L→R Drums.輝喜 / Bass.カノン / Vocal.みく / Guitar.takuya / Keyboard.ゆうき
LIVE CAFE 21th spring NYAPPY
サクラ咲く頃にまたこうしてみんなで「でっかくなって会いたいね」とo(≧∀≦)o
2025年4月29日 (火/祝)
Zepp Haneda(TOKYO)
昔を振り返っても明日は無いけど、ボクは忘れないo(≧∀≦)o
2025年4月30日 (水)
Zepp Haneda(TOKYO)
――アンティック-珈琲店-は、現メンバーになって18年になるんですよね。昨年の9月に、16年前と同じ場所で撮影された「Cherry咲く勇気!!」のMVがYouTubeで公開されていましたが、「Cherry咲く勇気!!」は、アンカフェ(アンティック-珈琲店)にとって、どんな位置にあった楽曲だったと思いますか?
カノン:「Cherry咲く勇気!!」は、やっぱ“アンカフェといえば”って感じの1曲なんじゃないかなぁ。2008年2月にリリースされた14枚目のシングルだったんですよね。
輝喜:そうだね。一応、クレジット的に作曲は輝喜ってなってるんですけど、スタジオに原曲を持って行って、そこでみんなでバラバラにして作った感じだったんですよね。正直、今となっては最初自分が作ったデモがどんな感じだったかも覚えてないくらい(笑)。当時のプロデューサーとみっくん(みく)が中心になって、軸を作って、それにみんなで肉付けしていったって感じだったんです。
みく:たしか、スタジオは代々木のNOAHだったんじゃなかったかなぁ。
輝喜:うん、そうだったかも!当時は今みたいにデーターを送り合ってやり取りする感じとかじゃなくて、まだスタジオにみんなで集まって音を出して作っていくって感じが多かったんですよ。
カノン:うんうん、そうだったそうだった。
輝喜:原曲に対してのみんなの意見がめちゃくちゃ詰め込まれていって完成するっていう流れでしたからね。そこでマジックが起こるっていうかね。
カノン:うんうん、そうだったそうだった。
takuya:今から17年前ですもんね。
ゆうき:ふわぁ〜、もうそんなに経つんだぁ。
――いい時代でしたよね。ちゃんとバンドとして生音をぶつけ合ってサウンドを作り上げられていた時代というか。今、スタジオでジャムって曲を作ることなんてないですもんね。
みく:ジャムって曲を作るってことは、今はもうないですね。
輝喜:2005年の7・8・9月に『原宿参部作』としてリリースしたシングル(「テケスタ光線 〜暗闇を照らす光は宝石のように〜」「エスカピズム 〜甘いミルクを吸った子羊ちゃん〜」「メリメイキング 〜凸凹な毎日と、あいかわらずな僕ら〜」)あたりとかも、まさにスタジオでジャムって出来た楽曲だったからね。
みく:その頃は、パンクっぽい曲を作ろうっていうテーマがあって、そこに向かってみんなで作っていってた気がするなぁ。
カノン:そうだったね。『原宿参部作』の頃はまだtakuyaとゆうきが入る前だったけど、「Cherry咲く勇気!!」を作った頃も、曲の作り方としては、当時と同じ感じで作ってたからね。
みく:1回目の活休(2010年 1月4日『 LIVE CAFE 2010 日本武道館「キング オブ 原宿ダンスロック」~いきなりニャッピーレジェンド~』を開催した後に活動休止)前までは、テーマを立てて曲作りをしてた気がするなぁ。“こういう曲やりたいよね”っていうテーマがあって、メンバー全員がそれをイメージして曲を作ってきてた感じでしたね。
カノン:うん。ガッツリ決められた感じじゃなくて、ざっくりとしたテーマを与えられる感じだったから、本当に自由にいろんな曲を作って持っていってた気はしますね。
takuya:僕が最初にアンカフェの曲を作ったのは、「孤立ホスピタル」だったんですけど、当時のアンカフェ色に自分の特色を出したいなって思って作った曲でしたね。今思うと、その頃好きだったハードロックやメタル要素をいろんなところに感じるというか(笑)。
――そうなんですよね、takuyaはハードロックやメタルがルーツでしたもんね。
takuya:そうなんですよ(笑)。80年代90年代のメタルが好きだったので。輝喜さんもメタル好きだったけど、北欧系のメタルが好きだったから、ちょっと違ったんです(笑)。でも、徐々にアンカフェの為、カフェっ仔が好きそうな曲を作りたいって思う様になって、普段自分が聴かない様なジャンルもたくさん聴く様になって、アンカフェの曲に向き合った感じもありましたね。でも、それは無理矢理という感覚ではなくて、当時はそれもすごく楽しかったんです。
輝喜:最初はいろいろと個性を試してた感じだったよね。たしかに、1回目の活休後の方がより自由になった気がする(笑)。そんな中でいろんな曲が生まれていった印象だなぁ。
みく:活休前まではプロデューサーと家が近かったこともあって、ずっと夜中とかまで楽曲や衣装の方向性の話をしてましたからね(笑)。そこで話したことをメンバーとも話して、“それいいね!”ってなったことをテーマにいろんなことを固めていってた感じでした。
――なるほど。あ、ごめんね、ゆうき、まだ一言も発言していないよね(笑)。
みく:(ゆうきの方を見て)あれ?ゆうきくん、君、起きてる(笑)?寝てない?
ゆうき:寝てないっすよ(笑)!起きてます!ちゃんと聞いてますよ(笑)!
一同:(爆笑)
――あははは。みくの突っ込みも、ゆうきの弄られ方も当時と全く変わっていないんだね(笑)。
みく:本当に何も変わってないです(笑)。
ゆうき:本当に何も変わってないです(笑)!「Cherry咲く勇気!!」は、僕とtakuyaが加入して1年くらいして出来た曲だったんですけど、今聴いても全く古くなってないですよね。すごく遡った話になるんですけど、加入する前、オーディションを受ける前段階の面接のときに、アンカフェの音源を全部貰って聴いたんです。僕、そのときに純粋にアンカフェのこと好きになったんです。J POPが好きで、当時あまりヴィジュアル系に詳しくなくて、ヴィジュアル系の音って、もっとハードでデスヴォイスでシャウトのある歌唱の楽曲ばかりだと思っていたので、そこの概念すらもぶち壊されたというか。一気にファンになっちゃったんです。耳に残る曲が多いし、名曲が多いなっていう印象でしたね。中でも「Cherry咲く勇気!!」は、大好きな曲だったので。今でもそこは変わってないんです。
takuya:アンカフェの曲って不思議ですよね。時間は過ぎてるのに、色褪せていないし。本当にアンカフェって不思議だなって思います。今聴いても本当に古く感じないですからね。そういう意味でも、アンカフェは楽曲もヴィジュアルも全部他とは違っていたなって思います。
――たしかに。当時から、唯一無二の存在でしたよね。サウンドもヴィジュアル面も“アンティック-珈琲店-”というジャンルというか。アートワーク面やヴィジュアル面も、アンカフェの個性ですが、そこに関しての変化についてはどの様に考えていますか?
みく:やっぱり、当時は“アンカフェといえば!”っていうアートワークにすごくこだわっていたんですよね。もちろん、今もそこは大切にしている部分ではあるんですけど、活動を再開した今は、そこ以上に伝えたいメッセージをより重視したいというところでもありますね。でも、アンカフェのアートワークやヴィジュアル面が好きでいてくれるお客さんも多いと思うので、ガラッと変えてしまうのは違うと思うし、そこは自分達も変わらずに守っていきたい部分ではあるので、軸をブラさずに“今のアンカフェ”を提示出来たらいいなって思っているんです。例えると、篠原ともえさんみたいな感じの変化というか。篠原さんって、“シノラー”って呼ばれていた程独特なヴィジュアルで、そここそも個性でしたけど、今、当時のガチャガチャした感じではなく、年相応に綺麗になった上で、軸をブラさずに“今の篠原ともえ”を提示出来ているなぁって思うんです。アンカフェもそんな風に変化というか、進化出来ていたらいいなって思っているんです。ちゃんとバンドとして伝えたいことを楽曲と音で届けた上で、アンカフェとして根っこの部分は変わらないアートワークを届けていけたらと思ってます。
カノン:ファンの子も僕らも、“お互いに大人になったね”って思い思われる関係性で入れたらいいなって思うんです。そう言える関係性もすごく素敵だと思うんですよ。歳を取ることに、お互いマイナスじゃない感じというか。“お互いにいい歳の取り方したね”って言い合えるって、すごく素敵だと思うんです。みんなにもそう思って貰えたら嬉しいなって。
――すごく素敵な関係性ですよね。
カノン:ヴィジュアル系の先輩方もすごく元気だし、ファンのみなさんもそれがすごく嬉しそうだし、そういうの見てると、いいなぁって憧れるんです。自分もそうなりたいなって。ずっとイケオジで居たいなって思いますね。
takuya:イケオジ良いですね(笑)。でも、アンカフェって、本当に不思議で、アイドルっぽい見た目だけど、楽曲はハードでありポップであり、ちゃんとバンドだから男の子のファンも多かったし、本当に“バンドっていいな。アンカフェっていいな”って思える場所だったので、みんなにとっても変わらずなアンカフェでいられたらいいなって思いますね。僕自身、アンカフェに加入するまではこんなにキラキラした衣装を着ることもなかったんですけど、それが似合うバンドだったし。当時の良さを変えず、今のアンカフェを魅せていけたらいいなって思いますね。
――変わったといえば、ゆうきは一番変わりましたよね。昔はアフロとかで、キャラクター色が強かったので。
ゆうき:そうですね(笑)。黒い髪でみなさんの前に立つのは初めてになるのかな。でも、アンカフェの中では一番動く存在でいたいし、キャラクターでいれたらいいなって思うんですよね。ファンのみなさんから、“中身は変わらないね”って言ってもらえるのも、僕的にはすごく嬉しいんです。
みく:“中身は変わらないね”ってことは、大人になってないってこと(笑)?
ゆうき:いや、違うからっ(笑)!ちゃんと大人にはなってるから!
一同:(爆笑)
ゆうき:根本的な人間性は変わらないというか。
みく:踊ってるもんね、今も。
ゆうき:踊ってると言っていいのか、、、踊れてるかなぁ(笑)?まぁ、動いてるって感じですけどね(笑)。
みく:まぁ、そこもゆうきだし、いんじゃない(笑)?
ゆうき:そうだね(笑)。
輝喜:アンカフェのヴィジュアルやアートワークって“ポップな格好をしなくちゃいけない”っていう縛り付けではなく、もっと根本にある“好きなものを着なよ!好きなことをやりなよ!”っていうメッセージだったと思うんですよね。自分達もファンの子達も、周りを気にしないで、自分達らしく生きれるって最高じゃん!みたいな。やっぱり当時のアンカフェに会いたいって思ってくれるファンのみなさんも多いと思うし、ファンのみなさんも、ライヴの日くらい、昔着てた服を引っ張り出して来てくれたらいいんじゃないかなって思うんですよね。ライヴの日こそ、そういう日にしようよ!って思うんですよね。僕らも一緒なんですよね。
――そうですね。昔作った楽曲達が、昔届けていたときとは違った響き方になっていたりする変化はありますか?
輝喜:めちゃくちゃありますね。まさに「Cherry咲く勇気!!」は、当時と今とでは感じ方が違うというか。去年MVを撮影したときとかは、今までで一番聴き返しちゃったくらいたくさん聴きましたからね。当時は卒業ソングとして等身大で聴いてた歌詞が、40歳を超えた今の自分に改めて刺さったんですよね。
――昔の自分の言葉に背中を押されるってこと、ありますよね。
みく:そういうのありますね。同じことを書いていても、表現の仕方が違うだけで感じ方が変化したりする感じもありますしね。やっぱり、そんなに大きくは考え方は変わらないから、その当時はこういう言葉でその想いを書いていたんだなっていう気付きがあったりとか。昔と変わっていない自分にビックリするというか。
――“今もそう思えてる自分”を愛おしく思う瞬間もあったりね。
みく:うん。僕、昔、ネガティヴに対して肯定的だったんですよ。ネガティヴから生まれることってあると思っていて。ネガティヴって、繊細で傷付きやすいってことでもあるけど、それ故に、人のそういう部分にも気が付いてあげられると思うし、人の優しさに対して敏感であったりすると思うし、有り難さが分かるんじゃないかなって思うんです。ポジティヴ過ぎちゃうと、そういう部分に気付かないこともあるんじゃないかなって思うので。僕は今でもネガティヴってすごく大事な感情だなって思っているんです。だから、そこは変わらないところかなって思いますね。
輝喜:それすごく分かる。“昔を振り返っても明日は無いけど、ボクは忘れない”って歌詞とか本当に響くもん。今も。自分がやり直したい様な過去を未来の自分が頑張って達成していこう!みたいな。一つの人生の目標にもなってるというか。
――それ、4月29日、30日 Zepp Hanedaでのライヴの30日のタイトルですね。
カノン:たしかに!「Cherry咲く勇気!!」は自己練習していても、毎回“いい曲だなぁ”って思えるんですよね。後押しされるんです。前を向けるキッカケをくれる。明るいんだけど、センチメンタルなところも、すごく好きなんです。不思議な力を持った曲だなって思いますね。
takuya:僕的にも「Cherry咲く勇気!!」は本当に刺さりますね。今聴いても刺さるんです。今しかない時間を大切にしよう、とか、離れ離れになるけどがんばろう、みたいなメッセージ性が本当に刺さるんです。当時はハタチで、ハタチなりの響き方があったんですけど、今の自分にも真っ直ぐ伝わってくるんです。
ゆうき:僕は「スマイル一番 イイ♀」っていう曲も歌詞もタイトルも大好きだし、“スマイル一番”って、今も僕が生きる上で一番大事に思っていることというか、教訓にもなっているんです。人と対話するとき、笑顔でいると印象が変わってくるんです。相手も笑顔になるんですよね。笑うことで自分が変われるです。
――本当にその通りですよね。それに、すごいなって思うのは、タイトルを聞いただけで、曲が頭の中に流れるんですよね。アンカフェの曲とワードの強さは本当に強いと思います。
みく:それ嬉しいです。まさに当時から、頭に残る印象的なフレーズを考えようと思っていたので。4月29日、30日 Zepp Hanedaでは、いろんな思い出を思い出しながら聴いて貰えたら嬉しいなって思いますね。
――29日は『サクラ咲く頃にまたこうしてみんなで「でっかくなって会いたいね」とo(≧∀≦)o』、ですからね。ファンのみなさんも久しぶりの再会を楽しみにしていると思いますし、自分の青春に会いに来る時間でもあると思いますが、どんなライヴにしたいと思っていますか?
みく:いろんな時代に足を運んでくれてるカフェっ仔が多いと思うし、何回もライヴを観てくれているカフェっ仔も多いと思うので、みんなが聴きたいなって思う楽曲達を満遍なく入れたセットリストにしてあげられたらいいなって思います。まさしく、自分の青春に会いに来る時間だと思うので、僕達も今の自分達で精一杯ライヴをしながらも、カフェっ仔と一緒に自分達の青春に会いに行ける様なライヴに出来たら嬉しいなって思ってます。
takuya:でも、本当に一度は辞めて止めてしまった時間を、こうしてまた
動かして貰えたことに感謝しかないです。本当にすごく有難いことだなって。メンバーだったりカフェっ仔だったり、スタッフさんに感謝しているので、その気持ちが伝わる様なライヴにしていけたらいいなって思ってます。
ゆうき:この前、歩いてたら膝を痛めたんです。もう治ったんですけど、歳取ったら無理は出来なくなっちゃうところもあるので、とにかく、今、全力で楽しめるときに、全力で動いて楽しもう!って思ったんです。なので、本当にみんなで今を楽しめたら嬉しいなって思います。
カノン:なんか“行けるうちに行っておかないとね”って、登山を楽しんでる老夫婦みたいになってるけど(笑)。でもそうだね。今を全力で楽しみたいよね。そういう意味でも、みんなが楽しめるライヴにしたいね。いろんな時期にアンカフェを好きになってくれたタイミングもあると思うので、全ての人の青春を突きたいですね。つんつん。
――語尾よ、、、(笑)。
カノン:つんつん(笑)。
――本当に変わってなくて安心しますね(笑)。
輝喜:本当に(笑)。とにかく集まってくれた人達が笑顔になってくれる為にはどうするか?っていうところを考えてライヴを作っていけたらと思ってます。一瞬一瞬を楽しめる様な、この日だからこそ出来ることをやり尽くしたいですね。
――5月2日に、ひめじアクリエ大ホールでPsycho le Cému presents『姫路シラサギROCK FES 2025』も行われますが、Psycho le Cému、PENICILLIN、SHAZNA、DEZERT、という面子との対バンは、アンティック-珈琲店-にとって、どの様に受け止めていますか?
みく:とにかく集まってくれるカフェっ仔達を全力で楽しませたいなって思います。昔はフェスみたいな場所って戦いだと思って挑んでいたんですけど、今はとにかく目の前のカフェっ仔達を楽しませられたら、その楽しさが伝染していくんじゃないかな?って思うので、盛り上がるセットリストで、全力で盛り上げたいなって思います。
写真:菅沼剛弘
取材:武市尚子
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3月20日(木)18:00 DASEIN
3月21日(金)18:00 Ricky.A.P
3月24日(月)18:00 DEXCORE
3月25日(火)18:00 アンティック-珈琲店-