激しい部分はもっと激しく、マニアックな中にも分かりやすい!
歩みを止めず突き進む、名古屋の次世代を担うDEXCOREの今と未来をVo.架神-kagami- に独占インタビュー!
■去年12月の突然のメンバー脱退発表には正直驚きました。その逆境の中、バンドを止めず前に進む事を選択しましたよね?
架神:そもそも解散は僕の中では一切なかったですね。活動休止の選択肢もありましたが、落ち込むほどの時間も無いので、このまま前に進む決意をしました。
■個人的に4人の音が抜群にまとまっていたので残念なのもあったし、今年2月にはダイアモンドホールでの主催を控えている中だったから心境も複雑だったのでは?
架神:4人の音の評価が高かった事はまわりのバンドの皆さんにも言って貰ってたので、脱退を聞いた時はもうシンプルにこのタイミングでか、と思いましたね。ただ、軽い気持ちで決めたわけじゃないと思ったので引き止める気持ちっていうよりは、それでもやってくために逆に何とかしなければっていう前向きな方の気持ちが大きかったですね。なんとかしないとっていっても妥協してやっていくっていうわけではなくて、今決まっているスケジュール含め、妥協とかは一切無しで突き進んで行こうと。気持ち的には再始動みたいな心境です。
■さて、その2月18日にDEXCORE Presents「DEX FEST -2023-」が名古屋ダイアモンドホールで開催されます。率直に開催に至った経緯を教えて下さい。
架神:具体的に考え始めたのがちょうど1年前とかですね。これが到達点っていうわけじゃなくて目標の1つとして、今の名古屋ってバンドも少なくなったし、熱いバンドとかも消えている中、言い方は悪いかもしれませんがチャンスだと思ってるので、みんなが驚くような場所とメンツで1発かましてやろうと約1年動いてて、2会場開催とかの話しも出たんですけど、まずはダイアモンドホール1発!がやっぱ1番強いかなと。
■DEXCOREだからこそ出来るV系だけでは無いラインナップの面白さに魅力を感じますよね!
架神:僕らならではだと思いますね。対バンしてきたり、知っている中で、激しい音楽やメタルコアと言うジャンルに絞って、かっこいいと思うバンド、信頼しているバンドだけを集めたイベントにしたかったので、率直にこのラインナップになりました。もちろん他にもそういうバンドがいるんですけど物理的に今回は。
■今回のイベントを名古屋で開催する上でも、DEXCOREとして名古屋での立ち位置と言うか、名古屋への思いというか、その辺りはどういう風に思ってますか?
架神:始動からずっと名古屋でもう6年やって来て、やっぱ最初は動員も2、3人とかから始まって、こうやって出来る所まできて、今もそこまで大きいバンドかと言われたら全然そうじゃないですけど、名古屋を拠点に僕らが全国や世界に向けて発信していけるような動きをしていきたいと思っていて。ダイアモンドホールもただやるだけなら誰でも出来るじゃないですか? これまで積み重ねて来た中の1つの節目として、新しい起点として、名古屋でやるこのイベントを結果として成功になるイベントにしたいですね。
■名古屋のバンドを見て来て、そんな中でDEXCOREは頭1つ抜けたような感じですよね。名古屋のバンドと言うより全国区に近いような感覚かなと思うんですど?
架神:1つ抜けている感じはありますが、それって名古屋にバンドがいない現状もあると思うので、僕らが名古屋で頭1つ抜けていたとしても全国区でも、頭1つ抜けてるバンドが所詮まだこのレベルなので、まだまだこれからって感じです。
■一昨年コロナ禍の中10月にElectricLadyLandでワンマンをやって、昨年12月に同じ場所でワンマンを開催してるわけですけど、ステップアップした実感とかは感じてますか?
架神:一昨年はコロナ禍でお客さん側の制限も厳しくてキャパ制限も今よりぜんぜん厳しい中だったし、そこまで大きくは感じてないですけど、バンドとして、DEXCOREとしてのあり方、どんなバンドであるかと言う部分は確立されたような気がします。それに足を運んでくれるファンも新旧増えてはいますし、少しずつ通常のライブの感覚に戻って来ているかなって感じはしましたね。
■ここ最近の作品や楽曲に関し、個人的に振り切って来ている感を感じます。架神さん的に影響を受けた事や、心境の変化があったりしたんですか?
架神:それがめちゃくちゃあって。ちょっと前まではとりあえず「激しい+黒い=DEXCORE」みたいな感じのイメージが自分達も周りにもあったと思うんですけど、バンドとしてどういうバンドになりたいのかなって考えた時に、やっぱ一番の強みは歌だなと思って。歌と言うか、自分の声、ですね。これだけ両極端に振り切っているバンドはそこまでいないし、歌声をもうちょっと全面的にアピールして行きたいと思ったのが、多分曲とかにも現れて来たんだと思います。
■声をメインに考えた時に楽曲制作も変わって来たんですかね?
架神:そうですね。多分今までよりちょっとポップと言うか、最近歌もの寄りにはなって来ているかなと思いますね。
■確かに!サビを聴いただけでDEXCOREと言うバンドだと言う特徴を感じるし、もっと言うとイントロとかAメロや全てにおいてDEXCOREと言うバンドの特徴を感じますよね。それももしかしたら一番の特徴でもあるサビがあって更にそう感じるのかもしれないです。
架神:なるほどですね。メタルコアやヘヴィミュージック好きな人達にも世界にも通用する、馬鹿にされない感じで、激しい部分はもっと激しく、マニアックな中に分かりやすく、歌ものもより歌ものにっていう全部がDEXCOREらしさですね。
■聞きたかったんですが、DEXCOREはV系の対バンはタブーとかになって来ていたりするんでしょうか?
架神:ぜんぜんそんなことないですよ。むしろV系に誇りをもってやっています。ジャンルとかって良くも悪くも難しい部分ですけど、僕らは結構シンプルで、ただただかっこいいバンドとやりたいだけですね。売れてようが、売れていまいが、V系だろうが、メタルコアのバンドだろうがメロコアだろうがJ-ROCKだろうが、かっこいいバンドと対バンしていきたいなっていうのはありますね。勿論それだけじゃないですけど、根本にはありますね。
■それが1番DEXCOREにとって、ファンにとってプラスなのかもしれないですよね。DEXCOREのライブ行けば良いバンドが見れる訳ですもんね。
架神:そういう意味ではファンの事も結構考えちゃいますね。仮に今DEXCOREとAKB48が対バンしても楽しめるのかなとか考えちゃいますしね。
■ただ究極言ったら、AKB48とDEXCOREが対バンしたら個人的にめちゃくちゃ上がちゃいますけどね!これも振り切っていて!(笑)
架神:(笑)
■振り切っていると言えば「Who’s fault?」のMVもV系には無い振り切った内容だったですよね? バンドマン!っていう感じがすごい出ていてこのMVが1番好きなんですよね!
架神:僕も1番好きです。この曲は絶対そういう感じにしたくて。
■このMVのコンセプトってどうやって決まったのか聞いてみたいです。
架神:ちょうどコロナ禍の時期で、なんか僕らの日常が消えちゃうみたいな風に思っていて、スタジオ入って、ライブやってっていう当たり前にあったもの、その1日みたいなもの、普段の日常をそのままのイメージでMVにしました。
■V系と言うジャンルでもある中、どすっぴんで普通にスタジオに行く風景からはじまる訳で、そういう所も全然抵抗ないんですね?
架神:そういうコンセプト的にこのMVはその日常のシーンが無いと意味が無いと思ってイメージしてたので、逆にメイクしているシーンなんて無くても良いぐらいの感じでしたね。
■ちなみに、次のMVを作ろうと思ったらこんなMVを作りたいとか構想はあったりするんですか?
架神:いつも曲次第なので、今はまだ具体的にはあまり無いですね。
■じゃあ次の新曲の構想はもう決まってたりするんですか?
架神:構想っていうか実はもうほぼ出来ているんですけど。これもいつも言ってる気がするんですが、特に変なひねりもせずに「ザ!DEXCORE」と言う感じで、”現状の最終形態” みたいな曲ですね。
■新しいリリースとしては2月25日にBlu-ray「ONEMAN LIVE -18- TOKYO」リリースします。このワンマンはどんな1日でしたか?
架神:今までのワンマンでダントツで最高でしたね。もうダントツ。集客は勿論、雰囲気も、WESTに立ってるっていう高揚感も、友達と憧れの先輩がfeat.に駆けつけてくれたり、いろんな事にテンションも上がっちゃいました。
■2月のダイアモンドホールの次の構想ってもうあったりするんですか?
架神:きっと誰もがバカだろう?と思うようなきっと楽しい事が待ってるよ、とだけ。(笑)
■ダイアモンドホールにも出演するDEVILOOFさんが先日メジャーデビューを発表したけど、架神くん的にメジャーデビューとかって興味があったりしますか?
架神:肩書きはカッコいいですよね。ただ正直、別に何か変わるのかなっても思います。まずメジャーデビューが結局何なのか良く分かって無いと言うのが正解で。そこがゴールじゃないし、なるようになると言う感じでやってますからね。自分達が一般的に受けないって言われてる音楽をやってて、それを武器にしてるんで、これからもそれは変わらないというか。
■必然的にそう言う話があればっていうだけの話ですね。
架神:ですね、自由にやらしてもらえるなら(笑)
■架神くんはCazqui's Brutal Orchestraでもボーカルを担当してるけど、このプロジェクトに入った経緯なんかも今回聞いてみたいです。
架神:最初はJILUKAのイベントにCazquiさんが出たことがあって、その日限定のバンドで歌ってくれみたいな話しで、確かその時はカバー曲をやったんですよ。で、良い感じだからこのまま本格的に始めてみようかと言う話になり、それがかれこれ2〜3年前の話で、ずっと水面下でやっていて、この間(昨年11月)MV発表や初ライブをする事が出来ました。
■プロジェクトが本格始動して、DEXCOREと大幅に違う事ってありますか?
架神:曲を作っているのがCazquiさんっていうのがかなり。あの人が天才だと思うのが、曲も勿論そうなんですけど、1番凄いと思うのが、ボーカルの長所とか魅力を引き出すのがめちゃくちゃ上手くて、僕自身もこんな自分いたんだみたいな事に気付かされます。
■ボーカリストとして成長出来るプロジェクトに加わってるって事ですね。色んな意味でプラスになっているんですね。
架神:そうですね。このプロジェクトを始めたきっかけがCazquiさんと一緒に出来るっていうこともありますけど、DEXCOREを知ってもらうための間口を広げたいと言うのも大きくて、全部DEXCOREに繋がってますね。
■それでは最後に2月の主催 DEX FEST.@ダイアモンドホールに向けて意気込みをお願いします。
架神:まだサプライズがあるので楽しみにしておいて下さい。このイベントが名古屋で1番を取るんで!
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1月23日(月)18:00 DEVILOOF
1月24日(火)18:00 D / The Benjamin
1月26日(木)18:00 DEXCORE / NAZARE
1月27日(金)18:00 KISAKI
Artist INFORMATION
2023年02月18日(土) 名古屋DiamondHall
DEXCORE Presents「DEX FEST -2023-」
[ACT] DEXCORE / a crowd of rebellion /
DEVILOOF / Cazqui’s Brutal Orchestra /
JILUKA / PROMPTS / SABLE HILLS /
and more…
[OPEN / START] 12:40 / 13:20
※時間は変更になる場合があります
[ADV. / DOOR] ¥5,800(D別) / ¥6,800(D別)
1st Blu-ray「ONEMAN LIVE -18- TOKYO」
2023.02.25 / \6,600(tax in) / JRVD-1015
01. 18
02. NEW ERA
03. DRAGOUT.
04. BLACK PIG
05. Imitation
06. THE DARK
07. EARTHWORM
08. Two-Dementional
09. magnet
10. Closed(t)
11. Self-Hatred
12. DON’T BE AFRAID
13. THE LIGHT
14. Brain Washing
Encore
01. Visitor
02. Mistake
03. Living hell
04. The Sky is Crying
05. Naked
06. Who’s fault?
全20曲収録
28Pageブックレット付き
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