4月10日にリリースされたNoGoDの最新アルバム『神髄 -OMNIBUS-』はメンバーそれぞれの個性を打ち出して、現メンバーによる新たなNoGoDの真髄を示すというコンセプトのもとに制作された。HM直系の硬質さや高度なテクニックなどとスタイリッシュな洗練感や胸に沁みる抒情性などを巧みに融合させて上質な音楽を生み出した手腕は実に見事。また、多彩でいながら緊密感を湛えているのもさすがといえる。メンバー・チェンジという危機を乗り越えてNoGoDがさらなる高みに登ったことを実感させる『神髄 -OMNIBUS-』について団長(vo)に語ってもらったインタビューを、前後編でお届けする。
Interview:村上孝之
――「ジョン・ドウに捧ぐ」は“自分の夢を諦めずに、自分を信じて生きろ”という強いことを歌っていますが、押しつけがましくないのがいいなと思います。
団長:えっ、本当ですか?
――ええ。上から目線ではなくて、“自分も痛みや苦しみを知っている。そのうえで自分はがんばるし、みんなもがんばろうよ”という心持ちを感じます。
団長:そう言ってもらえると救われるというか。僕は、言葉自体はわりと強めに書くことが多いので、押しつけがましいと言われることが多いんです。だけど、基本的に自分を鼓舞したいという気持ちが、どこかにあるんですよね。それに、ずっと自分が現状に満足できないというのがあって、自分に対するメッセージもこもっているから熱が上がってしまうんだと思います。