Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回は隙あらば逮捕!「お騒がせ男」ジェイソン・“メイヘム”・ミラーの現在について!
5月21日にイタリアで開催されたVenator FCという大会に、日本のMMAファンにとって懐かしくもなじみ深い選手が出場した。ジェイソン・”メイヘム”・ミラーである。日本では桜庭和志から初の一本勝ちを奪ったり、いまをときめくジャカレイ・ソウザと抗争劇を繰り広げるなど、DREAMのど真ん中を女子高生ダンサーたちとともに歩いた選手だった。
その後、ストライクフォースを経てUFCに移籍、現ミドル級王者マイケル・ビスピンとともにジ・アルティメット・ファイター(TUF)のコーチ役を務めるなど、歌えて踊れて司会もできるユーティリティ・ファイターぶりを発揮して前途洋々にも思われたメイヘム。実に4年ぶりの実戦は、結果から言えばまず計量を大幅に失格(契約体重185ポンド、計量209ポンド)、対戦相手を当初予定の元UFCファイターのルーク・バーナットから、体重が近い別の選手(Mattia Schiavolinという無名イタリア人選手だ)に急きょ変更して強行出場するも、第2ラウンド、打撃でフラッシュダウンを喫すると、そのままなすすべもなくバックをとられ、リアネイキッド・チョークを極められて完敗を喫してしまった。
本人は計量失格について、「時差ボケで完全に寝ぼけてしまい、知らない間に水をガブ飲みしてしまった」等と弁明、「この敗戦のおかげで、自分の生活全体をどう変えていけば良いかが分かった。本当に久しぶりに前向きな気持ちになっている」とコメントしている。元気に戦えるのであれば、メイヘムのような選手には、また日本のMMAシーンを盛り上げてほしいものだが、近頃のメイヘムは、DVや暴行で逮捕されるなど、お騒がせ報道ばかりが目立ってしまっていたことも事実だ。メイヘムはいったいどんなふうに過ごしていたのだろうか。本当に大丈夫なのだろうか。
メイヘムは2012年5月のUFC 146でCBダラウェイに敗れ、試合後バックステージでデイナ・ホワイトともめ事を起こしてリリースされる。メイヘムの迷走はここから始まる。リリースの理由について本人の説明によると、ダラウェイ戦後のバックステージで女性バーテンダーにウィスキーを注文したところ、「ここはバーではありません!」と一喝されて逆上、「あーあ、臭マ●コに小学生扱いされてしまったよ!」などと悪態をついてしまったという。その女性はデイナ・ホワイトのパーソナル・バーテンダーだったのだそうだ。
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