
1991年に始動すると同時に注目を集め、1997年にメジャー・デビューを果たし、ヴィジュアル系を代表するバンドの1つとして高い評価と絶大な人気を得たLa'cryma Christi。2007年の解散を経て2009年、2012年に再結成が行われたが、その後彼らは長い沈黙期間に入ることになる。2022年4月15日にKOJI(g)が逝去したこともあり、La'cryma Christiが再び復活することはないものと思われたが、今年8月に再結成することがアナウンスされた。それを受けてSHUSE(b)を招き、あらためて彼のミュージシャン/ベーシスト像に迫ると共に、今回La'cryma Christiのメンバーが再び集めることになった流れなどを語ってもらったインタビューを、2回に亘ってお届けしよう。
Interview:村上孝之
――La'cryma Christiが2007年1月に解散した後、SHUSEさんは同年にSamurai Dead Cityを始動されました。
SHUSE:Samurai Dead Cityは、パーマネントなバンドというよりは遊びのバンドという感じでした。プロとして活動していなかったメンバー……ただの同級生をメンバーにして始めたバンドだったんです。活動内容も、ほとんどノリというか。そういう中で、ギターの子が結構いい曲を1曲作ったので、この曲を中心に音楽性の幅を広げてアルバムを作ってみようか…みたいなところに僕が舵を切りました。音楽性はハードロックですけど、グラムっぽさがあったり、パンキッシュだったりしていて、それを日本語でやるという方向性だった気がしますね。ただ、それは僕がやりたいことの本筋ではないので。たぶんLa'cryma ChristiのファンはSamurai Dead Cityを見て、僕がこういう音楽が好きで、こういうことをやりたかったんだなと捉えていたと思うんですよ。