているんだ。

    ――どうもありがとうございました!

    メイン

    『スティーブ・ジョブズ』ストーリー

    IBMにケンカを売り、ビル・ゲイツを盗人呼ばわり、自らの会社からも追放される。

    2011年10月5日、56歳の若さで亡くなったアップルコンピュータの創業者スティーブ・ジョブズは、今世紀最高の経営者と称えられながらも、一方で、ワガママで傲慢、自分の考えを絶対に曲げず、必要ならば友人さえも追い落とす非情な男とも言われた。なぜ、そんな“嫌われ者”が、世界中の人々から“熱く愛されるデバイス”を創ることができたのか―?その疑問に答える、ジョブズ没後初の映画化が実現。自分とよく似たはみ出し者の友人たちと、自宅ガレージにアップルコンピュータ社を設立した、21歳のスティーブ・ジョブズ。次々とヒット商品を生み出し、わずか4年で株式を上場、莫大な富と名声を手にする一方で、その激しい性格は多くの敵をつくり、遂には自分がつくった会社からも追放されるという人生最大の挫折を迎える。二度と立ち上がれないような怒涛の修羅場をくぐり抜け、それでも挑戦することを諦めなかった男の、“素顔”の真実と向き合う―それは、観る者すべての可能性を祝福する、得難い体験となる。

    11月1日(金) TOHOシネマズ 日劇1ほか 全国ロードショー

    http://jobs.gaga.ne.jp/

    (C)2013 The Jobs Film,LLC.

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