• このエントリーをはてなブックマークに追加
『アナと雪の女王』の各言語に合わせた自然な口の動きって一体どうやってるの?
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

『アナと雪の女王』の各言語に合わせた自然な口の動きって一体どうやってるの?

2014-03-12 08:30

    いよいよ今週金曜日に公開の迫った『アナと雪の女王』。さまざまな予告映像を見て期待感の高まっている人も多いことだろう。『YouTube』にアップされた主題歌「Let It Go」の25カ国語版では、松たか子が歌う日本語版パートが外国人の間で「kawaii!」と好評を博していた。

    ところで、予告映像に登場するキャラクターが歌っているのを見ていて、何か気付いたことはないだろうか。むしろ自然すぎて気付かない人がほとんどかもしれないが、各言語の発音に合わせて、違和感のないように口が動いているのだ。

    この自然な口の動きは、アニメーターが1フレームごとに描いているわけではなく、「リップシンク」と呼ばれる技術の賜物だ。

    CG技術における「リップシンク」とは、音声に含まれる母音を中心としたまとまり――音節――を識別し、それに合わせて3DCGモデルの口周りの筋肉の動きを自動生成してくれる技術のこと。『Let It Go』25カ国語版のように、たとえ異なる言語をつなぎあわせた音声であっても、3DCGモデルのほうで自動的に対応してくれるのだ。もちろん、顔がアップになるような場面では、今でも手作業による細かい調整をしているはずだが。CGアニメやゲームの制作現場では既に一般的な技術になっていて、出来上がっている映像を見ながら声優が演技する“アフレコ”が必要ではなくなるため、制作の自由度が上がり、作業の効率化が計れる。

    『アナと雪の女王』では、「リップシンク」の他にも、たくさんの最新CG技術が駆使されている。特にこだわっていると言われるのが雪と描写。コンピュータグラフィックスの国際会議『SIGGRAPH 2013』でディズニーが発表した雪のシミュレーションデモ映像は、多くの技術者に感銘を与えた。リアルタイムで描画するゲームでは到底真似できないような高度な物理シミュレーション映像が見られるという意味でも注目の映画だ。

    画像:disneyjpより引用(『YouTube』)

    動画:『アナと雪の女王』「Let It Go」(25ヵ国語Ver.)(『YouTube』)

    https://www.youtube.com/watch?v=6Qk5Fc1Vdqk

    参考動画:

    リップアニメーションを自動作成するAfter Effectsスクリプト:Auto Lip-Sync(オート リップ-シンク)(『vimeo』)
    http://vimeo.com/64698725

    Disney's Frozen - A Material Point Method For Snow Simulation(『YouTube』)
    https://www.youtube.com/watch?v=9H1gRQ6S7gg

    ■関連記事

    ドバイ警察がラクダのレースゲームを開発!? 愛国心と文化・健康・食育意識を高める国家的プロジェクト

    “豚骨”発祥の地 本場久留米ラーメンを楽しめるイベントが六本木で開催中!

    【進撃の竜巻】高さ300m・長さ160kmの巨大な壁で竜巻の被害を防ぐ計画-アメリカ

    【海外の反応】外国人も理解不能な日本のパチンコビジネス 「ヤクザが経営してる」「いたるところにある」

    『ホビット 竜に奪われた王国』 竜の“中の人”の演技が「キモい」「セクシー」と話題

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/531339
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。