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小飼弾の論弾 #111 「最年少女性議員オカシオ=コルテスに注目すべき理由と、GAFAは分割されるべき?」
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小飼弾の論弾 #111 「最年少女性議員オカシオ=コルテスに注目すべき理由と、GAFAは分割されるべき?」

2019-05-09 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年3月19日(火)配信の「小飼弾の論弾」の前半をお届けします。

     次回は、2019年5月21日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/03/19配信のハイライト(その1)

    • 『テクテクテクテク』粛清と新iPad
    • ニュージランド銃撃事件とイスラム的なもの
    • ドラッグとアルコール
    • GoogleイーストとGoogleウェストに分割すべき?
    • オカシオ=コルテス「労働の対価としてしかお金を貰えないことを恐れよ」
    • 「アルゴリズム発見」で火がついた円周率計算

    『テクテクテクテク』粛清と新iPad

    山路:今日は、藤井太洋さんの『東京の子』という小説のレビューと、後メインの話になってくるのが、でかい話がGAFA、Google、Amazon、Facebook、Appleの分割論議みたいなんが出てるっていうことなんかを詳しくやっていこうと思うんですが。まずは軽いニュースというと、関係者に非常に申し訳ないんですが、弾さんも大好きなゲーム『テクテクテクテク』。

    小飼:がまあ、ディスコンのお知らせというような、6月まではやってくれるみたいなんですけどね。しょぼんですね。

    山路:これけっこう7ヶ月くらいでしたっけ?なんか早かったですよね。

    小飼:もう本当に、昨年の師走というのか11月末に始まってですからね。本当に半年ちょっとというのは、うーん、うん。

    山路:弾さん相当やりこんでたじゃないですか。

    小飼:というのか、今もやってますよ。今もやってますよ。

    山路:この公式ページではやっぱりそういう課金とかが、そんなにうまくいかなかったというようなことなんかもちょっと。

    小飼:というよりもそれは、まあ、四半期決算で1月しか実績がなくって、その1月の殆どがβテストで、だからちゃんと課金しますっていうのは、1回目、サービス始まってから1回目のアップデートの後ですからね。だからその後ちょっと、その前とはえらい違いだなと、課金ポリシーに関してはね。

    山路:はい。ではそういう上手くいってないということを、早目に言い過ぎちゃったということもあるんですか? っていう。

    小飼:というよりも、もうKADOKAWAドワンゴが、ドワンゴ主導からKADOKAWA主導にもうなったということで、もうカワンゴの手垢がついているものというのは、うん、もうみな粛清の対象になったのではという(笑)

    山路:なんか、それってけっこう巻き込まれた感もちょっとあるわけですね。

    小飼:うん、しかもそのお知らせの後に、けっこうメジャーなアップデートが。

    山路:レイド、でしたっけ?

    小飼:そうそう。

    山路:皆で小林幸子とかシン・ゴジラに立ち向かえるみたいな。

    小飼:小林幸子じゃなくて、ゴジラですけどもね。

    山路:しかし課金のソーシャルゲームって、めちゃめちゃそのビジネスとして難しいんだなって思いましたけどね。やっぱりインフラとかなんかの投資もいるだろうし、なおかつ常にアップデートし続けて。

    小飼:そのアップデートし続けてっていうところでは、テクテクテクテクは優等生でしたよ。

    山路:ああそうですか。もともとのプログラムなんかもけっこう、わりと高い評価してましたけど、アップデートなんかでも。

    小飼:そうそう。

    山路:まあ、ほんとに惜しい話ではありますよね。

    小飼:惜しい人を亡くすね。まあ余命は残っているので。

    山路:でもスパイク・チュンソフトって、いろいろ他にもまだ売れるゲーム抱えてたりもするから。

    小飼:だから何と言えばいいのかな、中止にした上で、引き取って再起を果たすみたいな人のことを、中の人が書いてましたけども。

    山路:これは是非、復活して欲しいなと思いますけれども。

    小飼:うん、だからユーザーデータをちゃんと保全してくれるかな? というのはありますね。

    山路:ああ、引き継いだりとか出来るように。じゃあもう一つ次の軽いニュースということでいえば、iPadの新製品が発売されましたよっていう。

    小飼:そうそう。それで新しいiPad Airって、一つ前のiPad Proの名前変えて色変えただけじゃん、と思いきや、ここ凄い重要です。これ最新のiPad Pro、山路さんがお使いのiPad Proなんですけれども、ちゃんとカメラの出っ張りがあります。でもiPad Airのほうは、カメラの出っ張りがなんとないの!

    山路:ほう。

    小飼:miniのほうもないんじゃなかったっけな。カメラ出っ張りが。

    山路:しかし出っ張り減らすのにエライ苦労しましたねっていう、Appleも(笑)。そんなに時間かかったの? みたいな。

    小飼:出っ張りがなくって、A12なのを除けば、パッと見、一つ前のiPad Proですよね。ペンシルにも対応していると。でもminiが復活したのが嬉しいですね。本当に。

    山路:弾さん、最初のiPad miniが出た時に、これこそが本当のiPadなんだみたいな大絶賛してましたよね。

    小飼:なんといってもiPad miniは、腹に刺して、ラッコ持ちがしやすかった、すごい。

    山路:まあそんなことしてる人、見たことないですけどね、弾さん以外に(笑)

    小飼:えー、そう?

    山路:じゃあその新しいiPad miniとか買うんですか?

    小飼:えーとね、でも買う理由がいるね。けっこうiPad miniでなくても良くなったかなと思い始めたのは、やっぱりAirがダントツに軽かったから。

    山路:ああiPhone XSじゃなくて、iPad Airのほうが軽かった?

    小飼:そうそう軽かった。これは450gというふうに、グラムで言っちゃうと、ふーんって感じなんですけれども、英米圏的には、1ポンドを切ったという。けっこうエポックメイキングな。

    「小さいiPhone出ないの?」(コメント)

    山路:なるほどね。ああiPhone SEの噂、ずっと出てますよね。

    小飼:そう、あとiPhone SEを復活してくれればね。

    山路:今回、3月25日のサービス発表会よりも早く新製品の発表が。

    小飼:そうそう、そこが1番驚きのところですね。

    山路:でもなんか今回安いiPadってけっこう安いラインナップ増やしてるじゃないですか。

    小飼:1番お安いやつだと37800円って書いてます。税抜きで。これは安い。

    山路:エントリーモデルっていうのもあるんでしょうけど、業務用みたいな文脈もあるのかな。

    小飼:キオスク端末とかで使うのであれば、1番安いやつでもオーバースペックなくらい。

    山路:なんか最近飲食店でもiPadでレジやっているところって、メッチャ多いじゃないですか。

    小飼:そうそう、ああいうところに置いてあるのって、これよりも更に前のiPad2ですよ。iPad2ってライトニングですらないんですよね。昔のそう幅広のドックコネクターだったりするので。だから今無印iPadって、ほんと安いからね。だからiPad5万円しないのに、まあAndroidタブレットはもっと安いけれども、もっとタブレットとして使えないわけで。GoogleもPixel作るのやめちゃったしね。

    山路:ちょっと前に企画で調べたことがあったんですけど、エンタープライズの分野でのそういう端末として、タブレットでかなりシェア取ったのって、iOSのほうなんですよね。

    小飼:そうなんですよ。

    山路:iPadを使ったソリューションに、結局ちゃんと機種を続けてだしてくれるとか、同じOSが続くからメンテしやすいみたいな。

    小飼:いわゆるSI屋さん相当がちゃんとサポートしてくれる。たとえばIBMですとか、というのはでかいですね。

    山路:Googleとかもタブレット出さないんだったら、ちょっと不安で導入できないかも。

    小飼:でもChromebookはアメリカの小中学校で使われ、いわゆるK-12というやつね。なんといってもべらぼうに安いしね。

    山路:ああ、MSにライセンス払わんで済む分、思いっきり安くできるし。

    小飼:うん。

    ニュージランド銃撃事件とイスラム的なもの

    山路:ちょっと次、ITというんじゃないんですけど、ネットにも関わってくるニュースとして、ニュージーランドの銃撃事件の話。

    山路:相当痛ましい感じの事件なんですけれども。

    小飼:ウェブキャストの録画見ちゃった。

    山路:え? 見ちゃいました?

    小飼:うん。

    山路:なんか犯人が、十数分でしたか、なんかそうやって中継したっていう話ですよね。

    小飼:改造してたのかな? semi-automaticとは思えない速度で連射してたんですけども、ほとんど、でもfull automaticだったらもっと速いのかな。でもこれで一つちょっとびっくりしたのは、ニュージーランドというのはまあ安全なところだと、まあアメリカと比べちゃうと、ちょっとあれですけれども、いわゆるオセアニアというのは、わりと安全な、まあニュージーランドの場合地震もありましたけども、クライストチャーチって地震で被害が出たところでもありますよね。

    山路:犯罪で有名になったことってあんまり聞かないですよね。昔、そのオーストラリアへワーホリで行ったことあるんですけど、ニュージーランドがあまりにも平和で退屈すぎて、

    小飼:わかるー。わかるー。

    山路:オーストラリアに来る奴がけっこういたんですよね。だからそれくらいなんか安全というイメージがあったのに、こういう事件があるってなんじゃらほい、ってびっくりした。

    小飼:でも銃規制に関しては、けっこう甘かったんですよね。だから犯人も密輸とかしたんじゃなくて、現地で正規に調達してます。

    山路:猟銃とかは簡単に、なんか16歳以上でしたっけ? 手に入れられて、しかも銃の登録とかの仕組みがそんなにきちんとしてないみたいな話をちょいと読みましたけどね。

    小飼:そうそう。

    「大金持ちが移住してるイメージ」(コメント)

    山路:ニュージーランドってそんなに大金持ちが。

    小飼:いやキム・ドットコムしか思い浮かばないな(笑)。あれですね、MEGAUPLOADの人ですね(笑)。
     いやニュージーランドはいいところではありますし。
     けっこう人口増えてるので、僕が覚えてた時には、350万くらいだって思ってたんですけども、もう470万超えてて、500万に迫る勢い。それでも、日本の本州くらいの国で500万ですからね。スッカスカですよ。イギリスの10分の1、人口密度が、はい。イギリスというかUKの。

    山路:しかもけっこうなんというか、マルチカルチャーなところじゃないですか。インターナショナルな、いろんな他民族を受け入れて、そういう安全という、けっこう稀有な国だと思ったんだけど。

    小飼:だからけっこう、白人の侵略者に原住民が滅ぼされちゃったというところが多い中で。

    山路:マオリ族。

    小飼:うん、ニュージランドはマオリという凄い存在感が。

    「なんで銃の規制緩い?」(コメント)

    山路:これなんでなんでしょうね? オーストラリアは銃の規制、メッチャ厳しいというか。

    小飼:厳しくしたんですよ。厳しくしただけではなくって、オーストラリアがすごかったのは。

    山路:買い取った。

    小飼:そう、買い取りをやったんですよ。だから、たぶんニュージーランドもそれやるでしょうね、はい。たぶんニュージーランドはもともと安全だ、そんな馬鹿な奴はいないということで、その辺の法律というのは後回しにしてたんでしょうね。

    山路:そうかオーストラリアって、確かそういうふうな銃の買い取りみたいなこと起こったのも、虐殺事件起こってからですもんね。

    小飼:そうそう乱射事件が起きてから。ただこういうのも言っておきますと、銃がなくても大量殺戮というのはできますからね。日本でだってあったじゃないですか。オウムよりもひどいのがあったじゃないですか。

    山路:ああ、そのトラックとか使ったりとか。

    小飼:それは7人です。もう忘れちゃったの? 山路さん。

    山路:何でしたっけ? 大量殺人? ああその、障害者施設の。

    小飼:そう、20人近く亡くなってるじゃないですか。もう忘れちゃったの?

    山路:すみません。ああそうか、別に銃だけが。

    小飼:けっこう共通しているところはあります。犯人から見て、特定のグループを狙い撃ちしたと。

    山路:うーん。ある意味何というのか、そういうターゲッティングしやすい奴をピックアップして選んだという。

    小飼:ターゲッティングしやすいからというわけではないですけれども、要するに「あいつら」と。

    山路:自分とは違うあいつらみたいな。

    小飼:自分とは違うだけではなくって、自分たちの平和な社会を脅かすあいつらを始末すると。

    山路:今回、モスクですもんね。イスラムの、起こったのは。

    小飼:はい。ただモスクというよりも、イスラムに関しては、もにょるところというのはあります。なんで非イスラム圏でもムスリムが受け入れられてるかっていったら、信仰の自由があるからですよ。でも、たとえば信仰の自由というのはサウジアラビアにありますかと。

     
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