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小飼弾の論弾 #237 「Teslaのヒト型ロボットは労働者を置き換えるか?広がり始めたスマート家電と脆弱性、クラウドゲームストリーミングは早すぎた?」
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小飼弾の論弾 #237 「Teslaのヒト型ロボットは労働者を置き換えるか?広がり始めたスマート家電と脆弱性、クラウドゲームストリーミングは早すぎた?」

2022-10-11 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年10月04日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年10月18日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/10/04配信のハイライト

    • 「北朝鮮ミサイルとNOTAM」とノーベル生理学・医学賞について
    • スマートホームの脆弱性と「Stadiaを放り投げたGoogle」
    • 暗号資産と「価値の思い込み」、ログボの配り方
    • 「腹筋直撃のAIプログラミング」と「ファクトチェック以前の問題点」
    • 「HIMARSって強いの?」とCCDカメラハッキング
    • 「混迷を極めるUSB」と有線インターフェースの話

    「北朝鮮ミサイルとNOTAM」とノーベル生理学・医学賞について

    【00:00:00】

    小飼:え、これから? クソアニメから?

    山路:硬いニュースが多いから(笑)、

    小飼:硬いニュースが多いから、

    山路:これ以上軽いニュースはないかなと思って(笑)、

    小飼:はははは(笑)。

    山路:今期、なかなかアニメ豊作じゃないですか、

    小飼:そうですね。

    山路:もう見ました? 『ポプテピピック』の第2シーズ、

    小飼:見てしまった、

    山路:いかがでした(笑)?

    小飼:見てしまった、いや、でもやっぱりボブネミミッミはいいね、ボブネミミッミの新作はいいね。
     すごいね、本当にAIが作った不気味な3Dみたいな感じが出てて、すごいね、

    山路:ほんとあのアニメ制作会社すごくないですか、素直に感心しましたよ、マジに。

    小飼:でも、一つの絵に2種類以上の音をつけるっていうのは、他もパクって欲しいんだけどな、

    山路:ああ、声優を入れ替えてみたいなやつ?

    小飼:そうそうそう、そうそうそう、

    山路:同じ話を全然違う解釈にしちゃうっていう、

    小飼:そうそうそう、クソアニメに独占させておく必要はないと思うんだけど、やっぱりあれかな、予算とか声優さんのスケジュールとか、そういう都合があるのかな。AIに競わさせるとか(笑)、ボーカロイドに競わせるとか。もう人なんか使ってられねーよというので。

    山路:今回、かなりAIの話、ガッツリいく奴が多いので。あと、これもリアルタイムなというか、つい今日のニュースで。弾道ミサイルの話、あったじゃないですか、朝方、

    小飼:アラートが鳴ってる人たちがいたんだけど、僕のは鳴らなかったけど、東京は鳴らないのか?

    山路:私も鳴らなかったと思うんですよね、青森のほうなのかな、

    小飼:東北、要は津軽海峡の近所の人だけ、でも、それもなんかおかしくて、どういうことかっていうと弾道ミサイルなわけだよね。日本上空とは言ってるけども、その時にはもう宇宙にいるわけで。基本、宇宙には領空権というのは設定できないというのか、しないことになってるんですね、宇宙条約で。

    山路:で、もう弾道軌道に乗ってちゃってるってわかったんだったら、その時点でもう日本に危険はないだろうという判断ができるということ、

    小飼:そういうことです。というのも、たとえばそこで例えエンジンを切ってしまっても、要は惰性で飛行してるわけです、だから弾道ミサイルなわけで。

    山路:だから本当に、なんか事故があったとしても、べつに日本に落ちる心配は、ある意味、ぜんぜんないというか、

    小飼:落ちる心配はない、っていうのはわりと早期にわかるんだけど、むしろヤバい奴らというのは、日本海に落ちてるやつというのが、ちょっと勢いあまって日本に来ちゃうとか、そっちのほうがヤバいんだけれども。

    山路:じゃあ、なんでこれって警報の対象になってる、やってる感を出すためってこと?

    小飼:というか、いまいちJアラートの意義というのがわかんないんだけれども、

    山路:まあ、ただ弾道ミサイル発射されましたっていうのを、後からなんか発射されましたよと言われるのも、なんとなく変な感じもするだろうしな、

    小飼:弾道ミサイルであろうが、人工衛星であろうが、そういう、宇宙まで行くような飛翔体、projectileというのは少なくとも東側の国にはNOTAM、要するにどういう条件で、どういう航路でどういう弾道をとるものというのを今から打ち上げますよっていうのを言うことになってるんだけど、それはやってない。それは北朝鮮、ちゃんとルール守ってない。じつはアメリカもロシアも、弾道ミサイルの実況する時というのはNOTAM出してます。今からやるぞっていう、

    山路:ロシアですら、

    小飼:ロシアですら。

    山路:へええ。それっていうのは罰則はない?

    小飼:ひさしぶりにウクライナ紛争が始まるちょっと前に、ウクライナ戦争ですね、紛争って言うと、なんかロシア寄りになっちゃうので。

    山路:それは紳士協定みたいな感じではある? なんか、

    小飼:紳士協定、いや、もっと深刻な理由がある、だから核戦争が始まったのと誤解されてしまっては困るじゃん。

    山路:なるほど。

    小飼:ホットラインを両国が設置した、旧ソ連とアメリカが設置したあたりで、もうやってるわけですね。日本もそれに則って、まだ日本が人工衛星打ち上げに成功する前から、ロケットの実験をやってる時というのはちゃんとNOTAMを出してる。

    山路:じゃあ本当に、北朝鮮が何かやらかすときっていうのは、そういうやつがあるかないか、それははっきりしないわけだ。それが本気でやってんのかどうかっていうのは、ちょっとわかにくいところではあるんだな、他の国に比べて。なるほどね。じゃあちょっとサイエンスのネタ今回多いんで、

    小飼:まぁ後、そう、ノーベル賞の発表ウィークでもありますしね。

    山路:あれ、一番やっぱり、昨日でしたっけ、昨日発表された、デカいのはこれですよね。

    小飼:遺伝考古学とでもいうのか、久しぶりに、臨床でない賞で、臨床とあんまり関係ない賞で、しかも単独。

    山路:単独。おー。もう本当に、この人のずば抜けた業績だったということに、

    小飼:っていうことになりますね。やっぱりデニソワ人見つけたというのはすごいよね、ゲノムで。

    山路:この人なんか、めちゃめちゃ業績が、最近だけでも大きいわけですよね、

    小飼:それでね、ちゃんと家にも本あったので持ってこようとしたんだけど、たぶん、どこかに埋もれてて、すいません、ちょっと持って来れませんでした、ごめんね(笑)。

    山路:このペーボ先生がやったのは結局、ネアンデルタール人のDNAを再現、再現でいいんですか、言葉としては、

    小飼:で、現代人にも入ってると。

    山路:それをやって、さらにそのデニソワ人を見つけて、

    小飼:見つけたという、

    山路:単に見つけたっていうだけじゃなくて、言ってみたらDNAを再現するための手法を確立したってことなのかな、

    小飼:人の規模ではあるけど、まさに『ジュラシック・パーク』のあれですよ。そりゃまぁノーベル賞もいくわなと、

    山路:この技法自体はそんなに思いつかないような手法だったんですか?

    小飼:だけどもね、ちゃんとやるのがまず難しい。PCRがすごい廉価にできるようになったというのがすごい大きいのと、あと、人DNAですよね、ネアンデルタール人といえども、人ですね、ヒトですよね。っていうことは、簡単にコンタミネーションが起きてしまう。コンタミネーションを起こさないようにするというのはまず大変で、その手法を確立するのが大変だったという。だからちょっと間違えると自分のDNAをPCRしちゃうので(笑)、

    山路:かならず人が触れるわけですもんね、それは単純に採掘者が手袋するとか、そういうことではなくって、

    小飼:いやもう建物で分けちゃうんだって。

    山路:解析のための? へええ。

    小飼:そうそうそう、人と近いものを研究するので。これがウイルスぐらい違うと(笑)、そりゃかぶらないわになるんですけど、

    山路:これやっぱり、この方ってマックス・プランク研究所の方じゃないですか、金があるってことなんですか(笑)?

    小飼:で、OISTにも、沖縄の。客員教授っていうふうに言ってますけど、非常勤の間違いです。

    山路:非常勤教授、

    小飼:教授です。

    山路:OIST、なんかすごい人材抱えてません?

    小飼:すごいですよ、いや、だからちゃんと金をかければ、ちゃんと業績が上がるというのは、本当に何と言えばいいのか、当たり前のことを当たり前にやってると、当たり前に業績が上がるという(笑)。

    山路:すごいね、しかもその沖縄の、言ってみたら確か沖縄の北のほうですよね、確かOISTって、

    小飼:真ん中かな、

    山路:真ん中ぐらいか、那覇よりだいぶ、

    小飼:いいとこでしたよ、

    山路:美ら海近くだったかな、

    小飼:美ら海と那覇のあいだぐらいなのかな。で、YAPC、そこでやってたので、キャンパスに行ってきました、

    山路:そんな素敵なところでYAPC、

    小飼:うん、最高のキャンパスでしたね、はい、

    山路:OISTって財務省から、もっとなんか予算なんとか、金をかけないようにみたいな圧力もかけられてせんでしたっけ、

    小飼:じかに金が出てるんですよね、文科省を通さないで。特別扱いなんですよ。予算上も。

    山路:OISTだけなんですか、ちなみに。

    小飼:OISTだけだったと思います。たしか、沖縄振興と絡めて出てる、内閣府からお金が出てるっていうのは確か、そういういきさつだったと思います。沖縄にあるというのも、まさにそれが理由で。

    山路:文科省を通さないほうがいい研究ができる可能性、

    小飼:文科省はあんまり財務省に頭が上がらないので、だから財務省を突っぱねられるだけの権力持ってるのも内閣府だけだというね、

    山路:文科省の役割とはいったい(笑)。へええ、それは残念な話ですけどもね、なんか。ま、でもOIST頑張ってもらいたいすよね。で、今日発表されたのがノーベル物理学の、あれっていうのはわかりますか、弾さん、まだちょっと私、まだ詳しく、

    小飼:これ量子コンピューターにもけっこう関係ある話ですね。

    山路:量子もつれ的な、もう何度聞いてもわからない量子コンピューターの、

    小飼:僕の量子力学の理解っていうのも、水素原子で止まってる(笑)、

    山路:科学の世界は今でも面白い、なんかそういう研究なんかがガンガン発表されてますけど、ノーベル賞最近速くなってませんかと。

    小飼:再び速くなっている。まぁ速くなったといっても、平均25年かな、その業績、業績の対象になる論文が出てから。publishされてから、受賞まで来るのに。

    山路:でも、このペーボ先生のもそうでしたっけ?

    小飼:ペーボ先生は速い、かなり速い、だから、

    山路:21世紀入って、

    小飼:今世紀に入ってからですよね。まだ、今年67歳でしたっけ、68歳でしたっけ、でもそれ見ても「若い」と思っちゃうもんね(笑)。

    山路:それはでもよろしくない、もっと速くしなきゃいけないことではあるわけでしょうね。

    小飼:だからまだ、いちおう現役の教授なわけじゃないですか、だから現役の先生に出るっていうのはとってもいいことですよ。

    山路:mRNAワクチンまだですよね。

    小飼:まだです、まだです。

    山路:あれとかは何かこう、確実に出そうな、

    小飼:確実に出るでしょうね。ただし、いつっていうのはありますよね。

    山路:ほんとね、その人たちが現役でまだガリガリ研究してるところで出すと、かなりやる気は出るんじゃないかなと、

    小飼:ただその目的ではやっぱりノーベル賞は、椅子の数が少なすぎるって言うのが。

    山路:もっとカジュアルに、なんかいくつか賞を作って、

    小飼:実際にカジュアルに出来てますし、ノーベル賞以上の賞金が出るものっていうのも、日本賞とかも、ノーベル賞に匹敵する賞金出ますし、

    山路:あ、そうなんですか、

    小飼:実際に日本賞とってますよ、ペーボ先生。

    山路:そうか。

    小飼:わりとノーベル賞の前に出てるんで、かなりいい線いってます。だからかなり選択眼は、

    山路:見る側の、審査の側の見る目もかなりある、

    小飼:あと、ARPANETの創設者たちが金出して作ったブレイクスルー賞っていうのもあって、そっちはノーベル賞以上の賞金が出るじゃないですか。ただし、ノーベル賞はもう100年以上やってるわけです、

    山路:ブランド、

    小飼:だからもう20世紀に入ってからずっと続いてるわけですから。1900年ですから、最初に。

    山路:あれ、すごいコストかけてなんか選んでるって言いますもんね。

    小飼:それもあるし、やっぱり、日本賞とかも100年ぐらい続けば、けっこうなレピュテーションになるんじゃないですか。

    山路:続けられればねえ。

    小飼:ノーベル賞だけでは全然足りないっていうのは、明らかなわけですし。しかもかなり、アルフレッド・ノーベルの趣味も入っちゃってるわけじゃないですか、数学がないとかね。賞を作るのに、(ノーベルの書いた)ラブレターを買い占めなけれいけなかった(笑)、

    山路:恥ずかしい(笑)、恥ずかしい記録をね(笑)、

    小飼:そうそうそう、黒歴史を消し込むという作業とかもやってたわけですからね。

    山路:あとは科学ネタだと、これ、先々週か、先週か、はやぶさ2がリュウグウから持ち帰ってきた資料の話、

    小飼:はいはいはい、

    山路:炭酸水、

    小飼:炭酸水が入ってたという、

    山路:これなんかもかなりすごいニュースなわけですよ。

    小飼:ないわけがないけど、やっぱりあったかという感じですよね。と言うのも、まず水というのは論理的に、この場合、理論的というのがいいのか、論理的というのか、宇宙で一番多い化合物のはずですよね。というのも、まず水素というのが宇宙で一番多い元素ですし。2番目のヘリウムというのは化合物、作りませんし。3番目のリチウムというのは、3番目に質量で多いのが酸素なので。

    山路:必然的に、

    小飼:必然的に宇宙で一番多い化合物、木星にあるだけで全地球質量よりも多い水があるのが確実ですから。後、炭素というのは宇宙で質量で4番目に多い元素なので、二酸化炭素というのも宇宙にありふれてるというのはわかってるわけです。

    「マジかよ」(コメント)

    山路:それもあって、地球外生命とか意外ありふれてんじゃないのみたいな話なんかも、

    小飼:ただ、生命というのが必ず炭素ベースになるのか、だから水のなかに溶けてた有機化合物でできるかどうかというはまだわかってないんですよ。

    山路:珪素生物はちょっとなさそうという研究って、ちょっと前に出てましたけどもね。

    小飼:ちょっと珪素生物は難しそうだね。

    山路:炭素生物がでも一番だけかと言われると、それもまだわからんという、

    小飼:でも中性子生物がいるかもしれないじゃん、

    山路:それはどこまで、どれぐらいまで待てば観測はできるんだろうなあ。これ、マジなのかどうかわかんない研究なんですけど、気になった研究として。これ、これマジなんですか、室温超伝導ってあるじゃないですか、

    小飼:これはジョーク(笑)、これは、今は液化窒素温度まで冷やせれば、普通の高校とかでも超伝導の実験ができるじゃないですか。セラミックに液化窒素ぶっかけて、マイスナー効果を@@(00:20:34)。だから、室温のほうを液化窒素まで下げてやれば(笑)、室温超電導だって言い張ってるという(笑)。

    山路:これ、ちゃんと全部写真とかも写ってるんですよね(笑)、あれ本当にやったんですか、本当にできるんですか、

    小飼:でも写真は模型じゃん、その室温というのは。

    山路:そうか(笑)、じゃああれ、arXiv、arXivに掲載されてたやつなんですよね、あれってつまり査読がないから、それこそ、そういうジョークとかも玉石混交の状態で全部あるって事?

    小飼:そういうこと。その中のジョーク記事の一つだったんだけれども。

    山路:なるほどな。

    小飼:室温を下げればいいじゃない(笑)、

    山路:センスはいいなと思いましたよ(笑)。

    小飼:そうね、液化窒素温度はさすがにちょっと人間には苦しくても、ドライアイス温度ぐらいだったら室温にして、まだ人間がいる状態で室温にするというのもできて、いちおうそのレベルの超伝導というのも実現はしているので。

    山路:あー。これ、私も超伝導の本とか研究者に取材して書いてことあるんですけど、もうだいぶ前に。今、超伝導の室温超伝導、あるいは高温超伝導とかの実現度合い、実現、その社会への実用化度合いですよね、どれぐらいと見てます?

    小飼:高温超電導でないのはもうすでに実用化されてますよね、MRIとかね。あと中央新幹線とかね。

    山路:ただ思ったほど超伝導の、その素材だったりとかって広くはそんなには使われてないですよね。

    小飼:セラミックというのが難しいんですよね、高温超電導というのは、線材にするのがむずかしい。

    山路:伸びないから?

    小飼:うん。今の普通の超伝導っていうのは液化ヘリウム温度でやってて、まぁ大抵アレですね、Niobiumの合金ですよね。

    山路:10年ぐらい前とそんなに状況が大きく変わってない感じがあるんですよね。

    小飼:そうね、あんまり熱心ではないよね。だから、クリティカルにこれは超伝導でなければダメだというのはMRIぐらいか。でそのMRIにしても、廉価のやつだとあれ、常電導というのか、ネオジム磁石でやってるのもありますよね、安い、数千万円台の安いやつとかっていうのは、もう液化ヘリウム使わないんですよ。

    山路:リニアモーターカーなんか、いるいらないの時点で(笑)、

    小飼:そうなんだよね、

    山路:あんまり、社会的に必要性が感じられてないところもありますよねっていう(笑)。

    小飼:で、あと送電も、そもそも、超伝導送電の前に直流送電をもっと普通に実現してほしいというのはありますよね。

    山路:超伝導送電とかも見学に行きましたけども、それにしても、これを長距離でやるのは無理だ、ちょっと早々にはできないだろうなと思いましたけどね、

    小飼:あとは蓄電か、永久電流を使って。

    スマートホームの脆弱性と「Stadiaを放り投げたGoogle」

    【00:20:33】

    山路:意外になかなかやっぱり、このへんの素材系のところというのはギュンと伸びるみたいなことってのがなかったりするから、大変ですよね、本当に。新しい素材が見つかるとかないと。ちょいとITがらみのところ行こうかと思うんですが。けっこう、また脆弱性見つかった話。三菱電機が脆弱性、見つかりましたよという発表をして。これが炊飯器、冷蔵庫、エアコン、太陽光発電など広範囲っていうんですけど。

    小飼:頭痛いね、こういうのって。

    山路:これってたださ、思ったんですけど、三菱電機だけじゃないんじゃないのって(笑)、

    小飼:あるでしょうねー。いや、でもそれ言ったらさ、脆弱性以前にさ、セキュリティを設定できないっていうのか、もう誰にでもアクセスできるBluetoothライトをアイリスオーヤマかどこかがさ、他人が操作できちゃうという(笑)、

    山路:隣の音楽が接続されちゃう(笑)。これって結局、どうすりゃいいもんなんすかねっていう、普通のユーザーにできることはもうないですよね。

    小飼:あんまないよね。だから、スマートさが足りないんだよね。まぁたとえば、ソフトアップデートをかけられるとか、そういう機能があればいいんですが、あんま家電ってないでしょ。でもうちのエアコンも、ちゃんとWi-Fiで操作できるようにはいたもんな。

    山路:ただ、ファームウェアのアップデート機能があるわけではないわけですよね、

    小飼:うちのはある。だから、ちゃんとアプリのほうにファームウェアを更新する機能は付いてますね。だから、ある意味まともだけど、でも、ちゃんとそのWi-Fiコントローラーユニットというのは別売りで、そこを買ってまでやる人たちっていうのはどれだけいるのかなというのようなことは。あと、まあ機能面を考えればそれでいいんだけど、802.11bだわ(笑)。だからそれがなければ、家から2.4GHzを廃止してもいいんだけどっていうか。アプライアンスのWi-Fiというのは、そんな性能高くないので。

    「誰が求めてるんだ、その機能」(コメント)
    「ソフトウェアアップデートで炊き込みご飯を炊けるようになるとか」(コメント)

    小飼:でもエアコンとかはけっこう便利ですよ、外からオンオフにしたり、温度を監視できたりっていうので。

    山路:これ、その文脈で言うと、最近またスマートホームの規格がようやく、対応製品がもうすぐ出てくるという、AppleとGoogleとAmazonの大手が参加してるから、今度はかなりいいとこ行くんじゃないかみたいなこと、期待されてます、これだったらまさにそれこそファームウェアのアップデートだったりとか、その辺のところというのは全部持ってくるわけじゃ、これ、スマートホーム、スマート家電っていくと思います?Matter規格が出たことで。

    小飼:気が付いたら、みたいな感じになってるんじゃないかな。いやでも必須に感じる人というのは、まぁそんなにたくさんはいないでしょうね。

    山路:Apple Watchっていらないかなと思ったけど、使ってみたらけっこう手放せなくなったんですけど。スマート家電がそうなるってイメージはなんか今のところ、あんまりないんですよね、正直。

    小飼:でもAlexaとかも売れたじゃん、けっこう。売れたというか、売れてると言うべきかね。

    山路:そのノリで自然に入ってくるかもーみたいな、Amazonがそれこそルンバ買って。

    小飼:まぁでもあれだよね、お隣の家のBluetoothでオンオフされてしまうアイリスオーヤマみたいなの(笑)、どこがスマートなんだライトというのもあるしね。

    「もうAlexa埃かぶってるわ」(コメント)

    小飼:あははは。

    山路:私もHomePod、Siriでよく使いますけど、使うのはほぼタイマーと天気ぐらいかなぁ。あえてあんまりこう、大したことをスマートスピーカーでやってないところはあるんだよな。弾さん、スマートスピーカー持ってましたっけ。

    小飼:あのね、声で命令するのがやっぱ苦手で。

    山路:そうっすか、意外に(笑)。それが苦手意識があるとは。じゃあちょっと、そのIT絡みでですね、またしてもの話のやつなんですけれども。Googleがまたやりやがったよ。

    小飼:やりやがってというのか、やらなくなったやつなんだけどね(笑)。また放り投げをやったという、うっちゃりをやったという。

    山路:これ、Stadiaが出てきた時から、Google本当にちゃんとゲーム事業みたいな難しいことをやる気、やりきることできるのみたいなこと、言われてたじゃないですか、

    小飼:やっぱし放り投げたねーという。

    「Gmailがずっと続きますように」(コメント)

    小飼:うー、それは、Gmailディスコンされると、やっぱり僕でもかなり痛いなあ(笑)。

    山路:YouTubeとかだって、本当に手に負えなくなったらGoogle、やめそうな気もするんだよなあ。ニコニコとか調子悪くなっても、とりあえず続けたじゃないですか、ドワンゴ。そんな大して儲かりもしないであろう、投資もいるであろうに。Google、そうなった時にサクッと切り捨てそうな気がしますけどね。これちなみにStadia、うまくいかなかったっていうのは結局なんだった、どうしてと弾さん的には思います?

    小飼:まずレイテンシーの問題っていうのは、これ、もういくらGoogle側のfacilityがすごくってもどうしようもなくて、もうFPSとかいうのは無理だと、

    山路:ファーストパーソンシューティングの。撃ちまくるような、

    小飼:そうそうそう。だから、あれはあれはちゃんと、1フレームの遅れでもわかるからね。

    山路:そこまでのやつを、FPSをできますみたいなことを最先端のところを最初からやろうとしたのが問題っていう考え方もあるような。

    小飼:そうそうそう、だからレイテンシーが大きくても普通に遊べるゲームっていうのいっぱいありますよね、たとえばシミュレーションとかは、『シヴィライゼーション』みたいなゲームというのは、べつに一手打って、少し遅れても、実はこのニコ生もけっこうレイテンシーありますけれども、ちゃんと会話とか成立するわけですし。

    山路:カーレーシングだって意外にレイテンシー、そんなに厳密なものは要求されるわけでもないだろうから、なんかこう、ゲームタイトルの戦略だったりとか、そんなやり方で技術的には何とでもなったような気もするんだけどなあ。

    小飼:やっぱり任せた人が悪かったとか、どうなの、どうしてなんでしょうね。

    山路:だって、開発者も、Stadiaが終了するってことを、なんかそういうメディアの記事で見て初めて知ったみたいなこと書いて、

    小飼:なんか寝耳に水だったみたいね。

    山路:もうビジネスが云々っていうより、Googleの人、人として終わってないかっていう感じがしたんですけど(笑)。ひどすぎませんかと。

    小飼:Google+の時もそうだったしね。

    山路:結局、Googleってその、Googleの人ってめちゃめちゃすごいみたいなイメージあるじゃないですか。なんか、それこそGoogle、就職希望のほうでも上位にきてたりとか。だけど、そのGoogleの人がめちゃめちゃすごいんじゃなくて、単純に広告で儲かってるから、あんまりビジネスとかのプラン、しっかりやらなくてもなんとかなってんじゃないか、

    小飼:そう、詰め将棋は強いんだけれども、将棋が弱いという(笑)、

     
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