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小飼弾の論弾 #207「ようやく始まった東京五輪とキャンセルカルチャー、賛否両論の宇宙旅行」
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小飼弾の論弾 #207「ようやく始まった東京五輪とキャンセルカルチャー、賛否両論の宇宙旅行」

2021-08-03 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年07月27日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年08月10日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
    『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

    2021/07/27配信のハイライト

    • 五輪開会式問題「キャンセルカルチャーよりundoカルチャーを」
    • 転売ヤー問題「定価があるから転売ヤーが成立する」
    • 書籍紹介『ザ・テクノロジー2030』『ミレニアム・ファルコンを作った男』
    • 宇宙開発とベゾスへの非難、ブランソンとの違いについて
    • 宇宙の需要「マイニング衛星は意外とあり?」と新しい軌道エレベーター観
    • 修理する権利とIntelの買収について

    五輪開会式問題「キャンセルカルチャーよりundoカルチャーを」

    山路:早速なんですけど、コロナすごいことになってますよね。

    小飼:2800、何人でしたっけ?

    山路:48だっけ、とりあえず東京だけ。

    小飼:なんだけども、検査1万5000に足りてないんだよね。

    山路:あ、そんなに少ないの。

    小飼:うん、選手村の検査の半分行ってないという。

    山路:そこにリソース取られてるって事なのかな。

    小飼:そこにリソース取られてるというよりも、明らかにサチってるでしょ。だから、1万5000弱しか検査してないのに、3000近くっていうことは、だから、陽性率2割近い、19パーセント。

    山路:(笑)

    小飼:どう見ても「検査漏れだらけですありがとうございます」状態だよね。

    山路:あー、これ、じゃあもう今週中ぐらいに3000、4000いっちゃうみたいなことも。

    小飼:3000、4000いっちゃうじゃなくて、もうこれ以上は行かない、要はカンスト状態になる可能性もかなりあるんじゃないかな。

    山路:なんか今日のニュースとかで出てたんですけれども、もう通常の診療とかをちょっと抑えてでも、コロナ診療のほうを増やせって言うような通達が、いろんな病院に出始めてるという。

    小飼:まさにオリンピックどころじゃないよね。いや、だからそれでさ、普段だったら助かる人が救急搬送して死んだら、さすがにその時はキレると思うよ。

    山路:熱中症も増えてますしね。

    小飼:いや、だから本当に、1000人台だったのが2000人台になったと言うのではすまないよね、今回のこれは。しかもさ、グラフの形を見ると、明らかにまだ頂上じゃないんだよね。まだまだ伸び盛りなんだよね、これ。

    山路:株だったらまだ買うのは遅くない。

    小飼:だけどもう正確な数字は出せなくなりつつあると。

    山路:これってちなみにオリンピックでボッと増えたっていうのと、またちょっと違うように思いますよね。

    小飼:でもオリンピックのおかげで、ステイホームというのも誰も聞かなくなってしまった。
     これ、この2800を見ても、みんなビビってくれないだろうなあと。で、ビビらなければいけない人ほどビビってくれないだろうなあと。しかもさ、高齢者は減ってるんだよね。

    山路:60代以上、けっこうワクチン接種が進んでるからですよね。しかし、街とか歩いてても、飲食店普通に酒出してますよね、最近。日経の新聞で出てたんですけど、都内の飲食店は個人営業の店、5割超はもう自粛してないという

    小飼:まだ自粛してるところあるのっていう感じで。でさ、いちおう形としては時短って言ってるじゃん。で、今日、散歩がてらにビックカメラ有楽町に行ったんだけども、通常営業が22時までのところを時短して21時。

    山路:(笑)

    小飼:え、それって時短なの? で、確かこの(リビングのテレビを指しながら)テレビを買った時も、時短してて、なんか20時にはおん出された記憶がある、その時よりもなんか営業時間長くなってね? っていう。
     (コメントを見ながら)え、サイゼリヤ、お酒出してくんなかった? え、マジで?

    山路:サイゼリヤ? あ、そうなんだ。酒を出すことに関しての5割超というのは個人営業の店ですよね。大きな所っていうのはけっこうまだ締め付けは効いてる可能性はありますね。

    小飼:効いたふりはしてるのか。でも酒出なかったのサイゼリヤ、へえ、知らなかった。知らなかった、でも行ったけどたしかその時は酒頼んでないな。いや、でも酒のメニューはちゃんとあったぞ。うちの近所にもあるんだけど

    山路:酒に関して言うと、西村コロナ担当大臣が圧力を加えようとして、

    小飼:だからもう、あれで徹底的に効かなくなっちゃったよね。あれで「政府は敵だ」っていうことになっちゃったよね。

    山路:金融機関からもかなりそっぽを向かれましたよね。酒の販売業者とかだけじゃなくて、いやそんなことできねえよみたいな、金融機関の反発も。

    小飼:そもそも経済再生担当大臣がなんでコロナも担当するの……わけがわかんないんだけど、今の日本の大臣の割り振り。大臣といえば、なんの副大臣だったっけ?

    山路:防衛副大臣。あの、えーと、まあラーメンズ小林賢太郎さんのやつをチクった人ですよね。ちょっと後でそれも取り上げますけど。

    小飼:チクる前に問題になってたわけじゃん。何のお咎めもないわけ?

    山路:これ、西村大臣のやったこととかも、つまり超法規的なやり方だったりするわけじゃないですか。恫喝というか。

    小飼:Twitterで個人として飛ばしたヤジだよあれは、どう見ても。

    山路:ああ、防衛副大臣のほうね。

    小飼:だけれども、少なくともソーシャルメディアというのは公の場ですし、公の場では24時間、週7日、1年365日、公人なんですよ。そういうこともあるので、だから職業ごとのアカウントを、だから日本でも作らせるべきなんだよね。河野大臣にしてもさ。西村大臣にしても。なんだけれども、個人のままというのがちょっと解せないんだよな。
     バイデンはもう、ジョー・バイデンではなくて、POTUSアカウントからやってますから。

    小飼:RealDonaldTrumpはRealDonaldTrumpからやってましたけどね、今はなき。
     やっぱり、立場上、声が大きい人ほど口が固くなければいけないっていうのは僕はもう、まず誰よりも自分に言い聞かせたいので、あちこちで言ってるんですけれども、何かちょっと「ダメだこりゃ」だね。まあでもさ、防衛庁ってさ、確か、分度器で山の高さ測ってたところでしょ。だからお前らにふさわしいっていう感じがしないでもないんだけどさ、でもさ、そういうところがF-35とか運用できるのっていう。

    山路:色んな意味で日本にはインテリジェンス(知性/諜報)が足りないという(笑)、感じですよね。

    小飼:ちょっと、ちょっとまずいなと、これは。これは本当に、だから軽自動車に軽油を入れるようなやつばっかじゃないかと。

    山路:たとえとしてまだそれ、穏当な感じですけどね、ずいぶん(笑)。もうちょっとこう、過激な行動のような気がしますけど、この大臣達が起こしてる行動というのは。

    小飼:(コメントを見ながら)ユダヤ人の手先というのがなんか、勝手に味方になってるというのか、ユダヤ人なのか、イスラエル人なのか、ちょっとそれは似てるようで別エンティティではあるので。それ話すとちょっといくらでも長い話になっちゃうので、今回はちょっと割愛しますけど。あ、広告きた、ありがとうございます。

    山路:ありがとうございます。コロナで言うと、ワクチン接種自体はまあいちおうある程度は進んできてはいるわけですよね。

    小飼:でもね、ここで止まってるグラフ見ると、明らかに供給不足で伸び悩んでるね。まぁ過去に遡って、VRS入力したのがバンバン出てて、じつは1日120万接種いってましたと言うのは、本来はいいニュースなはずなんだけども。うちも職域接種のおかげで助かった部類です。妻も長女も職域接種のおかげでワクチンにありつけましたけれども、その一方で、オリンピックの警備の警察官、50人感染とか。

    山路:なんで受けてないねんみたいな。

    小飼:だから、どう考えてもそっちのほうが先でしょっていうところがバイパスされちゃった。

    山路:そういや、弾さんもう2回目受けてそろそろ2週間、2週間どころじゃない3週間ぐらい経ったんでしたっけ。

    小飼:はい、というわけでちょっと戯れに抗体、こういう、

    山路:戯れに(笑)

    小飼:どう見ても戯れにはなってしまうんですよ。だってオフィシャルな場では、たとえ医者で検査したやつでも、今のところは使えないので。ワクチンを打って、そのワクチンによって中和抗体ができてるかどうかというののimmunoassay(免疫学的検定)キットですね。これも流れちゃってるんですけれども、まあここに血を垂らして、

    山路:血を垂らすのか。

    小飼:血を垂らすところがちょっと一番大変で、なかなか血が出てくれなくて(笑)。で、ここに緩衝液を落として、10分から15分ほど待つと、まあラインが出てくるんですけど。これもう流れちゃってるの、これは画面に映らないな。これは映らないんですけど、代わりに画像、ちゃんと写真撮ったのがあるので、そちらをお見せしましょう。ちょっと待ってね。じゃあ僕のほうに。ちょっと待った、あったあった。これとか映り良さそうだな。プチッと。

    写真:中和抗体検査

     ここのTというのがテストラインで、これは確かに抗体が出来てますよというサインで、もしここにラインがでなければ陰性ということですね。この上にあるのはコントロールラインって言って、まぁ要するに人間の血であればも必ず出ると。だから人間の血以外の物を垂らすと、ここのラインが出ないはずなんですよ。

    山路:なるほど、そういうふうになってんのか。

    小飼:だから、人の抗原に対する抗体、ヤギのやつが塗ってあるそうです。

    山路:これってどれぐらいの精度なんですか、今んところ。

    小飼:偽陰性も偽陽性もだいたい95パーセントぐらいだというふうに言われてます。じつはこれは見ての通り、単なる定性、

    山路:あるかないか、みたいな。

    小飼:有無を見るだけのものですけど、じつはもう定量検査も開発されてるので。やってみようかなと思ったんですけど、一つ、まぁちょっとお高い、1万円程度するというのと、あとそれよりも大きいのは、その場で検査してもらえない、ラボに送ってやってもらうタイプなので、数日から1週間かかるということで、ちょっと今回は間に合わなかったということで。まぁでもいずれにしても、ワクチン、ちゃんと効果らしいものが検査できましたということで。ちなみにこれはヨドバシドットコムで3080円でした。

    山路:ふーん。店頭で普通に売ってる感じ?

    小飼:店頭で売ってるかどうかわかんないけど、僕はドットコムで。ポイントが余ってたので、たまたま。

    山路:そうかそうか、自分も2回目打ったらやろうかな。

    小飼:山路さんは、

    山路:今週ですね、2回目が。

    小飼:2回め今週、おめでとうございます。

    山路:意外と早くにサクサクと。

    小飼:翌日熱が出るので、ちょっと備えて。

    山路:何度ぐらいまで?

    小飼:僕が38度前半ぐらいで、今ちょうど妻が、昨日打って今日熱出たとか言ってて、39度とかって。

    山路:え、ほんと、じゃあやっぱ翌日の予定は入れない方が。

    小飼:どっち、ファイザー、モデルナ。

    山路:ファイザーですね。

    小飼:じゃあ僕に似たようなふうになるかもしれないというのか、僕の知り合いはみんな熱出してますね、2回め。

    山路:弾さんどれぐらい熱続きました?

    小飼:あのですね、接種後一晩寝て、起きた時点でまだ出てないんですよ。起きてからしばらくしてガーッと熱上がってきましたね。
     その翌日はもう熱下がったんですけども、腕に対する異物感と言うのはその後もさらに2日ぐらい続いたので。

    山路:そうか、予定入れるんなら1日は空けた方がいい感じか。

    小飼:なので、どっちかって言うと、吉報と見られてますね、熱出るのは。熱出ないと、お前ちょっと、肉体的に年取りすぎて。

    山路:あるいはちゃんと打たれてない可能性があるって言う(笑)。コメントでも「2回目打ちました、モデルナを」。いいですね。

    小飼:素晴らしい。おめでとうございます。今日打ったっていうことは、明日熱が出る可能性が大きいので。熱は普通にがちんと下げちゃっていいみたいです。熱を下げすぎると風邪とかだと治りがかえって悪くなるって、それは一面の事実はあるんですよね。

    山路:これの場合は熱の理由がちょっと違うってことなんですかね。

    小飼:違うっていうことですね。

    山路:それもたぶん、またいろんな研究対象になるんだろうな、きっと。そんな中、タマホームなんかってワクチン禁止令を出しているという、まことしやかな記事が出とりましたが。これって、いろいろ会社の社長、これ罪に問われたりせんの? とか思いますけどもね。

    小飼:実際に処分を下したら、もう明らかに労基法違反なんです。実際に下したの? だからそこが必要なんです。

    山路:広報部は否定はしてるみたいなんですけれどもね。いやあ、でも恐ろしいですよね、そんなことを言う会社の社長。「パワハラじゃないの」って、いやまさにその通りだと思いますよ。

    小飼:まさにパワハラですよ。パワハラ以外の、なんて言えばいいのかな、パワハラの教科書の事例に載せたいぐらいの(笑)。

    山路:まあちょうどいい感じに香ばしいですよね。皆さんも早くワクチン打てるといいですねというところで。そんな中やっとるのが東京オリンピックですよ。わたしも4Kテレビ買って、映像を堪能してるんですけど。

    小飼:ところでチケットどうなったの?

    山路:あのね、チケットはオリンピック終了後に自動で返金されるらしいです。

    小飼:すぐには返してくれないんだ。

    山路:バッハができれば有観客で、みたいなこと言ってるから、有観客の可能性が1パーセントでもあるうちは返金できないんじゃないですか。

    小飼:なんじゃそりゃ。

    山路:なんじゃそりゃなんですけど、本当に。

    「払い戻しの金あるのか」(コメント)

    山路:そうですね、利子はつかないですね、残念ながら。

    小飼:あ、そっちのバッハ、本来のバッハというのもヨハン・セバスチャン・バッハもですね。

    山路:弾さんは開会式見ました?

    小飼:ぜんぜん見てなく、そもそもテレビ見ないから。でもタイムラインに流れてくる、Intelのドローンのムービーを、競技場の外から取った人がいて、それは見ました。

    山路:いちおう私は全部見たんですけれども。確かにあれは予算が5億円ぐらいだったら、すげーなと思いましたよ(笑)。

    小飼:いくらかかったの?

    山路:165億円ですね。

    小飼:ちょっと待って。

    山路:開会式と閉会式合わせて165億円。

    小飼:エヴァの興行収入が、こないだ100億円超えた奴ってみんな万歳してましたよね。足りねえの? それじゃ足りねえの?

    山路:まぁそこで見るべきはエヴァの制作費のほうだと思いますけどね、この場合だと。

    小飼:すげえなあ、スタジオカラーが頑張っても届かないのか、開会式に。そんなすごかった?

    山路:エヴァ、だから(笑)、予算5億円ぐらいだったらすごいですよ。

    小飼:さらばすべてのオリンピックってのは言ったの?

    山路:あったらよかったですよね。個々の、ピクトグラム君? 欽ちゃんの仮装大賞みたいなピクトグラムは嫌いじゃないですね。

    小飼:それって、ラーメンズの人がネタとして出したんじゃないの。

    山路:って言われてますけどね。クレジットにはもう出ることはないんでしょうけど。でも、ピクトグラム君、どう考えてもそんな数億円かかってないと思いますからね(笑)。後、ドローンのショーってそれなりに見ごたえありましたけど、あれってもIntelがパッケージ化してるんですよね、確か。

    小飼:そうなんですよね。いつの間にそんなことまでやっているという。intelってけっこうCPU以外のビジネスも一生懸命手つけてるんだけど、でもCPU以外のビジネスってなんか長続きしない。

    山路:なんかドローンの、

    小飼:SSDとかかなりいい線いってて、家にもけっこうIntelのSSDが残ってはいるんですけど、やっぱ手引いちゃいましたしね。

    山路:以前デジタル顕微鏡みたいなこともやってませんでした? 子供向けのデジタル顕微鏡とか、なんかそういうちょっと面白げな事業とかやったりするんだけど

    小飼:多角化しようとしてるんだけど、でも結局CPUに戻ってきてしまうという。

    山路:まぁIntelに関してはちょっと後でも語りましょうか。最近ちょっとIntelの話題続けてありましたからね。オリンピックなんですけど、開会式はまあ、まあ何だろう、私めちゃめちゃ批判するということでもないんですけど、金に見合ったもんじゃないなとはまぁ思ったという(笑)ことは、つまりはあれなんですけど。

    小飼:開会式の予算ってどこ見ればわかるの?

    山路:えっとね、去年の日経の記事なんかで出てましたね。

    小飼:だから長野オリンピックみたいに、燃やしちまうんじゃねえの、どうせ帳簿。まぁでも今回は、さすがに燃やすだけではダメで、デジタル的にどうやって消すか。

    山路:ドリルをいくつも用意してるって感じなんですかね(笑)。

    小飼:ドリルでやるのか、クラウドに上がったデータとか、どうやって消せるのかっていう

    「ボッタクリ男爵とはよく言ったものだ」(コメント)

    山路:何かいろいろ新しい言葉が今回は次々と生まれましたよね。なんかまあ、とにかくスキャンダルを多かったよと。

    小飼:そうだった、会計、電車に飛び込んだんでしたっけ、会計責任者。

    山路:そうそうそう。なんか、どうも不祥事のためのWikiって言うのができてて、wiki2020.orgっていうページで、カテゴリー別とかでいろいろ検索とかができるようになってて(笑)、選手の感染状況とかが。ものすごい量ですよ(笑)、びっくりする(笑)。普通に新聞記事集めてるだけなんですけども。検索の仕組み作んなきゃいけないほど大量の不祥事があると言う。あと最近だと、なんかその、

    山路:開閉式をご担当したという人のインタビューとか出て、これもけっこう香ばしい匂いをさせてましたね。読みました?これ。日刊スポーツに載ってた、日置貴之さんていうのかな

    小飼:最近あれなんだよね、スポーツ新聞がなんかまともなジャーナリズムを展開していて、もう普通のメディアはもうオリンピックのステマばっかりやってたけども、東京2800人でさすがに、さすがに少しは正気に戻るのかなあ。

    山路:まあスポーツ新聞、この日刊スポーツなんかっていうの、これ相当きつい記事なんです、きついっていうのか、まあ本当にちょっと茶化してる、意識高いプロデューサーを茶化してる記事なんですけど、そういうことができるのも、ある意味利権に関わってないからとも言えますよね。

    小飼:まぁそうですね。

    山路:普通だったら、多少なりともそのインタビューイに恨まれないように、まあそこそこ大人の忖度で綺麗にまとめるものなんですけども、私もこういう取材とかいっぱいやったからわかるんですけど。それをやって来ないっていうのは、もう敵に回してもいいっていうふうに、世論を味方につけることができると思ったからって言うのがあるんでしょうけどね。

    小飼:いやまあ、でもはっきり言って、公衆衛生の敵でしょ、今や。

    「コロナ忖度しないもんね」(コメント)

    山路:まぁその通りなんですよね。自然現象に対してなんか、どうのこうの言っても。

    「あれはかなり嫌味入った記事だったよね」(コメント)

    山路:日置さんの記事ですよね。あれは、取材やってる人間わかるんですけど、相当高度なテクニックがいろいろ使われてるんですよね(笑)。絶対本当の事を言ってるから、取材相手からは文句の付けようがなくって、なおかつ読んだ人には非常に嫌なやつ感が伝わるという、なかなか秀逸なテクニックを使った記事なんですけれども。で、これがスキャンダル続いて、ほんでその中でですね、いくつか、中でもスキャンダルで印象に残ってるのが、この、ちょっと待ってくださいね、小山田圭吾さん。ラーメンズの小林健太郎さんが、解任したり、辞任したり、

    小飼:でも逆だよね。小山田のほうが解任で、小林さんのほうは辞任と言うのなら、まだ話はわかるんだけど。なんか逆だよね。

    山路:たしかにね、小山田さんの話、記事っていうのは元の記事とかも読んで、まぁ相当、胸糞悪くなる記事でしたけども。

    小飼:クズじゃん。あれはもうされた方が絶対許さんね。

    山路:一方ラーメンズのほうっていうのは、本当に昔の、そんなにメジャーじゃなかった頃の、しかもVHSのテープか何かを漁って記事を作ったみたいなんですけれども、ずいぶんバランスの悪い結果にはなったなと。ただそれはそうなんですけど、最近これ、オリンピックに限らずに、昔のことを掘り出されて攻め立てられるって言う事っていうのは、

    小飼:人の噂も75年。

    山路:きついなー(笑)。75年で済んだらいいけれどって、たぶん死後にも残るんですよね。

    小飼:まぁたぶん。

    山路:この小山田さんなんか、たぶん100年後に検索しても、おそらくデータは出てきちゃう。これって、相当きつくないですかと。今そのキャンセルカルチャーみたいなこと、悪いことをした人がある意味、それによってその立場を辞任するって言うんだったらまだ、きちんと働いた例かもしれないけれども、ものすごく些細なことを掘り起こされて、

    小飼:まぁでもね、少なくとも小山田圭吾の例というのは、僕も今回は、小山田圭吾という人を初めて知ったんですけれども、ぜんぜん些細じゃないわな。ぜんぜん些細じゃないわな、刑法に時効というものがなければ、もう立派な刑法犯。

    山路:ただそれを、裁判とかを経ているわけではない。

    小飼:いや、だから、少なくとも小山田圭吾の例というのは、電気グルーヴのどっちだったっけ、ピエール瀧だっけ、あの程度の処罰は受けるべきですね。今回のも生ぬるいと思いますよ。どこでしたっけ、レーベル。

    山路:レーベルはすぐには出てこないですけど

    小飼:配信とかから全部引くレベルなんじゃないですかね。ピエール瀧の場合もそうですよね、出てる作品いったん全部キャンセルされましたよね。

    山路:ピエール瀧に関しては、いちおう今は復活してるとは思いますけどね。

    小飼:今は復活してる。

    山路:ただ、私も別に小山田さんのことを擁護するつもりとかは全くないんですけれども、つまりその線引きって、結局、警察とかそういう司法とかの処罰を受けたわけでもないものを、どこまでそういうふうに追い詰めていいものかっていう話にもなってきませんかと。

    小飼:いや追い詰めていいも何も、だってそれ、別に他の誰かが小山田圭吾の代わりに犯罪を犯したわけじゃないじゃん。本人じゃん。だから本人が犯罪を犯しました、その記録がだからありますと。しかも本人が正々堂々と話してますって、これはもう、弁護しようがない、弁解しようがない、はっきり言って。まずもって些細なことじゃない。ぜんぜん些細なことじゃない。

    山路:一方、小林賢太郎さんのほうは弾さん的にはけっこう些細な、

    小飼:けっこう些細なことですね。しかも、作品中の人物のセリフですね。本人が自分のこととして語ったのではなくって、だから自分がその台本を書いたにしても、の、中の人物に喋らせた一言ですよね。これまぁぜんぜん違います。扱いがぜんぜん違います。

    山路:メタ的なその文脈っていうのは、しかしあそこまで世界的に話題が出てから、それを英語で発信して打ち消すのってめちゃめちゃ難しいですよね。

    小飼:あれは、まあでも開会式から引っ込めるというのは、それはまあある程度仕方がないとは思う。けれども、ちゃんと後で名誉回復するべきのものだとも思う。だからキャンセルではなくって、undoカルチャーであれば、これは受け入れなければいけないのかなと。要するにredoができるということ。だから、undoされてもredoできると、redoableであると。であれば、undoableなほうがいいですよね。
     で、キャンセルカルチャーに振り回されるのは、世界ではなくて、それぞれの人ですよ。

    山路:それはそうなんですけど、私、こういう今の状況を見てて、自分が10代の時とかにSNSとかがなくって本当に良かったなと、ちょっと思った。

    小飼:その感想はわからぬでもないよね。でも、やっぱり若い子ほど、今自分がやってることが記録に残ってるかもしれないっていうことに関して、敏感なのは確かですよね。

    山路:Twitterなんかでもツイートしたんですけど、こういう状況が続くと、有名になりたいという意欲っていうのもどんどん減っていくのではないか、表舞台に立とうっていう意欲って減ってくってことはないですか?

    小飼:いや、でも実際のところ、一定以上の名声を得たら、不名誉なものというのは金を払っても買い取るというのは、これは昔からあったことではあるんですよ。有名な話では、スタローンもポルノ男優やってたことがあるんですけど、自分が出た作品というのは有名になった後、全部買い戻したんです。

    山路:買い戻せるものって。

    小飼:いや、物理的になるべく買い戻した。今でもちょくちょく、ポコポコっていうぐらいに、流出はしてるみたいですけれども。今はそういう手というのは使いづらくなりましたよね。デジタルになって。一個でもコピーがあると。

    山路:そうなってくると、こう、

    「ケツ毛バーガー」(コメント)

    小飼:ありましたねえ。

    山路:あれなんか、そういうのってどうしようもないじゃないですか。こういう、ずっと出回っちゃった情報ってのが。デジタルのコピーってのは複製はされ続けるけど、消すのが非常に難しいから。

    小飼:だから、堂々としてればいいと思います。僕は、今思えばスタローンがポルノ男優だったことよりも、それをカネの力で隠そうとした、そっちのほうが恥ずかしいと。そっちのほうが恥ずかしいと。むしろ、人間というものを実直に見るようにするチャンスなんじゃないですか。だから人というのはそういうものだと。今までけっこう、いろいろな建前が成立してたと言うのは逆説的になるけれども、

    山路:隠すことができたから。

    小飼:恥をかき捨てできちゃってたからに過ぎないんじゃないかと。

    山路:なるほどね。綺麗事を言えたりとかも。

    小飼:綺麗事を言えたりしてたのも。

    山路:みんながみんなそういうもんだとわかれば。

    小飼:そうそうそう。

    山路:ただそういうふうに社会の価値観が追いつくのって、時間はかかりそうな気がしますけどもね。

    小飼:そうですよね。だから、人の噂も75日で育った世代というのが、一番、大変だっていうのは確かだと思いますけれども、これに関したもう、僕ももう慣れると。英語で言うとBear with itっていうことに(笑)。

    山路:その、倫理を持ってってこと?

    小飼:ではなくて、まあでもそれ位の気持ちでいた方がいいですよね。まぁ耐えろと

    山路:ああ、耐えろっていうことね。はいはい、bear with itって言ってたのね。これ、またちょっと思ったんですけど、そういうふうな事って親のリテラシーみたいなものがけっこう大きく影響しているのでは。

    小飼:子供のほうがliterateですね。

    山路:そういうことに関しては。

    小飼:生まれた時からネイティブですから。彼らこそネイティブですから。

    山路:でも、バカッターみたいなことっていうのはこれからも起こりつづけるわけじゃないすか、ある意味。デジタルネイティブでも、べつにバカッターみたいなことする人はいるでしょう。

    小飼:まぁね。

    山路:それが、あの何て言うのか、きちんとそういうことを教えてくれるか人がいるどうかが大きいのでは。

    小飼:バカをやっても、若気の至りというのをちゃんと許す社会であってほしいとは思いますね。

    「美味しそう」(コメント)

    山路:あ、弾さんが食べているエビカツバーガーのことですね。セブンイレブンの食品に関しては、けっこうオリンピック選手も絶賛してましたよね。それはもう間違いないんですけど。
     そうか、でも結局キャンセルカルチャーに関しては、もう慣れろと(笑)、弾さん的には。

    小飼:いや、キャンセルの前に、そもそも記録されてると。しかもビッグ・ブラザーでなくって、every little brother and sisterなんです、誰がウォッチしてるかって言ったら。

    「75億年」(コメント)

    小飼:人の噂も75億年ですね、はい(笑)。

    山路:今まで、昔だったらすごく体力のある人が有利で、その後知識社会になったら知識のある人が有利で、これからはなんか精神的にタフな人が有利みたいなことになるだけなんじゃないかっていう気もちょっとしますけどもね(笑)。精神的な、強度って人によってずいぶん違うんじゃないかという気もするんだけど。

    「よほどディストピアだな」(コメント)
    「ネイティブ世代は一発で大惨事になるから、ある意味大変そう」(コメント)

    山路:いや、ほんとそうですよね。なんか前、弾さんの紹介で会った大学生の起業家の方、いらっしゃったじゃないですか。あの人たちって酒勧めても絶対飲みませんでしたもんね、未成年で。

    小飼:ああー。うん。

    山路:その辺の、何て言うのか、リテラシーと言うかが、ものすげーちゃんとしてんなっていうか、その怖さを既に十代でよくわかってるっていう。

    小飼:だから、いろいろなものが萎縮しちゃうんじゃねって言ってますけれども、じゃ、それではいろいろ萎縮した結果、新しいものが出なくなりましたかって言ったら、ぜんぜんそんなことないので。だから、デジタル・ネイティブ世代を見てると、十分これでいけるんじゃないかと。けっこう心強くなりますね。だから我々の世代よりもよっぽど倫理的にもしっかりしてますしね。

    山路:しっかりしてる人としてない人の二極化も進むんじゃないかって気も(笑)。

    小飼:二極化も進むでしょうけども、だから重要なのは、100パーセント萎縮するわけではないということですよね。

    山路:むしろプラスのほうが多いんじゃねえかという。それは確かに。

    小飼:キャンセルの前に、レコードカルチャーというのがあって、ここは治らない。レコードカルチャーというのは、これはもう、これを戻すと言うのは無理でしょう。それこそ、ある日、磁性体を食い荒らすバクテリアが出て、デジタル記録というのがボラタイルにでもならない限り、レコーディングカルチャーというのはなくならないでしょ。だから、それをどう利用するかですよね。今のところ、キャンセレーションに利用されてるけれども、それだけじゃないでしょう。

    山路:まあなんか、そういう過去のスティグマっていうのをうまく克服したら、それがプラスに働くっていうこともあるわけですしね。ブッシュ、パパブッシュじゃないほう、息子ブッシュのほうとかはアル中を克服したということで人気をとったっていうようなことがあったりもするから。

    小飼:でもさー、本当にあの人さ、おバカというのか、白痴だったけれども、邪悪ではなかったな。でも邪悪ではないけども、それでもやっぱりイラク戦争を始めたことでさ、死なくてもいい人が、少なくとも十数万単位では出たわけだよね、少なく見積もっても15万人は死んでるので。下手するとその倍ぐらいは死んでるので。そう、だから、邪悪でなくても、大統領が、あのクラスのVIPが一言発するとそれくらい人というのは死んじゃうわけですよ。アメリカほどの大国でなくても、アサドの息子、

    山路:シリア?

    小飼:はい。そうですよ、国の半分、国民の半分が難民になるというね。いうのあるわけですよ。だからそれに比べると、まぁいじめがバレてクビになる、仕事干されるというのはずいぶん可愛くも見えるわな。

    転売ヤー問題「定価があるから転売ヤーが成立する」

    山路:じゃあ、コメントにもあった転売ヤー、転売容認の話でクビになったつー話、ちょっと行きますか。

    小飼:ホビージャパンのね。

    山路:ホビージャパン。ホビージャパンの編集者が転売を、転売ヤーを擁護する発言をしたと。

    小飼:転売ヤーって、一見悪くないじゃん。「安く仕入れて高く売るというのは商売の基本でしょ」っていう、一見そういう感じがするんですよね。

    山路:あと、そういう転売に関しては、市場原理として高く欲しい人に行くんだからいいじゃんというような考え方をする主張する人もいたりする。

     
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