「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2019年8月20日(火)配信その1をお届けします。

 次回は、2019年10月8日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2019/08/20配信のハイライト(その1)

  • 『ロボコップ』と日本の解雇通告
  • オリンピックの「スポーツ興行」「ボランティア」問題
  • 「中国人」という発明と「不当に統治されつづけてきた」香港
  • 「平和であれば、メリットしかない」中国版GPS北斗
  • 「大国が抑えておくべきもの」としてのHuaweiのHarmonyOS

『ロボコップ』と日本の解雇通告

山路:今日はまあタイトルにあった香港デモの話とかが、けっこう熱くやることになるんじゃないかなと思うんですけれども。その前に最近嫌なニュースとか多いっていうようなことを視聴者の皆さんからも言われて。

小飼:いやまあこればっかりはね。

山路:まあだいたいニュースは、よろしくないもののほうが多かったりするけど、ちょっと明るいニュースからいきますかね?

小飼:明るいニュース?

山路:明るいと言えるのか、果たしてどうなのか?

小飼:明るくて、かつ熱くない、暑苦しくないのがいい(笑)

山路:果たしてそんな都合のいいニュースかどうかわからないですけど。

小飼:ああ、熱くなくていいというのか、「明日から来なくていい」というのが業務命令だというね。

山路:よく会社をクビになる時の定番のセリフとして、「明日から来なくていい」っていうことを言われて、まあそのままクビになっちゃうみたいなのをドラマなんかでもよく出て来るんですけれども。その「明日から来なくていい」って上司に言われたのを真に受けて、本当に会社に出社しなくて、それをその人が後でこういうふうに解雇の通知を会社から食らった時に、それは無効だろうというふうに訴えて、結局のところ労働者にとって有利な判決が出たということですね。

小飼:まあそういうことですね。労働者にとって有利というよりも、「明日から来なくていい」というのが、解雇通告として不十分なのは明らかでしょうと。じゃあ一体何なんだろうといったら、これはもう上司が部下に言ったことだから、業務命令だろうと。確かにもうこれはそうだよなと。
 仮に解雇するのだとしたら、ちゃんと解雇するだけの理由がいるんですよね。これで自分から進んで辞める場合というのは、本当に理由も何もなくて、「一身上の都合」でいいんです。「一身上の都合です」とすら書かなくていいんですよね。

山路:ああ、そうなんですか。

小飼:はい。「退職します」でいいんですよ。

山路:もう1行だけ、ピッと書くなり、何らかの手段で連絡して。

小飼:そういうことです。だからそれくらい職業の選択の自由というのは、重要なんですけども。でもその従業員の意に反して、解雇しようとした場合には、相当の理由がいるんですよね、日本の場合は。

山路:言われればその通りなんですけども。これってこういう判決って、ちょっと前だったら出たんですかね? というのがちょっと気になったんですよ。

小飼:ええとですね。出たと思います。出たと思うんですけども、それ以前にこういうふうに訴える人というのがあんまりいなかった。だからいい判例を作ってくれたなと思いますよ。

山路:ちょっと頓智っぽいというか、大岡裁き的な感じがして、でもこれでまあつまり、なんというか理不尽な解雇されなくなったというのは、いいことだと思うんですけど、ただ。

小飼:ただあくまでもこれは日本だからこうなったというのであって、皆さん『ロボコップ』という映画をご存知でしょうか。

山路:え? 『ロボコップ』? デトロイト舞台の。

小飼:はいデトロイト舞台の。ちょっと俺はそんな映画知らないという人は、ちょっとコメントで手を上げてみて下さい。『ロボコップ』です。はいこれですね。

山路:ああそうか、『ロボコップ』見てない人けっこう多いみたいですね。

小飼:まあずいぶん経ちますからね。

山路:そうか30年くらい前か。

小飼:けっこう、古いったら古いんですよね。

山路:最初のがやっぱ傑作ですよね。それが働き方に重要なんですか。

小飼:なんでそれを言ったかというとですね、じつはこれの悪人というのは、そのロボコップを作った重役でもあるんですけども、ロボコップは作った会社の人には逆らえないんですよね。

山路:ああ。

小飼:「お前はクビだ!」って言ったとたんに、「You’re fired!」と言ったとたんに、逆らっちゃったというオチがあるんですけれども、

山路:なかなか痛快な映画でしたけれども、

「オムニ社」(コメント)

山路:そうでしたよね。
 これしかし、相当人を雇う側というのは、より大変にはなるのかなという気もしたんですけどもね。いやその雇われる側にしてみたら、その今回みたいなそういう判決が出たというのはいいことではあるんでしょうけども。

小飼:たぶんアメリカであればこれは、もう解雇通告として通じると思う。ただし大抵の契約の場合というのは、それは中途解約金ををどういう風に払うのかというのも含まれているので。
 要は金銭で解雇が認められているので、アメリカの場合は。

山路:そうか、日本の場合はただ辞めろって、しかもそういう金銭的な保証もなしにそれは辞めさせられたらそれは適わんだろうっていう、そういうことで裁判官がバランス取っていうこと。

小飼:日本の場合は、たとえば会社がまるごとなくなります。これは仕方がない。会社のあなたが雇用されている部門がなくなります。これもう不十分で。

山路:そうなんですか。それでもまだ不十分で。

小飼:はい。配置転換する見込みがありませんというところまでいって、初めて。

山路:めちゃめちゃ大変ですね。

小飼:けっこう大変です。日本の場合は。

オリンピックの「スポーツ興行」「ボランティア」問題

山路:いやなんか、人を雇うのにどんどん逃げ腰になりそうな気もしちゃいそうな気しますけどもね、それだけ大変だと。わかりました。とりあえず働く側にとってはいい判決だったんじゃないでしょうかということで。じゃあ次のやつが、これがまた東京五輪、行ってみましょうか。

小飼:もうなんかそれ聞くだけであれだよね。もうウンコのニオイがプンプンするぜみたいな。

山路:東京五輪は私ちょっとチケット買っちゃったんですよね。弾さんには怒られそうだけれども、しかも三種目も、なんかこう。

小飼:いやもうテストですでに証明されてたじゃん、クソオリンピックだと。
 文字通りの、比喩抜きのクソオリンピックだと。

山路:まあとにかく、これはトライアスロンの競技なんでしたっけ?
 それでそのオープンウォーターのところで、東京湾で泳ぐことになったんだけど、それが相当。

小飼:いまだ汚すぎと。

山路:トイレのようなニオイって、その時点ではでも。

小飼:のようなニオイではなくって、トイレから来たニオイなんですってば、それは。

山路:ただまあ、検査した時によっては、その大腸菌というのは少ないこともあったらしいんだけども、なんか別の日に検査したら、やっぱり多かったりとか、基準値大幅に上回ってたりとか。

小飼:いやそれって人間によるドーピングのニオイがプンプンするんだけどな。

山路:ドーピングっていうかな(笑)、いやいやプンプンしますよね。これ。

小飼:調べてみると、たとえばリオ・デ・ジャネイロでも同様の問題があったそうなんですよ。

山路:ああそうなんですか。東京だけじゃないんですよね。

小飼:要するにクソなのは、JOCだけではなくてIOCもクソだったというのか、というよりもIOCがクソなんですよね。
 近代オリンピックがクソなんですよね。
 だから本当にあれですよ。JOCは特にクソですけれども、だけれどもIOCがちゃんとやっているのにJOCがいろいろIOCの言っていることを忖度して、みたいなんじゃなくて、どっちもクソなんですよ。
 オリンピックに1つだけいいところがあるとしたら、マイナー競技もそれで紹介されると。メジャーな競技というのは、オリンピックはもはやぜんぜん頂点じゃないです。

山路:野球とかそうですもんね。

小飼:はい、たとえばサッカーとかはワールドカップのほうがもう頂点で、オリンピックというのは。

山路:まあまあ付け足しというか。

小飼:そうそう、本気出せないようになってますからね。

山路:ただ本当に、そういうちょっとトライアスロンを、マイナー競技というのもなんかあれですけども、そういう風な条件を呑んだとなると。

小飼:ちゃんとバラけてやればいいんですよ。

山路:うーん、そこをちゃんと手間暇かけてというか。

小飼:手間暇かけてというよりも、近代なのに都市ですよね? 日本オリンピックじゃなくて東京オリンピックですよね。

山路:プールでやろうということですか? この場合だと。

小飼:うんいや、だから、もっと広い範囲でやればいいじゃないですか。

山路:ああ。千葉のほうなんかにもあるのを東京ディズニーランドっていうくらいなんだから、もうちょっと範囲を広げてもいい気はぜんぜんしますけどもね。千葉のほうまで行けばいろいろ綺麗なとこもあるんじゃないかっていう気はしますが。

小飼:一国でやる必要すらないと思いますよ、僕は。ワールドカップサッカーはね。

山路:日韓共同でやった。

小飼:そう、やったこともあるわけですし。

山路:じゃあオリンピック絡みで、もう1つ、なんかこれ、ニコニコニュースで載ってたんですけども。

小飼:綺麗な海、日本にいっぱいあるのにね、本当に。

山路:こういうボランティアに関する、そういう集まりで出た発言。そういうボランティア、競技によってはけっこう早朝からやらなきゃいけないものがあり、そういう場合は終電で出てもらって、皆、懇親をして仲を深めてもらいたいみたいな発言があったということなんですけど(笑)。いつ寝るんですか? っていう、ボランティアの人たちは。

小飼:本当にもうバカじゃねえの? って感想しか出てこないな。

山路:あと医者とかも無料で、結局そういう診察とかをさせられるという話だそうですよね。

小飼:その一方で、600万円のチケットでしたっけ?

山路:あれ、オリンピックでしたっけ?

小飼:オリンピックですよ。

山路:その富裕層向けのチケットも用意しているっていう。

小飼:そうそう。

山路:なんか専用の、そういう特別なところから観覧できるみたいなやつですよね。ただそういう富裕層向けのチケットみたいなんで金払うやつは、払うやつがいるみたいなことを、儲けること自体はそんなに悪いことでもないような。

小飼:だから誰の懐に行くのさ? という。

山路:まあそうですよね。そういう高いチケットやるんだったら、ちゃんと払うもん払えよという。

小飼:だから、もうずいぶん昔からアマチュアの祭典じゃないんですってば!
 商売、商売なんですよ。だから商売だったらキチッとやれっていうことですよ。

山路:それこそNHKの『いだてん』みたいなことでやってた頃のはまだボランティアとかアマチュアとか、そういうことを言って時代だったらそういうことは通ったかもしれないけど。

小飼:だから遅くともロサンゼルスの頃にはもう商売になってたわけですよ。
 もうそういうドギツイ意味での近代オリンピックというのは、ベルリンあたりが嚆矢ですかね。

山路:ほう、ベルリンってそれこそ、ナチス・ドイツの頃のっていうことですか?

小飼:そうです。1936年。

山路:え? そこまで遡るんですか?

小飼:うん。だから、あれは大きなヒモがついたわけじゃないですか。36年のベルリンの場合はナチスというね。
 でもついに、で1940年はじつは東京の予定だったんですけども、戦争で流れて。でもなんで戦争で流れたかって言ったら、もうその当時でもけっこう大変な興行だという。

山路:ああ、その開催国の負担が。

小飼:負担が大きいものだっていう風になってきたというのがあると思いますよね。

山路:そうかそうか、別にロス五輪になっていきなり大変になったというよりはもうその前から。

小飼:でも、あからさまに商売っけが出たのは、そこらへんからです。

山路:やっぱりテレビとかでバンバン流せるように。

小飼:でも、その前にものすごい政治的なものになったじゃないですか。もうあのミュンヘンでテロで。モスクワでもうボイコットで。ロサンゼルスの時も、じつはあれなんですよね。

山路:東側はボイコットしてましたよね。なんかただこういう風にもう利権出来ちゃうとリセットも、それに群がる利権もガッチリできてるからそれをやーめたって言えなくなってる。

小飼:ガッチリかな? ガッチリかな?

山路:え? そうなの? そうでもないんですか?

小飼:結局ガッチリかどうかというのは、オリンピックにどのくらいの人がテレビを見るかにもよるんじゃないですかね?
 他のものを見ているという可能性も、無きにしもあらず。

山路:確かに自国の選手がそんなに参加していないような国だったら、オリンピックってあんまり知られてないっていうこともぜんぜんあるわけですよね。

小飼:今までマイナー競技がオリンピックの時くらいしか注目が集まらない。それはなぜかっていったら、そうでもない限りテレビ放映の機会がなかったからだけれども、今やこう言うのも何ですけれども。

山路:ネットで流せばいいじゃんと。

小飼:ネットで流したり、有料チャンネルで見たりするものになってきているんですよね。
 じつはスポーツ興行の在り方っていうのも、けっこう変わっているんですよ。

山路:うんうん。なんかプロ野球とかもね。

小飼:だからその意味では4年に1回、開催都市のインフラを蹂躙する形で、というのはもうアホかと。

山路:蹂躙か(笑)

小飼:蹂躙ですよ、はい。

「YouTuberが実況とかしそう」(コメント)

小飼:そうそう。

山路:今回の東京オリンピックとか写真とかのそういう権利もJOC側にあるみたいな、そういうふうな。

小飼:なんか動画勝手に投げちゃダメみたいな。

山路:権利は全部JOCにいっちゃうみたいな話にもなってるみたいですけどね。そうか、じゃあもうそういうオリンピックの仕組みみたいなものが古いんだと、圧倒的に。

小飼:うん。

山路:もう東京に限らず、なるほどね。いやいや。

「子供ながらにロサンゼルスオリンピックのスケールは覚えてる」(コメント)

山路:確かになんか派手だったやつありますもんね。「実況やってみて」(コメント)ってそれたぶん五輪の実況やったら恐らく、凄いJOCから文句、めちゃくちゃ文句つけられますよね。

小飼:うん、もう五輪は東京でご臨終ということにしてくれないかな。

山路:なんかそこだけ上手いこと言ってまとめましたけど。

小飼:だから全員東京湾の、江戸前の水を飲んで食あたりになればいいんだ。

「中国人」という発明と「不当に統治されつづけてきた」香港

山路:江戸前の水、絶対飲みたくないですよね。じゃあちょっと、政治絡みっぽい話が出たところで、この話なんかっていうのは、ちょっと変わってて面白いかなと思ったですが。参院選で議員を、令和新選党(れいわ新選組)が。

小飼:はいはい。

山路:通りまして、その議員活動やるっていう話がありましたけど、そこに面白いこと言っているのが、将来的にはこういう分身ロボットを登院させてやればいいんじゃないかと。

小飼:じつは国会議事堂に皆集まってというの自体、ロートルに感じるよね。

山路:ガチで寝てるやつけっこういますもんね(笑)。あれに意味があるのか? っていう。あそこのところっていうのは、なんというか本当に。

小飼:本当にガチで寝ているというよりも、国会議事堂で決まることっていうのは、今やむしろ少ないんですよね。

山路:それは水面下で?

小飼:水面下というのか、委員会で決まることが多くて。

山路:ああ細かい委員会とかで。

小飼:うん、だから最終的に投票だけする場で、投票であれば別にあそこに集まっている必要ないじゃん。

山路:昔ながらの伝統のために、まぁお互いにとってつまんない時間取って、しかも寝てたらまた見てた人から批判されるみたいな、1つもいいことないんだったら、もうそんなのはやる必要ない。確かに必要ないでしょうね。ふーん。

「牛歩が死語になればいいのに」(コメント)

山路:そうか牛歩戦術みたいなものっていうのも、ああいうリアルな投票のための国会があるから、それが成り立つわけですもんね。

「ヤジがなくなってしまう」(コメント)

山路:いやそれはいいことなんじゃないですか。

小飼:それはいいことです。

山路:なんか、あれで困る人はいないような気がするんですけど。

「1回開くのに経費1億円です」(コメント)

山路:え? そんなにかかるですか?

小飼:逆にそんなもので済んでるのか。

山路:ああ、これ1日あたりということなんだろうか? ふーん。

小飼:だからVRでできるものは、どんどんVR化していいと思うんですけどね。

山路:アハハ、VR化。このVRの話、もう1つ、政治絡みのVRの話、ついでに行っときましょうか、これ。なんか「はっ?」みたいな感じのニュースなんですけど。VRで横田めぐみさん拉致の瞬間を再現したと、内閣府が。

小飼:ちょっと意味がわかんないなそれ。

山路:なんというか、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された時の様子っていうのを、出来る限りこう再現して。

小飼:出来る限りってそれ、そもそも元情報、そんな…VR作れるほどの情報ってあったの?

山路:そんなの別にカメラで捉えてるわけでもないですしね。だからそれを再現ドラマ的にVRコンテンツを作ったということみたいなんですけど。

小飼:意味がわかんない。

山路:それを内閣府でやるっていうことの……。

小飼:それ、だから内閣府にゆかりのある人が、たとえばねえ、安倍晋三君の……。

山路:まあ親類縁者かもしれないし。

小飼:なんか天下り的に仕事貰ったとか、そういう話なのかな?

山路:再現VTRをまだ民放の再現ドラマとかでやるんだったら意味があると思うんですけど、別に元情報のないやつっていうのを、政府が作って流すというのが、一体どういう意味があるのかなというのは。

小飼:どこが金出してるんだろうね?

山路:どこが、確かにそれ気になりますよね。税金からまあ出しているわけですもんね。「何のために?」(コメント)、まあまあそれはそういう世論を醸成するためなんでしょうけれどもね。なんかこういうところでVRが使われるとVRのイメージが悪くなっちゃって、逆によろしくないんじゃないかと思ったりするんですけど。
 なんか分身ロボットよりもずいぶんこうちょっと、なんというのかな、技術の使い方が変な使い方している印象がありますけどもね。あとそうですね、これも。

小飼:「クールジャパン」というやつか。

山路:アハハ、「クールジャパン」という言葉自体がもうぜんぜんクールじゃないですよね。あともう1つ、これあんまりリンクとかも出したくないんだけどな。N国、N国という政党、今回参院選で通りましたけども、それがそれこそマツコ・デラックスさんの発言に関して圧力を加えたりとか、そういうことをやっているということが、いろいろ出てます。

小飼:でも、逆に議席を獲得したことによって、寿命を縮めちゃったという可能性というのはあるよね。

山路:え? どういうことですか?

小飼:無理に地位を得ると、却って組織の寿命を縮めるということはあるんですよね。たとえば自民と連立政権を作った時の社会党ですとか。

山路:今やもうなんか、今回1人とか2人とかそういうような。

小飼:まあ風前の灯ですよね。なかなかなくならないけれども、もう風前の灯ですよね、社会党、今社民党になりました。
 だからまだ議席を取ってないうちというのは、いくらでもバカ騒ぎが出来たんだけども。

山路:それが厳しい公の目に晒されるようになったら、それはさすがに逆にこうギュッと締め付けも、目も厳しくなって。

小飼:却って締め付けやすくなったという可能性はある。

山路:なんか議員不逮捕特権で浮かれているのかもしれないですけどね、今の段階だと。それもなんかあんまりちょっと個人的には愉快でないニュースでしたけれども。じゃあちょっとその中国絡みのニュース、香港のほうからいきますか? それともHUAWEI絡みのほうからいきますか? どっち。

小飼:うん、まあ香港のほうかな。

山路:香港、なんか凄いことになってるじゃないですか。ハフィントン・ポスト、まとめた記事が出て。

小飼:まあ遅すぎるというか、遅すぎたという意見はあるよな。

山路:それはそういう、香港で民主化を求めるような大規模な運動が起こるのがタイミングとして遅かった?

小飼:大規模な運動が起こるのがというのか、要は何で1997年に同じことをしておかなかったんだよって。
 これかなり大事なことなんですけど、返還前は民主的な政治が行われていたかといったら、そんなものないわけですよね。
 あくまでも香港というのは、イギリスが中国から99年借りているものだという、あくまでも借り物の土地なので、という理由もあって、もちろん英国領でも、英国領だけれども、だからそこに住んでいる人たちは英国市民でもないし。