「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2021年03月02日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2021年04月27日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

2021/03/02配信のハイライト

  • COVID-19で死者数が減った?
  • 「夫婦別姓ではなく同姓強制撤廃」と携帯格安プランについて
  • テキサス大停電から中国でのジメチルエーテル利用の話
  • 「デラックスすぎたF-35」と「みずほ事故とトランザクションの概念」
  • 愛知リコール不正の影響と「命令数4つだけ」のRISCチップ
  • 質問:ビジネス書はなぜ似たようなタイトルばかり?

COVID-19で死者数が減った?

山路:まず今日、特集はいちおう、みずほ銀行のやらかしとかリコール不正のやつとか

小飼:つい一昨日のネタ(笑)

山路:トホホな話が多いんですけど、まあそういうこともありながら、ちょっと良いニュースも入ってきて。これなんかどうです? 結構いいニュースじゃないですか?

小飼:ああ、ついにやるぞという。

山路:作り直しとかせずに

小飼:もう何年もずっとvaporwareのままで来たんだけど、ついに公開されるという。

山路:どうします、弾さん見に行きます?

小飼:うん、まぁ見るんじゃないかなと

山路:見て良かったら、次の回でなんかネタバレなしでまぁ話すぐらいに

小飼:でも、案外、前回のままでしたみたいな、「キモっ」でおしまいとかね(笑)。

山路:え、また(笑)?

小飼:また、みたいな

山路:私、2周、3周回って、おめでとうでもいいんじゃないかなっていう風に思うんですけどね(笑)。あの「おめでとう」エンド、今にして思うといい終わり方じゃないかという気もしてきますけれども。

小飼:終わってんのか、あれって。どうなんだろう。テレビ版だよね。

山路:そうそうそう。だけど今回の新劇場版って、ループしてる、テレビ版も含めて前の旧劇場版も含めてループしてる世界なんじゃないかっていう話もあります。

小飼:やっぱりゲンドウをクシャってやってほしいね。

山路:あははは。嫌いだもんな、弾さん。

小飼:あれよ、とにかくもう碇ゲンドウをクシャってやるのだけ、それだけあればあとはもう後は些細なことだな。

山路:そういや、あれ、新劇場版のQって碇ゲンドウって出てこなかったですよね。前回の(編注:ゲンドウ、しっかり出てます)。

小飼:ああ、そういえば、そう言われてみればそうだね。

山路:出てないっすよね。だから、その辺の決着もつくのかもしんないですよね。まあ、とりあえずは楽しみにして、私もなんかまず初日に行けるかどうかわかんないけど、早めに言って見てこようと思いますので。

小飼:本来、1月だったんだっけ。

山路:本来で言うならば、本当それこそ去年の、

小飼:それも、そもそも今回のパンデミックが始まる前にねえ、完成してなきゃいけなかった

山路:その時点では完成してたのだろうかと、本当は(笑)。なんか疑いたくもなるけれども

小飼:でも凄いなあ、『エヴァ』ですら完結するというに『HUNTER×HUNTER』お前ときたらみたいな感じはある(笑)

山路:『HUNTER×HUNTER』、あれ、今はまた連載

小飼:去年、全くやんなかったんじゃなかったっけ。

山路:いやでもすごいよな、あんなに休載しても、それでも待ってくれる読者がいるっていうこと自体すごいっすよ。

小飼:でも『エヴァ』もそういう作品にはなったじゃん。こんなに、だからこれ三度目の正直になるんだよね、テレビ版から数えると。

山路:しかも新劇場版になってから遅れの度合いがすごい。

小飼:で、それだけ待ってもらえるって言うのはすごいことだよね。

山路:じゃあ、この『エヴァ』の絡み続きでっていうわけでもないんですけども、この『エヴァ』が遅れた理由でもあるCOVID-19、

小飼:(コメントを読みながら)パチンコのおかげなのか。

山路:それは言われてますよね、金が入ったってのは。

小飼:いや、でもあれじゃん、そもそもテレビ版の時点でも、結構色んなグッズが売れて、税金の申告漏れとかあったじゃん。だから、それが「使徒」不明金になったとか(笑)

山路:使徒。うまく被せてきたな、かけてきたな(笑)

実写版の『エヴァ』(コメント)

山路:あーそれもなんかNetflixとかができそうな気もするけどなぁ

小飼:庵野監督がエヴァを演じる(笑)

山路:『帰ってきたエヴァンゲリオン』みたいなやつ? (笑)やりかねんな。じゃあ、コロナ絡みで最初の話題なんですけど、実は日本では死亡者減ってるよって話。

小飼:ああ、全体の死亡者ね。全体の死亡者、いやこれは本当にびっくりで、確かもうあと2050年ぐらいまでは、そこまではかからないか、しばらくずっと死亡者が増えるんだよね、人口が8000万ぐらいになるまでは、ずっと年間死亡者が増える公算だったのに、そもそも減るっていうのがびっくりなんですよ。

山路:死亡者がですよね

小飼:死亡者が。なんだけども、出生数はもっと減ったので、結局のところ人口減というのは

山路:トレンドとしては止められない

小飼:止められないんだけれども、

山路:ただこれ、この死亡者数の件のニュースっていうの考えさせられたことがあると思って、肺炎なんかがCOVID-19の対策で減ったっていうのは面白いし、

小飼:そうなんだよね、他の感染症がぐっと、そうですね、そんくらいぶりですよ。

山路:あと、高齢者施設なんかで普通よりも相当厳密な体制をとったじゃないですか。だから、COVID-19なかったら、そのままだったら亡くなってた方も結構生きながらえてるっていうこともある。

小飼:そうですね。

山路:で、そこで気になるのは、ワクチンとかが普及して、通常に戻った時に、またこれで死亡者はおそらく増えることになるわけじゃないですか。

小飼:なんか悪い? それ

山路:そうじゃないんだけど、それって連日、毎日何人死んだとか、そういうことを見てる人達っていうのは、それを気にするのだろうかと思ったんですよね。結局、死因がCOVID-19でテレビに毎日死亡者数っていうのが出てたら怖がるけれども、そうでない理由で死んだら怖がらなくなるのだろうか。

小飼:でも日本の場合、出てましたっけ、今日は何人死んだ、全世界で何人死死んだ、CNNとかはもう本当に、ずっとL字じゃないですか、アメリカのテレビは。だから全世界で何人感染者が出て、米国はだからどれだけで、死者はどれだけって本当にもうずっとL字状態

山路:NHKのニュースなんかでは毎日やってます。

小飼:NHKはそうかもしれないね。すいません、僕テレビ観ないんで。

山路:だからそこんところで、日本人がその死者数の変化みたいなことをどう捉えるかっていうのは興味があります。

小飼:ネットではもちろん出てます、でも出てないページに行こうと思ったらいくらでも行けちゃうじゃないですか。

山路:ということで、あともう一つ、その数字絡みで言うともう一つ気になる

小飼:これもいいニュースといえばいいニュースなのかなあ、まぁでも本当に、防疫に、この場合、感染症を防ぐほうの防疫ですね、に本気を出すとこうなるのかという。

山路:インフルエンザの減りようときたらという。で、もう一つ気になるのがこの東京都の病床の使用率、それっていうのがガンと余裕が出てきたという。

小飼:要するに、分母に当たる部分がでたらめだったという、COVID対策に何床割けますかというのがでたらめだったと。

山路:で、結局病床の使用率30パーセント台で、ぜんぜん余裕がある状況になってる。

小飼:なんだけど、もうけっこう大きな病院を潰しちゃってるからね、特に広尾病院とか。これ、大阪とかもそうなんですけれども、そこでお産する予定の人たちをおん出してでもっていうことまでやっての数字ですからね、これ。

山路:ただ、医療体制、それこそ去年の頭ぐらいにCOVID-19取り上げた時も、弾さんが一番重視するのは命と言うか、医療体制なんですよってことを言ってたじゃないですか、かなり早い段階で。そこから1年経って、結局その医療体制の事ってこんなに良くならんかったのが

小飼:いや、オリンピック止めてればなー、あの晴海の選手村使えたのになー。去年の段階で決めてれば、今頃は東京はすごい余裕を持ててたはずなんだけどね。

山路:こんなに、言ってみたら世界的な他の死者数とかと比べたら、言ってみたら優等生と言っていい状況じゃないですか。割合だけで言うなら

小飼:なんだけど、もっときちっとできるよというのは他の国が示しちゃったんで。そこが問題なんですよね。だから、日本が一番優等生であれば、日本のやってることはスチャラカかもしれないけれども、少なくともここまで頑張れば世界の手本になれるよって言えてたんだけども、もうね、台湾へニュージーランドやベトナムとか見ちゃうと、あるいは韓国とかを見ちゃうと

「海外は超過死亡やばい国多いよ」(コメント)

小飼:ほんとアメリカ、ブラジル、目も当てられない。

山路:コロナとしてカウントされてる以外でもコロナで死んでる人は相当多いだろうなっていう

小飼:少なくとも、アメリカの50万っていうのはきちっと、COVIDによる死亡というのが確認されてる例ですから。後で見つかったじゃなくて。

山路:手が回ってなくて、カウントしきれてないっていうのも多いだろうしなあ。

小飼:あとインドが減ってるというのが、じつは一番わかんないのが、インドが減ってる

山路:ワクチンを打つ前にっていうことですよね。

小飼:打つ前に。島国は有利なはずなんですよ、防疫に関しては。

山路:そういう感染者も単純に増え続けるわけじゃなくて、対策しなくてもある程度波のように増減はありますけどね。そこの所ってのも結局、どういう条件で増減するのかっていうのもいまだに完全にはわかってないっていったところも気持ち悪いとこではありますけども。

小飼:まあでも単純に気候っていうのは大きいんじゃないかな。本当にちょっとあったかくなるだけで、水蒸気の量っていうのは増えますし、水蒸気の量が増えれば、エアロゾルも遠くまで飛ばなくなりますし。本当ちょっとした気候の違いでもって違いが出ます。インフルエンザがまさにそうじゃないですか。

山路:だから日本の感染者数も、気温の影響とかなりの相関があるっていう事を言ってる人もいますよね。

小飼:基本でかいです。

山路:これ、じゃあもう一つ、コロナ絡みで言うと、またワクチンの、コロナじゃないんですけどもう一つワクチン。今度はsaRNAワクチンというものが、これなんか弾さんがマークしたやつですよね。

小飼:でも、ついにマラリアにまで王手をかけたっていう風になると、これすごいね。

山路:ただこれってMRワクチンじゃなくてsaRNAワクチンって言うことなんですよね。これって何か違うんですか? mRNAワクチンの応用の一つなのかなと思ったんだけれども

小飼:僕も記事見た限りではそういう風に見えたんだけどね。

山路:なんかちょっとタンパク質の作り方の辺りとかが違うみたいなことがあったんですけれども。基本的な考え方はmRNAワクチンとは似てるとは聞いたんだが、ちょっと細かい違いがよく分からなくて。でもなんか、今回のでRNAワクチン絡みの物ってのがとにかく圧倒的に進んだっていう印象があって。

小飼:でも、いまだになんか納得いかないんだよね。本当に脂質で包んだだけなんですよね。ビオンテックのやつにしても、モデルナのやつにしても。一生懸命ベクターを作ってたり、あるいは不活性にしてたりしてたっていうのは一体何なんだと。それはだから、細胞に感染というのか、必要な、要は遺伝子を、まあ具体的にはRNAを注入するためじゃないかと。それが要らなかったっていうのは、いまだになんか納得がいかないところですね。

「マラリアで年間どれくらい亡くなる?」(コメント)

小飼:300万とかそういう単位ですよね。で、罹患者が億のオーダーですよ。

山路:本当COVID-19で騒いでるけれども、それぐらいの何というか、

小飼:それが常態化してるという感じですわな、マラリアの場合は

山路:それがまぁ言ってしまえば途上国の方のほうの多い病気だから、注目されづらいというのかな

小飼:まあ熱帯の病気ですからね

山路:あんまり先進国の

小飼:なので温暖化で北上するんじゃないかっていうを恐れられ方はしてますね。

山路:蚊の生息域が上がってきて、蚊怖いっすよね、本当に。何でしたっけ、一番人殺してる生き物でしたっけ。蚊の脅威ね。

小飼:南北戦争が80万だっけ。

「人よりも?」(コメント)

小飼:人よりもっていうのはグッドクエスチョンですね。人のやつというのはきちっとカウントされてないところもあるので。あと、蚊は共犯でしょう。蚊プラス他の病原体なので、まあ主にマラリアなんですけども。共犯の場合はだから、そのまま1って数えちゃっていいのかというのはありますよね。それはおいといても。
 まぁ病死者の方が多いんですけれども、だから疫病によると、さらに病死というのは疫病によるものか他の病気によるものかっていうのはさらに分かれますからね。だって癌だって病気よ。でもアメリカではついにその癌も心臓病も抜いて、第1位になったという。今回のCOVIDは。
 先進国ではどこも順位が少しバラけますけども、少なくとも1、2、3はもう脳梗塞か心疾患か悪性新生物要は癌ですね、このどれかが1、2、3なわけですよね。アメリカの場合あれか、心疾患の方が多いのかな、癌より。日本は癌です。だからたぶん一番長生き国というのはもう癌になるんですよ。トップというのは。

山路:そもそもの遺伝子のエラーの積み重なりみたいな話があって、結局、長生きすると増えざるをえないって話が

小飼:なんで、2人に1人が罹患して、3人に1人は癌でなくなるんですけれども、アメリカも似たような割合で、さらにちょっと食生活のおかげで心疾患が多いんですよね。でもそれも抜いてしまったと。

山路:しかもびっくりするのが、今回のCOVID-19のおかげで2020年のアメリカの平均寿命が短くなったという

小飼:はい。いや、だからアメリカ本当にやばいんですよ

山路:黒人男性に限ったら3歳短くなってるんですよ。平均余命というのか寿命っていうのか余命

小飼:でも確かソ連が崩壊した時に、ソ連がロシアになった時に男性の平均寿命が10歳ぐらい縮んだんですよね。60歳切ったんですよね、確か。

山路:それってたぶん、何て言うのかな、病気だけじゃないっすよねっていうか。

小飼:アル中が増えたというのが。

山路:なんかソ連崩壊後のえぐい話っては人肉食みたいな話まで出てきますもんね。またその話でそういうのもあったという話も何か聞きましたけど。

小飼:なんであの時になぁ、人材を取り放題しなかったんだろうなぁ。アメリカはけっこうしたんだけどね。

山路:研究者とかをってことね。その人らは

小飼:いや、だから先進国とは思えんなじゃなくて、アメリカはアメリカ合衆国トータルとしてみた場合は、先進国じゃないんですよね。先進地域もあれば後進地域もあってっていう。伊達にユナイテッドステーツじゃないんですよ。どっちかっていうと国連みたいな存在ですよ。何度も言うけれども。

山路:何と言うのか、先進地域じゃないところの

「ふくよかになりましたか」(コメント)

小飼:いや、体重むしろ減ってるんで、たぶんこれ着てるやつのせいじゃないかな。

山路:痩せましたよねえ。

小飼:けっこうこれがふかふかして、もこもこしてるので。脱いじゃうと寒いかな。

「アメリカ広すぎるんだよね」(コメント)

「弾さん俺より軽いんだよな」(コメント)

小飼:今65キロ切っちゃってますね。

山路:すごい、私よりもぜんぜん痩せてますよ、やばい弾さんぐらいまでちょっと体重落とさないとな。

「歩いていて体重減ったの感じるか」(コメント)

小飼:じつはあんま感じないんですよね。確かに体重が減ると、基礎代謝も減っちゃうっていうのがなんかわかるような気がします。なんかあんまり負荷が減ってるような気がしないんですよね。だから比率的には前と同じだったと。前は本当にバリバリ動いてたけどバリバリも食ってはいたんで。

山路:弾さん、糖尿病ってもう体質的なものって医者に言われたんですよね?

小飼:まぁ体質的なもんでしょう、これは。で、日本人ではぜんぜん珍しくなくて10人に1人はなるみたいなので、2型糖尿病というのは。ただその時に、改善できるという人はだからかなり少ないらしくて、一緒にはうんと褒められてますね。

山路:なんかそういう話とか聞いて、自分の体質とか事前に知っといた方がいいんじゃないかと思って、そういう遺伝子解析のサービス、ちょっと試しに申し込んでみましたよ。

小飼:すばらしい。

山路:で、申し込むと病気になるリスクとか、今わかってる範囲内で教えてくれるんですけど、将来的に研究が進んで、それもアップデートしてくれるそうなんですよね、1回その唾液を取ったら。

小飼:あ、そうなのか、解析し直してくれるんだ。でもどこまであれかな、シークエンスを見るのかな。さすがにエピジェネティックなところまでは見れないでしょう。

山路:エピジェネティックっていうのは生まれてから、なんかそういう風に後天的な変化、起こった変化

小飼:でもここでちょっと広すぎるな、具体的に人の遺伝子を解析するっていう時にはまぁ要はコードされてる部分だけを見るんですよね。基本的に制限酵素でその辺をぶった切って。なんだけれども、じつは全仕組みを調べるためにはノンコーディングDNAって、まぁ要は遺伝子がないとされてる部分を見てみないとわからんていうのが、だからそれがちょっとエピジェネティックと

山路:ちなみにエピジェネティックの変化で言うと、そのエピジェネティックな変化が起こったとするじゃないですか、それってあのどの体細胞でも同じ変化が起こるとは限んないわけですよね。

小飼:それは限らない。それは限らないし、少なくとも免疫に関してはちゃんと遺伝子を組み替えて対応してるので、利根川先生はだからそれを見つけてノーベル賞を獲った。

山路:じゃあなんかとりあえず遺伝子解析のやつ、楽しみになってきたんですけども、それも含めて結果出たら、この番組でちょっと取り上げようかな。

小飼:すばらしい。

「夫婦別姓ではなく同姓強制撤廃」と携帯格安プランについて

山路:でもあんまり個人情報晒すとまずいかな(笑)。とてつもない奴が出てると怖いからな。それはちょっと結果を見てからにします。
 あと、コロナ絡みってわけでもないんですけども、オリンピックのニュースが最近聞かなくなりましたが、ちょっとこんなオリンピック絡みのニュース

小飼:でもこないだは森元首相が詰め腹を切らされて、そしたらあのキス魔の人がなんか、

山路:キス魔の人って(笑)、一瞬どんな字書くんかと思いましたよ(笑)。沖縄のほうの地名かと思った。

小飼:あれですよ、接吻ですよ。チューですよ。

山路:なんかそんなところで五輪担当相になった丸川さんが世界の注目を集めるようになり、そしてこの男女共同参画担当大臣でもある丸川さんが

小飼:丸川さんって旧姓でしょ、旧姓で呼んじゃダメなんじゃなかった?

山路:本人の、個人の信念なんだから(笑)。丸川さんが旧姓ですよ、でも通称として

小飼:でも日本の女性議員は旧姓を名乗ってることが多いですよ。

山路:多いですよね、明らかに。

小飼:そうでないのはあれだ、広島で夫婦で捕まった人。

山路:えーと河井夫妻。

小飼:河井夫妻はまあ立派な例外だけど、他の皆さんというのは昔の名前で出てらっしゃる方ばっかしじゃなかったっけ。

山路:男の論理で動いてる方、多くないですか、女性。

小飼:名誉男性な方、多いですよね。今の与党政権の皆さん、本当に名誉男性ばっかしですよ。

山路:しかも自分の中でどうやってその整合性つけてんだろうと思いますけどね、丸川さんにしても、旧姓を通称として使って、でも自分の信念としては夫婦は同一性であるべきっていうは、その有権者向けのアピールとそれはまた別問題ってことなんですかね。

小飼:わからん。でもわからんけど、自民の中でも今は別姓もOKって言う人の方がマジョリティーなわけでしょ。いや、だからノイジーマイノリティなんですよね。夫婦は同姓でなければいけないっていう。

山路:そもそも菅首相も別に反対はしてなかった

小飼:でなくって、そもそも最初のアジェンダに入ってたはずなんだけれども。

山路:いやーでもわかんねえのは、選択的って言ってんだから別にいいじゃんって思うんだけど、なんかよくわかんないよなあ。

小飼:夫婦別姓がOKというよりも今が夫婦同姓を強制してるわけだから、だから強制撤廃っていう風に正確に言い直したほうがいいと思いますよ。何だったっけ、大阪都構想の時にも都構想ではなくって、大阪市廃止っていう風に正しく言い直しましたよね。だからけっこう言い直しって大きいですよ。「夫婦別姓」でなくて「同姓強制をやめよう」だから。同姓強制撤廃でいいと思う。

山路:なるほどな。けっこうそういう風に言うと、考え直す人もいるかもしれない。

小飼:保守親父とかではなくて、保守とかそういうの云々でなくて、姓を変えるっていうのはすごい手間暇かかるんです。

山路:行政にかける負担も減ると思うんだけどなあ。

小飼:うちも籍に入れた時に、じゃあどっちにするって言う時に、俺の変えるでいいなみたいな話、最初言ってたんだけども、前にも言った通りどっちが手間をかかるって言ったら、僕の変える方がやっぱはるかに手間がかかったわけですよ。やっぱ法人を持っててっていうのは、そこ大きかったですね。で、法務局に命名変更登記を出すと、当時はそれだけで一件につき1万円ぐらい取られてたんじゃないかな。うわこりゃたまらんっていうことでね。

山路:なんか無駄なコストをいろいろ支払わされてるよなあ

小飼:なんだけども、でもよく考えてみると、姓名の変更というのにここまでの手間がかかるって言うようになったのは、じつは近代の傾向なんですよね。

山路:それは苗字のことに限らずってこと?

小飼:たんに呼び名ではなくって、だからそれがIDのキーなっちゃった。IDのキーになっちゃったおかげで、行政の方がちょっと勝手に変えられると、うちの方が面倒だと。

山路:もう個人にもUUIDとか最初から割り当てちゃえばいいのにっていう(笑)

小飼:まさにそれがマイナンバーなわけですけれども。

山路:まぁマイナンバーはなんか数字の割り当てとかな、そういう体系自体があんまりスジがよろしくない感じがするけど

小飼:よろしくない。ちょっとさすがに12桁つうのは少ないんじゃねえっていうのが、実際衝突した事件が既に発生してるんだよね。事故なんだけれども。

山路:全世界的にUUIDとかにすれば、いろいろ楽になんじゃねーのと

小飼:UUIDあったっけ、マイナンバーって言い出した時に。UUIDも出たての時は、あんまりいいアルゴリズム使ってなくって、それでけっこう衝突した事例っていうのがあるのね(笑)

山路:UUIDってそんな比較的新しいんですか。

小飼:割とね。今バージョンいくつだったんだっけ。

山路:バージョンもそんなにいろいろあるんだ。

小飼:だから生成のアルゴリズムによって。

山路:じゃあちょっとITっぽい話が出たついでに、何か携帯電話の話やっときましょうか。

山路:まずはとにかく各社から格安プランがガンガン出てるよっていう話。弾さん、今docomoとIIJ使ってんでしたっけ。

小飼:そうなんですよね、いやどっちも実際はdocomoの回線なんだけれども、IIJでないのはこれのおかげね(Apple Watchを掲げる)。今のところMVNO回線だと、これにセルラーを割り当てられないんですよね。もうほぼ仕組みが整ったので、そろそろ始めて欲しいんですけれどもね。

山路:ちなみにそのMNOがドコモとかKDDIとかソフトバンクが打ち出した格安プランでApple Watch対応謳ったところってまだないですね。

小飼:どうなんですかね。そのプランに追加できないのかな、というのもこれも他にいろいろプランが、あごめんなさい、これも1度変えてるんですよね、プランを。何だったっけ、ギガライトだかなんだなっていうのに変えたんです、去年の秋。なんだけど、こっちの方の契約はぜんぜん変えてないので。というのか、自動的に引き継がれたので。
 だからなんだったっけ、アチャモだっけ、ahamoか。ごめんなさい、ポケモンの名前だなぐらいしか覚えてなかったので(笑)。ドコモのがahamoね。でもなんでさ、軒並み変な名前を付けるの。

山路:穿った見方ですけど、高齢者とかが変え辛くしてんじゃないかな。ahamoとかなんか、年寄りとか年いった人があんまりこう変えようって気にならないことを狙って

小飼:ああ、それあれですね、進化させるとワカシャモになるんだよね。

山路:だからこれがNTTの本道みたいな感じの名前出したら、割とみんなに乗り換え安くなっちゃうんじゃないのかな。あんまりみんなには来てほしくないと思ってんじゃない。

小飼:どうなんでしょうね、それ。

山路:まぁ穿った、商標かぶらないようにとか、それは普通にそれは気ぃつけるやろ、どんなサービスでも(笑)。

スタッフ:まあ今やってるあのabemaTVってあるじゃないですか、あれはそもそもabemaじゃなかったんです。

山路:Ameba TVだったんでしょ。

スタッフ:Ameba TVだったんだけど、カナダの商標で引っかかってAbemaに変えたんです。

山路:え、最初ってあれってさ、たしかabemaでちょっとギャグで変えて面白いからみたいな話じゃなかったっけ。藤田さんが。

小飼:商標じゃなかったと思う

スタッフ:私が担当から受けた説明、それでしたね。カナダのどこかの商標と被っちゃって。

山路:ああ、でもそっちの、逆にしたら面白くねっていう話のほうが面白いと思ってそっちを流布させたんかもしれないよな。

スタッフ:あ、すいません、お邪魔しました。

山路:で、まあそのMVNOが苦しくなってくんじゃないかみたいなこと言ったら、今度はIIJがまた格安プランを出してきた

小飼:ど安いね。

山路:ど安い。一番安いので

小飼:780円だっけ、2ギガで。

山路:しかも確か、複数の、同じの契約の中だったらシェアもできるんですよね。

小飼:そうなんですよ。ファミリーシェアからの乗り換えも対応してるというので、うちがまさに該当するんですよね。今7回線持ってんのかな。

山路:ただデータシェアプランがデータシェアの機能が6月からとか書いてあったから、すぐに乗り換えるわけにはいかないかなとは思ってるんですけど。

小飼:今でもすでにあれだよね、ahamoよりも安いからね。

山路:私もApple Watchとか、どこかのMNOが対応してきたら、一つはそこにiPhoneはそれに乗り換えて、後はIIJの安い回線のにしようかなとか思ってるんですけど。

小飼:ただIIJとかネットが繋がらないとか遅いとか言ってるけど、僕はあんまそれ感じてないのはあれかな、要するに混んでるところに行かないから。でもそうは言っても、散歩で銀座とか有楽町とかかなり混んでそうなところは行くけどね。でも渋谷とかだとさすがにあれがない引っかかるのかな。

山路:昼の渋谷は繋がんないですね。

小飼:あ、なるほどな。なるほどな、それはわかるような気がする。

山路:昼の渋谷はとにかく繋がらないです、IIJの回線。で、これ

小飼:楽天はちょっとさすがにまだ勇気がないな。

山路:実質タダってすごいですよね。これMVNOとか苦しくなるんじゃないかって話、前の弾言でも

小飼:あと5Gにも対応して、これで対応するというIIJとかも。

山路:5Gでもあんまり速くはならんみたいですけどね、IIJとかも。

小飼:そもそもエリアが、本当こんなんじゃん、ちょろっとじゃん、今のところ5Gって。

山路:これ、MVNOって今後もやってるものなんすかね。こんな風に価格競争に巻き込まれて。

小飼:ねえ。

山路:あとそもそもMVNOだけじゃなくって、そのMNOにしても、こんだけ安かったら5Gへの投資とかってできるんだろうか

小飼:そうなんだよね、楽天とか特にね。

山路:で、短期的にその安くするのはいいけど、5Gの普及とか基地局の構築だったりとかそういうものが遅れて5G普及遅れるんだったら、結局全体としては損になったりしねえのとか思ったりするけど、どうすか?

小飼:どうなんでしょうね。

山路:なんか総務省の人が、そこまで考えてやってるとはとても思えないんですけどね。

小飼:というのか、5G化というのが有線のイーサネットが、ジガビットよりも先になかなかすまないのを彷彿とさせるんだけれども。で、Wi-FiももうすでにWi-Fi6というのが出てるじゃないですか。でWi-Fi6のrouterをきちんと使うためには、10ジガビットイーサがいるんだけれども、あんまないでしょ。じつはまだ普及してないんだよね。

山路:でも5Gとかでタイムラグがなかったりとか

小飼:なんかゲーマーはもうすぐにでも導入して欲しいみたいだけど。

山路:本当にそれは効果があるんだ、やっぱし。

小飼:あるんだろうけどね

「うまい飯奢られてるんだからさっさとしぃよ」(コメント)

山路:そのうまい飯の話についていっちゃいますか。文春砲が炸裂したやつですね。

小飼:でもうまい飯が残念ながら、携帯のほうの電波じゃなくて、テレビのほうの電波だっけ。東北新社のやつは。

山路:それにしても、けっこうこれは必ずしも離れてない話かなと思ってて、結局その電波の采配と言うか、それっていうのを政府が

小飼:ササニシキ

山路:握りすぎてやしませんかという。

小飼:まぁだから一番フェアなのはちゃんとオークションかけることだろうね。

山路:ここまでテレビとかに対して電波を割り当てる必要なんてあるんだろうかと思うんですけど。テレビのための帯域と言うか、そんな政府が握って

小飼:NOTTVで開いたやつってどうなるんだ? ちょっと波長が長すぎて、携帯では使いにくいんじゃなかったっけ。要はデジタルにする前のアナログテレビの頃の帯域というのは一度NOTTVというのをやったじゃないですか。僕も番組一つ、ゲストでお呼ばれしたこともありましたけれども。何かニコニコの方の回線が重いな、これ。

山路:あ、ほんとだ。

小飼:画質が落ちてる。

山路:ちょっと私の方のやつも更新が。これ今放送続いてる?

スタッフ:こちらの方は続いてますけど。

山路:あ、いった。大丈夫なのかな。

スタッフ:ちょっと送信の画質、ニコニコの方少しだけ落とします

山路:あ、「続いてます」(コメント)一応でも視聴者のもとには届いとるようですね。

スタッフ:たぶん、うちらが3つ開いてるからかななんてちょっと思うんですけど

小飼:それはないと思うんだけどな

スタッフ:なんて言うのか、送る先が。帯域とかじゃないんですけど。

山路:テレビのアンテナ、そもそもこういう、今回の東北新社の問題にしても、菅息子、息子のやつにしてもなんかBSの絡みの話ですよね。なんかそういう4Kだか、そういった機材とかの条件を満たしてなくてもなんか配信できる事業者として

小飼:こう言うのもなんだけど、贈賄としては成功したわけなんだから、仕事が出来ないってことはないよな。それは阿漕な手段かもしれないけどさ、いちおう目的を達成したわけじゃん。

山路:社長は退任したそうですよね。

小飼:別に、本人が自腹切ってたわけじゃないでしょ。あくまでも窓口だったわけでしょ、実際にコシヒカリ、ササニシキか、代というのは別に自腹切ってたわけじゃないよね。どうなんだろう。

山路:それなんかの余波でっていうか、そのまさにそのすぐ

小飼:息子であること自体が有能だっていうことだよね。息子があるというのが一番の能力能力というのか、assetというのか、強みというのか。

山路:で、その影響で山田広報官が70万円を自主返納した上、辞職という。

小飼:意味わかんないね、これ。

山路:返納っていう言葉の意味は何かちょっとあれですけどね

小飼:息子が有能というより父親の威光ではっていうのは、でもさ、誰もが官房長官、だから後の総理大臣の息子に生まれてくるわけじゃないじゃん、だから生まれついたことがあれなわけよ、能力なのよ。だから運も実力のうちといえば、まさにそういう実力なんですよ。ギフトです。そう、だから自分の出生というギフトで国家公務員の皆さんにギフトを送るという。

山路:はは、またうまいことを言って(笑)なんかね、そこのところというのがまたこう、これって長期政権の影響みたいなこと言う人もいるけど、それに関してどう思います?

小飼:ちょっと第二次安倍内閣になる前って何してたんだ、菅さんは。

山路:第二次になる前は

小飼:まぁ要するに8年ちょい前、ずいぶん前になるけども、でも政権的にはまだあれなんですよね、だからそれが前の前だから。

山路:少なくとも首相争いに絡んでくる感じでは

小飼:ではなかったんですよね。

山路:こういう事件は多くなったのか、それともみんながきちんとそういうことを問題視するようになったのか

小飼:いや、問題視するようになったのかって言ったら、それはもうあれじゃないの、もうこれはもうノーパンしゃぶしゃぶの頃には駄目になってたよね、だから全盛期だよね、ノーパンしゃぶしゃぶ。

山路:それにしても電波とかのやつとか、権益をまだ国が握りすぎてるとこはあるんじゃないのかなと

小飼:というよりも、オークションにしてないっていう時点で、今のところはいろんな口上を述べられるわけだよね、だからうちには十分な経営体力がありますとか、そういうのを見て「総合的に」判断していいことになってるんだよね。