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小飼弾の論弾 #270 「移民問題を解決するたった1つの冴えたやり方、EU規制にAppleも折れた、SNSに渦巻く憎悪と分断」
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小飼弾の論弾 #270 「移民問題を解決するたった1つの冴えたやり方、EU規制にAppleも折れた、SNSに渦巻く憎悪と分断」

2024-02-13 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2024年2月6日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2024年2月20日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2024/2/6配信のハイライト

    • 日米の株高と「Appleがいかに健全か」
    • Vision Proについてと「EUの規制と人材」
    • AIと電気、核融合と太陽光発電
    • 視聴者質問「光の速度は超えられる?」「クジャクなみに頑張らないと結婚できない?」
    • 「移民問題のたった一つの冴えたやり方」と「中国恒大はどうなる」
    • 『セクシー田中さん』問題と「原作者の地位が強い日本」
    • 鬱への対処法と「独身男性の寿命」

    日米の株高と「Appleがいかに健全か」

    山路:今日はメガネするの忘れたな、そういや(笑)、まぁいいや。あと、番組の開始遅れて、どうもすいません。なんか新しい、いろいろスタジオを新しく内装を変えたりとかしてたせいで、準備が遅れてしまいました。

    「背景がいつもと違う」(コメント)

    小飼:そうなんですよ。

    山路:かなり凝って、ボードゲームでおしゃれっぽくして頑張ったみたいですけれども(笑)。以前のベニヤ板張りとかね、それよりはまだマシかもしれないんですが。ということで、最初、軽い話題からいきましょうか。

    小飼:軽いというのか、

    山路:アホな話題から(笑)、

    小飼:これはアホだったな(笑)。

    山路:ご存知でしょうか。最近Twitter、Xってインプレッションで収益化できるようになったじゃないですか。

    小飼:いわゆるインプレゾンビというのが湧くようになったんですよね。バズった投稿に対して、自動でコメントをつける。

    山路:その自動でコメントつけるボットを悪用するハックが発見されたという、

    小飼:そうそう、

    山路:クソリプを自動でやるやつっていうのは、ChatGPTを使っていることが多いらしいんですけれども、

    小飼:そのクソリプに対して質問を投げかけると、ボットが素直に答えてくれると。今晩の献立、どうするのがいいと思う? とか、そういうのを言うと答えてくれちゃうというね(笑)。

    山路:あれってそういう質問に対して答えないように設定ってできますよね、おそらくは。

    小飼:もちろんできる。

    山路:インプレゾンビとかはわざわざやるやつがそこまで手間をかけてないみたいな、

    小飼:まぁそうだね。

    山路:これでAIに人類が勝ったというには、まだちょっと早計なんですけれども。

    小飼:そもそもイーロン・マスクにSNSというのか、少なくともX、あるいはTwitterが勝ててないわけだよね。

    山路:(笑)SNSの混迷というか、ひどいことになっているというのはもうちょっと後のほうで触れようと思うんですけれども。その先に、まずはアメリカのビッグテック、いわゆるマグニフィセント7とかGAFAMとか、そういう界隈のやつらの決算がめちゃめちゃよかったと。Appleの株価、その中で冴えないねって言われてても、前年同月比で何パー増になっていて、大変なことになっているという。これですね、ニューヨークダウの株価が最高値を更新と。すごいのが、この米国企業の時価総額というのが、世界の株式の5割に迫ってるっていう話なんですけど。

    小飼:まぁあんまりいいことではないんだけども、それでも株式の時価総額どころか、GDPの5割だった時代もあるのよ。だから2次大戦の直後っていうのはアメリカが半分だった、世界の。

    山路:へええ。

    小飼:それに比べれば、それよりもバブることも多い株価の5割というのは。でも一番の理由は中国の株式市場が(下がっていくジェスチャーをしながら)こうなったことなんだよね。

    山路:よく言われてるのが、直近で言えば、不動産の状況が悪いっていうのも言われてますし、あとはIT企業とかをめちゃめちゃ締め付けたせいなのではと。

    小飼:それが一番大きい。

    山路:アリババでしたっけ、アリババとかもガツンと締め付けたりしてましたよね、

    小飼:テンセントとか、マグニフィセント7に入っててもおかしくないのよ。

    山路:中国企業、(世界時価総額の)上位にテンセントとかアリババ出てたのが今、全部消えましたよね。

    小飼:そのおかげで東京株式市場が世界2位に返り咲いたと言う。東京株式市場も、市場最高値をやっと更新しつつありますけどね、バブルの頃の。

    山路:ビッグテックの、それぞれの業績みたいなところで、もうちょっと見ていこうと思ったのが、一番びっくりしたのがMetaが1日で20パーセントぐらい株価上がったり、

    小飼:日本と違ってストップ高とかストップ安とかっていうのがないので、けっこう安易にそうなるんですけどね。その逆にいつだったっけな、Netflixの株価が25パー、決算直後に失われたっていうこともあるので、それだけの値がさ株でも動くときにはそれぐらい動いてしまう。

    山路:値がさ株っていうか、アメリカのビッグテックって本当に普通に時価総額が1兆ドル超えてるじゃないですか。

    小飼:そうね。

    山路:1兆ドル超えがもうデフォみたいな、

    小飼:Microsoftは3兆だもんね。

    山路:これって本当にその時価総額に見合った分の価値がある?

    小飼:少なくともAppleはあるね。というのか、かなり安く見えるよ。“AAPL”で検索と。やっぱりその時に一番よく見るべき指標というのはPERだね。要は現在の利益を何年分重ねると、その株を買えるかという。今AppleのPERが29、でもだいぶ上がってきたね。それでも。1兆ドル超えたとかっていったときには20切ってた、たしか。

    山路:普通の製造業やんけ的な。ものづくりの企業だったらそれでも順当なところですけど。Microsoftは、弾さん的には(Appleよりも)もうちょい割高に見えるってこと?

    小飼:ただし、Microsoftはどっちかっていうとソフトウェア企業だからね。ハードウェア企業のほうがPERは低く出る傾向があります。でもMicrosoftにしてもPERは36なんだね、今。

    山路:Microsoftもすごい業績良かったのに、ちょっと期待外れだったって、その次の日には下がってたりするんですよ。どんだけ投資家っていうのは今のビッグテックに期待を寄せとるんだと。

    小飼:期待を寄せてるんではなくて、少なくともAppleとMicrosoftは同じビッグテックでも、もう配当してる企業なんだよね。世界一配当してる企業なんだよね、巨頭なんだよね。だからグロス株ではなくて、バリュー株なんだよ、じつは。

    山路:なるほど、安定志向の人が買う株に(笑)。

    小飼:そうなんです。安牌なんですよ。

    山路:いや、恐ろしい世界ですね。そのバリュー株の株価が伸びてるわけですからね。世界時価総額の5割とかをさらに超えて、デジタル経済自体が大きくなっているのは確かじゃないですか、スマホをみんな使うようになって、これからはあんまりスマホを使ってなかった人たちも、

    小飼:何をするのもネットを通すようになって、

    山路:インドの人も使うようになり、アフリカの人も使うようになり、デジタル経済自体が伸びていくのは確かだと思うんですけど、それにしても株価の伸びの勢いが尋常じゃなくないですか。

    小飼:そう、だから大きいやつがますます大きくなるっていうね。

    山路:それこそ10年経たない前には、1兆ドル株、時価総額1兆ドルの企業なんて世界に存在しなかった。それが3兆ドルがたぶん当たり前になってくる世界線じゃないですか、もう。

    小飼:とは言っても、まだAppleとMicrosoftだけだけどね、その線を越えて、

    山路:でもNVIDIAも、もうすぐ2兆ドルになりそうだし。この気持ち悪さ(笑)。大丈夫なんだろうかみたいな不安はありません? いわゆる、ただの雰囲気だけで値が上がっているバブル株ではないだろうなとは思うんだけれども、

    小飼:NVIDIAはハードウェア企業にしてはPER高すぎるな、90だって。高いね。

    山路:たとえば弾さん、今からNVIDIAに投資しますか? ちょっと割高だと思います?

    小飼:今買うか?という感じではあるよね、このPERを見ると。やっぱり期待が高いっていうのはPERを見るとすごいわかりますね。Appleなんて、たったのとは言っても、30いってないもんね。本当にバリュー株の数字だよな。

    山路:恐ろしい(笑)、じゃあ堅実な利益を出し続ける企業と判断されているということで、

    小飼:そういうことです、実際その通りなわけです。

    山路:ただMetaってなんでそんなに伸びたんでしょうか、株価がガッと上がったんでしょうか、

    小飼:もしかしてVision Pro効果かもしれない、

    山路:AppleのVision ProのおかげでMetaの株が上がる(笑)、

    小飼:そう、だからPS5が売れると任天堂の評価も高まるみたいな(笑)。

    山路:もうその業界自体が盛んになるという。Vision Pro高すぎて買えないから、とりあえずMeta Quest買っとくかみたいな。

    小飼:それはあり得る、まぁ決算が良かったというのもあるんですけどね、もちろん。

    山路:それにしてもなんていうか、言っちゃなんですけど、Facebookってクソ広告だらけじゃないですか(笑)。皆さん、本当にあの広告を出して、それで効果を得られてるんでしょうか(笑)。

    小飼:むしろ逆広告になっちゃうよね。だからもう、うざいからこいつら見ないとか。広告ブロッカーもだいぶ普及したじゃないですか。今広告業界ってのはブロッカーとの戦争になってますよね。

    山路:ブロッカーはいちおう入れてるんですけども、なんかガンガン今広告表示されてますよ、私のブラウザ、ぜんぜん追いついてないですね。

    小飼:ガンガン消してる。

    山路:あと、これも好調だったAmazonなんですけど、Amazonのほうは株価自体は好調なんですけれども、AmazonはiRobotの買収を却下されちゃったっていう。

    小飼:却下というよりも、この場合は断念ですね。だからこれは、却下というのは当局にこれはダメですって言われてるのではなくて、当局がOKを出してくれない、似てはいるんだけども。

    山路:そうか、OKを出さないっていうのは却下ではないわけなんだ。いつになったらできるかわからないみたいな状態に置かれてるから、それには耐えられないということなわけなんですね。

    小飼:だから違約金を払ってでも、買収断念しちゃうほうが安上がりと見られたんだよね。でもどっちかと言うと、救済合併っぽいところはあったんですけど。

    山路:iRobotを救済するっていうね、

    小飼:そうそうそう。中国の製品にだいぶ食われてるので。

    山路:なんかエヴァ、なんていうかいろいろありますよね(笑)、ちょっと社名ド忘れちゃいましたけど(※編注:エコバックス)。もうなんていうか、ドミナント(支配的な立場)じゃない、なくなりつつあるんだから、

    小飼:まぁでもブランドはまだ、Roombaのブランドは強いと思いますよ。競合製品はべつに中国だけじゃなくて、日本も作ってパナソニックとかも作ってはいるんだけど、

    山路:まぁ(日本企業は)存在感あんまないですけどね(笑)。

    「うちも中国の会社のお掃除ロボットを使ってる」(コメント)
    「なかなか優秀」(コメント)

    山路:そうでしょうね。お掃除ロボット、とりあえずiRobotが出してからその勝ちパターンをみんなかなり真似てきているところはありますもんね。Amazon自体の業績、どう見ます? Amazon自体は、

    小飼:でもな、かつての赤字上等の時代を覚えてると、えらい変わったなあという。だから今のAmazonのPERって60切ってるんですよね。いや、でも、今株式市場全体のPERが上がってて、だからそれ自体はあんまり良くないです、それが上がりすぎると、60を超えたりすると崩壊するんです。日本のバブルが崩壊した時の東証のPER平均って、確か60とかそんな感じだったと思います。

    山路:もう、均して60?

    小飼:そう、均して60。

    山路:怖(笑)、

    小飼:いや、でもハイテク企業とかが、Amazonも4桁の時ありました、1000を超えてたことがあった。

    山路:そうか、それは肝に銘じとかんといかんということですね。

    小飼:だからAppleの30を切ってるPERというのがいかに健全かってことですよね。いかにがっつり利益を上げてるか、だよな。

    Vision Proについてと「EUの規制と人材」

    山路:じゃあそのAppleのことでちょっと言うならば、もうApple Vision Proをアメリカに行って買って使ってる人たちまで出てきたという感じですけれども(笑)。弾さん、そろそろ買う気にはなりました?

    小飼:欲しいね、はっきり言って。さすがに都米してまでとは思わないんだけど、でもやっぱりネガティブな点として、みんなが挙げてたのは「重い」。そりゃああれだけ詰め込めばな。Mac Proの上位モデルをここに、よりも、シリコンで言うと、トランジスタの数で言うとたぶん多いはずなんだよね。

    山路:iFixitの分解動画出てましたけど、あれとか見るとお得な感じがしますよね、ずいぶん詰まっとんな、みたいな。

    「何年くらい使えるんでしょうね」(コメント)

    山路:まぁ廉価版が出るまでじゃないですか(笑)。

    小飼:だから、欲しいのはVision ProではなくてVision Airなんだけどね。だから次の製品なんだけどね。

    山路:それって1年後には出ないじゃないですか、さすがに。

    小飼:どうなんだろう?

    山路:え、それ、1年後に出たら、50万円で買った人なんかこう、何ていうか、憤死しそうじゃないですか(笑)、

    小飼:よくある話じゃん、かつては半年で陳腐化するもんだったんだよね、PCとかって。

    山路:いや、さすがに、どうだろう……。やりかねないな、確かにApple。ただ、今この瞬間に3500ドルでVision Proを買う人は1年後に安いのが出ても、ぜんぜん気にはしなさそう、

    小飼:だからVision Airなんですよ、まだまだ改善の余地はあるはずですよね、冷却ファンもついてるし。(MacBook Airを示しながら)これにはついてない冷却ファンがついてるし。

    山路:半導体チップのほうの高性能化でやってくるかもしれないですしね。そのへんのところは。

    小飼:でも、やっぱり重量調整だよね。(ヘッドセットのジェスチャーを示しながら)こっちに全部載せるしかないのかな。たとえば、Lightningが変わったようなケーブルが、いちおう今は電池しかついてないけど、につながってるわけじゃないですか。だからこっちのほうにオフロードできないかとかね。

    山路:最初に出たPSVRなんかでは、処理をPS本体側でやらせるみたいなことやってましたよね。PSVR2でもそうかな。

    小飼:Vision Proはそんなもんじゃないからね。

    「電脳メガネ実現した?」(コメント)

    小飼:つけた状態でこうやって普通に本は読めるらしいですし、ちゃんと普通に歩けますし。でも電池の持ちがなんだったっけ、

    山路:2時間とかそんなものですね、

    小飼:それもありますよね、ToDoとして。でも、2時間もつけてたらやっぱり重たくて疲れちゃうのかな。

    山路:まぁテスラ運転してる強者とかもいますけど。

    小飼:でもなんか閾値を超えた感はありましたよね、Questの時にはこれほどの大騒ぎにはならなかったんですよね。やっぱり(手に持つコントローラーのジェスチャーをしながら)これがないっていうのがでかいのかな。

    山路:あとはやっぱり本当単純に高精細で、肉眼で見たのとあんまり変わんないっていうのが。パススルーがそういうふうな高精度っていうのは高いのかもしれないですけどね。

    小飼:そのためにカメラをいくつつけてるんだっけ、12だったっけ(笑)、

    山路:いやーこう、なんか弾さんと私で買って、とりあえずはつけてやってみますかね、2人つけてニコ生でカメラで映してるだけだったら意味はないんですけれども(笑)。

    小飼:いやでも、しつこいようだけど本当に人欲しいのはVision Airなんですよね。先に出るのは仕方がないとして。

    スタッフ:聞くところによりますと、FaceTimeか何かで、なんかVTuberっぽい感じでできるらしいじゃないですか。

    山路:アバター、ペルソナね。

    スタッフ:じゃあその時はなんかアバター使って、初オンラインでなんかやってみます、『論弾』で(笑)、

    山路:FaceTimeでやってるやつを画面にこう出しておけば、

    小飼:でもみんなが電脳メガネとでも言いましょうか、っぽいものをかけてる時代というのは、笑い男をやりやすくなるわけですよね。そっちを、視界をハックしちゃう、

    山路:そうそう、つまり実物をどうにかするんじゃなくて、見てるほうの認識のほうを変えちゃうという。

    小飼:そうそうそう。で、見るっていうのは単純にレンズに入った像をラスタースキャンしてるだけのものではないんですよね。人間の場合。本来それをやってる画像センサーしかなさそうな目ですら、情報を加工してるんですよね。視細胞というのは1億くらいあるんですよ。なんだけども、視神経というのは100万なんですよね。すでに100分の1にする情報処理っていうのを目の段階でやっちゃってる。

    山路:へぇー。イメージセンサーがいろいろ仕事してんだ、

    小飼:仕事してるのというのか、もうすでに目ん玉の時点で嘘ついてるんだよね。さらに脳が嘘をつくんだよね。

    山路:もう私らが認識してる世界とは……っていう気になってきますけども。

    小飼:そう、だから遠隔手術っていうのは、いや、でも遠隔手術はじつは実現してる久しいんですよね。da Vinci(ダ・ヴィンチ)という、2億円くらいする手術マシンがあるじゃないですか。

    山路:前立腺とかの手術やってませんでしたかね、

    小飼:あれ、もちろん遠隔ができるわけですね。

    山路:このApple、Vision Proなんかで話題にもなってるんですけれども。医療のほうでも、

    小飼:久しぶりに祭りになったね。そう、これでついにブラウザ開放かという。

    山路:今までiOSとかに載せるものに関しては、WebKit、Safariで使っているWebKitのエンジンを使ったものしか認められてなかった。

    小飼:アプリ内ブラウザというのは実質一種類しかないんですよね。iOSや、iPadOSを使っている場合というのは。

    山路:これがChromeなんかで使われているBlinkとか、あるいはFirefoxで使われているもの(Gecko)も使えるようになるんだけども、そこでまたAppleのイケズなところというのがEUのみっていう(笑)。じゃあEU内とEU外で別々のアプリにせんといかんのかいっていう、そんなことをやってられるかということをMozillaが、

    小飼:本物のChromeはEUでないと配布できないのかっていうね。

    山路:これ、さすがにちょっと意地悪すぎやしませんと思ったんですが、いかがでしょうか(笑)。

    小飼:こう言うのもなんだけども、EUは少なくとも自分たちができることをやったということで。他の政府というのはもっと勤勉でもいいんじゃないという意見はある一方、だからChromeやSafariは載ってほしいんだけど、App Storeに関してはどうだろう、サイドローディングはどうだろうっていうのはあるんだよね。

    山路:第三者というか、サードパーティー、Apple以外の公式ストアを設けることを強制したということなんですね。ただ、今のところもう一つのサイドローディングのストアからダウンロードをするのにはすごい手数料をかけるみたいな感じで、ユーザーにとってはあんまりメリットがない。

    小飼:なんか頓智合戦になってはいるんだよね。

    山路:ただAppleとしても、とにかくiOSの信頼性を、ブランドイメージを守りたいっていうことがあるから、外部のストアから変なものが入って、まぁまぁそういうマルウェアだらけになりますみたいな評判が立つっていうのが、

    小飼:マルウェアがなくても、SNSは広告だらけなわけじゃん。広告ブロッカーも、AppleわざわざAPI用意してるんですよね。そうです、ブラウザに対する裏のプラグインを書くためのAPIが用意してあるんですよね。それ使ってるんですよ。

    山路:これ、でもAppleがそういうある意味きれいごとというか、消費者のためみたいなことをできるのも、自分たちはリアルなモノを売って金を稼いでるからっていう、

    小飼:そうなんですよ。だから、毎年iPhoneだけで2億台売ってるからね(笑)。2億。

    山路:Appleの広告なんかのプライバシーとかの姿勢に関しては共感するところもあるんですけれども、ただみんながみんな、あらゆるモノに対して有料のお金を払ってくれるわけでは絶対ないじゃないですか。広告ビジネスってやっぱ伸びるんでしょうか、これから、

    小飼:伸びるんでしょうかというのか、逆広告効果というのがやっぱ出てきてるよね。

    山路:だけど、Metaとか、Googleはちょっと下がっちゃいますけど、Metaなんかの業績が伸びてるというのは広告ビジネスにまだ期待されてるってことですよね、おそらくは。

    小飼:まぁでもMetaの株価上げっていうのは、やっぱりQuestへの再注目なのかなというふうに見てはいるんだけども。

    山路:広告というよりは?

    小飼:広告ビジネスが好調というよりも。

    山路:そうか、じゃあ広告ビジネスがガンと伸びるとみんな必ずしも思ってるわけじゃない?

    小飼:同じ広告であれば、Facebookのほうがいける、我々にとってはクソ広告でも、一般の人たちにとってはそうでない可能性というのはけっこうある。

    山路:それなりにプロファイルに応じた広告が表示されて、そんなにイヤじゃないっていう人も多いかもしれない。それにしても詐欺多いですけどね、あのへんとかはしっかり取り締まれよと思ったりもするんですけれども。
     そのEU規制、さっきこのAppleのことなんかでもEUがガンと規制を入れてきたし、あと先に挙げたそのAmazonのiRobot買収に関しても、それをOK出さなかったのはEUの判断に、

    小飼:おかげでネットが取っ払ったはずの国境が再び出現している感じは、すごいするね。

    山路:これ、『ウォール・ストリート・ジャーナル』がちょっとこの、なんと言いましょうか、皮肉というか、な記事を上げてるんですけど、EUの規制というのは結局EU自体の首絞めることになるだろうという、

    小飼:それはすごい感じる。っていうのも、Yahoo!Japanとかは諦めちゃったもんね。諦めて、EUからのアクセスを遮断しちゃったからね(笑)。アメリカに留学してて、そこからオランダに一学期留学していた次女が嘆いてましたよ、Yahoo!が見えなくなったって(笑)。

     
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