外出時に残り少なくなると不安になるスマートフォンのバッテリー。最近では大容量バッテリーやバッテリーを長持ちさせる省電力機能が、スマートフォン選びで重視される要素になってきています。緊急時にバッテリーの消費量を50%に抑えてバッテリーを長持ちさせる『緊急時長持ちモード』に注目して、ガジェット通信は過去に『GALAXY J』『GALAXY Note 3』についてバッテリーの持ちを徹底検証しました。
バッテリーが7日半持つ驚異の結果に! 『S4』後継の最新型スマホ『GALAXY J』の『緊急時長持ちモード』を徹底検証
http://getnews.jp/archives/452581
“7日半持ち”をどれだけ超えるか? 『GALAXY Note 3』で『緊急時長持ちモード』を徹底検証
http://getnews.jp/archives/472160
ドコモからは5月15日に発売された『GALAXY』スマートフォンの最新機種『GALAXY S5』では、新たに『ウルトラ省電力モード』という省電力機能が搭載されました。こちらはもっと日常的に使うことを想定した省電力機能。実際にはどれぐらいバッテリーが長持ちするのでしょうか。ドコモから発売直後の端末をお借りして、その実力を検証してみました。
●ぜいたくなスペックの最新『GALAXY』スマートフォン
『GALAXY S5』は、SAMSUNG電子のグローバルのフラッグシップとなるAndroidスマートフォン。OSにAndroid 4.4、2.5GHzのクアッドコアCPU、5.1インチのフルHDディスプレーを搭載し、4Kの動画撮影にも対応するパワフルな端末ですが、ここでは『ウルトラ省電力モード』に注目してレビューしていきます。
『GALAXY S5』のバッテリー容量は2800mAh。『GALAXY J』の2600mAhからわずかな容量アップに見えますが、ドコモが発表している「実使用時間」は65.0時間と、『GALAXY J』の55.0時間から10時間も向上。通常使用でもバッテリーの持ちが期待できそうです。
●仕事や旅行先での使用を想定した『ウルトラ省電力モード』
『ウルトラ省電力モード』は、『緊急時長持ちモード』同様に画面の色調を灰色にしてディスプレーの消費電力を抑えるほか、画面をOFFにするとモバイルデータ通信をOFFにしたり、Wi-FiやBluetoothの通信をOFFにすることでバッテリーを長持ちさせるモード。
デフォルトで利用できるアプリは『電話』『SMS』『ブラウザ』『ドコモメール』の4種類のみに制限しており、下記のアプリ候補から2種類まで追加して利用できます。
・Twitter・ボイスレコーダー
・メモ
・ChatON
・Google+
・時計
・災害用キット
・電卓
災害時での使用を想定している『緊急時長持ちモード』ではデフォルトで利用できたワンセグ、追加して利用できたカメラ、『Googleマップ』は利用できなくなっています。これは、災害時に必要な情報収集や連絡ができる『緊急時長持ちモード』とはコンセプトが異なり、『ウルトラ省電力モード』は「残りわずかなバッテリーを長持ちさせたい」「しばらく充電できないので長持ちさせたい」という日常的なニーズに対応するためと考えられます。想定できるのは下記のようなシチュエーション。
・日帰り出張に出て出先で充電できない
・帰宅が遅くなったが家まで待ち受け状態を保ちたい
・旅行に出たがACアダプターを忘れてしまった
・自宅で充電できないまま外出してしまった
・授業中や就業時間はスマートフォンを使わないので切り替えてバッテリーを長持ちさせたい
まず通常モードでバッテリーの持ちを検証し、続いて『ウルトラ省電力モード』で検証してみることにします。
●通常でも「3日持ち」は余裕でした
バッテリーを100%まで充電後、一般的な使用をイメージして1日に下記の操作をしていくことにします。
・通話3分×5回
・SMSの送受信を5回
・ワンセグ視聴10分
・『Twitter』利用10分
・『YouTube』視聴10分
・ウェブサイト閲覧30分
Googleアカウントの同期はONにして、モバイルデータ通信は常時実行されている状態で検証しました。
検証を開始したのは5月16日、金曜の正午。週末をはさんでもバッテリーは持続しており、最終的にバッテリーが切れたのは5月20日火曜の17時ごろ。
「バッテリー使用時間:4日4時間59分32秒」
という結果をたたき出しました。「バッテリーが3日持つ」が長持ちの基準だった時代は終わり、通常使用でも4日稼動してしまうんですね。通常モードのパフォーマンスの高さに驚き。では、『ウルトラ省電力モード』ではどのような結果が出るのでしょうか。
●『ウルトラ省電力モード』の結果は?
続いて『ウルトラ省電力モード』に切り替え、バッテリーを100%まで充電してから使用を開始。『ウルトラ省電力モード』には、「設定」の「省電力」メニューから切り替えができます。
『ウルトラ省電力モード』ではワンセグが使えないので、下記の内容を1日に実行して検証しました。『YouTube』はアプリが使えないのでウェブ版を利用します。
・通話3分×5回
・SMSの送受信を5回
・『Twitter』利用10分
・『YouTube』視聴10分
・ウェブサイト閲覧30分
検証を開始したのは5月21日水曜の11時。週末をはさんでバッテリーが切れたのは5月26日月曜の正午ごろでした。
「バッテリー使用時間:5日0時間59分0秒」
という結果に。さらに1日持った結果になりましたが、使用時間で計算すると20%近くバッテリーの持ちが向上していることになります。5日持つということは、月曜の朝に家を出て、そのまま帰れなくて充電もできなくても金曜まで使えるということ。家に帰れないほど超忙しいビジネスマン(どんな人だ)でも、バッテリーを気にせずバリバリ働けますね。
検証は、LTEが受信しやすい、電波の安定した場所に置いて実施、検証で実行したアプリは毎回バックキーで終了させて待ち受け状態に戻しました。外出時に3GとLTEが切り替わるなど電波が不安定な場所で使ったり、ブラウザのページを開いたままにするなどバックグラウンドでアプリを動作させたままにする場合、動作時間は短くなる可能性があります。
ちなみに『緊急時長持ちモード』も搭載されており、こちらは電源キーを長押しして切り替えが可能。指定したメールアドレスに自分の位置情報を知らせるメール機能が搭載され、災害時に役立つ機能が強化されています。
『ウルトラ省電力モード』にしたまま使い続けるユーザーはいないと思いますが、あまりスマートフォンを操作しない時間帯にちょこちょこ切り替えて賢く使うと、充電のことを気にせずに長時間使うことができそうです。充電用の外部バッテリーを常に充電して持ち歩かなくて済むのは、カバンも軽くなるしうれしい限り。身軽にスマートフォンを使いこなしたい人は注目できる機能なのではないでしょうか。
『GALAXY S5 SC-04F』主な仕様OS:Android 4.4
Xi:150Mbps/50Mbps
FOMAハイスピード:14Mbps/5.7Mbps
VoLTE:対応
サイズ:約W73×D142×H8.3mm
重量:約147g
3G連続待ち受け時間:500時間
LTE連続待ち受け時間:440時間
GSM連続待ち受け時間:440時間
連続通話時間(LTE/3G/GSM):未定/1020/700
実使用時間:約65.0時間
ディスプレー:約5.1インチ 1080×1920 フルHD 有機EL(SUper AMOLED)液晶 1677万色
外部メモリー:microSD(2GB)、microSDHC(32GB)、microSDXC(128GB)
カメラ:有効画素数約1600万画素CMOS
インカメラ:有効画素数約210万CMOS
CPU:MSM8974AC 2.5GHz クアッドコア
バッテリー容量:2800mAh
ROM/RAM:32GB/2GB
テザリング:対応
おサイフケータイ:対応
ワンセグ:対応
フルセグ:非対応
赤外線:非対応
防水/防じん:対応
NOTTV:対応
NFC:対応
カラー:shimmery WHITE、charcoal BLACK、sweet PINK
■関連記事
声優の本多陽子さんが自身のブログで入籍を発表 本名陽子さんと間違える人も
新世界の神・人間のクズ……過激すぎる藤原竜也の人生にまた新たな1ページが! “全ての人間を操る”壮絶な1週間
「AKBの根幹にして、最大の弱点を突かれた事件」小林よしのりさんがAKB襲撃事件についてコメント
反社認定された人間はどのように復帰するのかについて(うさみのりやのブログ)