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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光が格闘技界黎明期を振りかえる。今回は世間を騒がせる伊調馨パワハラ問題、その「告発者B氏」こと安達功氏はU系を変えた人物だった!
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――「伊調馨パワハラ問題」を告発した“告発者B氏”が、かつてUWFインターやキングダムでレスリングコーチをやっていた安達巧さんだったことにはビックリしました!
https://twitter.com/bunshunho2386/status/971283046338097152
金原 いやあ、俺もまさか安達さんだとは思わなかったよね(笑)。安達さんとはUインターからの付き合いなんだけど。レスリングのコーチとしてオリンピックレスラーの安達さんがUインターに入ったんだよね。
――そういう実績の人間を雇ってたって凄いですね。
金原 Uインターは和田(良覚)さんがレフェリー兼ウェイトトレーニングのトレーナー、ムエタイのトレーナー(ボーウィー・チョーワイクン)も雇ってたんだよ。
――90年代の日本で、アメリカのメガジム並の環境が整ってたわけですね(笑)。
金原 ホントにそうだよね。治療のトレーナーが常駐していれば完璧だったんだけど。でもまあ道場からはちょっと遠かったけど、指定された場所に行けば会社が治療費を払ってくれたから。
――金原さんがUインターに入門したたときには、安達さんはもうコーチをやってたんですか?
金原 俺が入ったあと。Uインターの末期のことだよ。
――それまでのUインターはレスリングの練習はどうしてたんですか?
金原 それがまったくやってなかったんだよね。テイクダウンの重要性も安達さんが教わるまで全然理解できてなかった。Uインターのスパーリングはいかに関節を極めるかだったから。たとえばサク(桜庭和志)はレスリング上がりだからスタンドレスリングは強いんだけど、先輩とスパーリングをやるときはいつも若手から仕掛けなきゃならない。先輩は待ってるだけだから、タックルを切られちゃうんだよね。
――スタンドの攻防にはならないんですね。
金原 結局グラップリングは極めっこしかやってなかったね。安達さんが入ってからテイクダウンが重要になって。グラップリングでいったん極まったら、またスタンドアップでやろうってことになったんだよ。以前は一度寝技になったら、たとえ極まってもその体勢から再開でしょ。
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