
岡見勇信が語るジョシュア・ヴァンvs平良達郎、映画『スマッシング・マシーン』です!(聞き手/ジャン斉藤)
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――今年1月に志村坂上にオープンした岡見さんのジム「TEAM THUNDER」ですが、3ヵ月経った感想はどんなものですか?
岡見 まだいろいろとゴチャゴチャしてますね。もう3ヵ月経ったとも言えるし、まだ3ヵ月か……って。いまはもう監督業に専念してますけど、試行錯誤しながらやってます。
――選手も集まってるそうですが、プロ練ではどれくらい参加されてるんですか?
岡見 20人近く集まるときもありますね。
――「TEAM THUNDER」ってなんといってもジムがめちゃくちゃ広いですよね。
岡見 そこはもう建物ありきで選んだので。ボクは板橋区に来ることもあまりなかったけど、この建物の広さで決めました。
――ここは前はなんだったんですか?倉庫っぽいですけど……。
岡見 ここはドッグランだったんですよ。
――ドッグラン?面白い(笑)。

とにかく大きいTEAMS THUNDER! https://teamthunder.net/
岡見 なぜなら隣が動物病院なんですよ。動物病院のオーナーさんがドッグランもやったんですよね。
岡見 なぜなら隣が動物病院なんですよ。動物病院のオーナーさんがドッグランもやったんですよね。
――どうやって見つけたんですか?
岡見 不動産関係の知り合いや関係者を通じて、物件を探してもらってたんですけど。自分の理想の物件がなかなか見つからなくて。
――理想はアメリカと同じような広さってことですよね。都内ではなかなか……。
岡見 だから範囲をけっこう広げましたね。神奈川でも探したんですけど、全然なくて。
――神奈川といっても奥のほうを探せばあるんでしょうけど、イメージは横浜・川崎ですよね
岡見 あと藤沢は一応生まれた土地で。そこまで思い入れはないですけど。
――藤沢までプロ練に行くかというと……。
岡見 そうなるとGENで一緒にやっていた子たちのことは切り離すしかなくて、一般会員専用のジムをやろうかなと。いろいろと悩んでるときに毎朝の日課である不動産物件検索をしてるときに……
――あ、わかります。ボクも物件検索が日課になってた時期があるんですよね。理想の物件が出てくるわけないのに、ついつい検索して。
岡見 やっぱり検索しますよね(笑)。そうしたらこの物件が出てきて「嘘だろう!?」と。
――日課は重要だった!
岡見 すぐ不動産屋に連絡して、その日に内見させてもらって。
――早い!! まさしくTHUNDERですよ!(笑)。
岡見 実際に見てみたら、ボクがよく練習していたアメリカのMMAジムの作りなんですよ。天井が高くて正方形で柱がない。広さはプロの子たちにとっては最重要というか。少人数でやるんだったらいいんですけど。天井も高くて学校の体育館みたいなところでできたら最高だなって思ってて。
――天井の高さって何か関係あるんですか?
岡見 めちゃくちゃ関係あります!
――本当ですか?(笑)。
岡見 ボクが練習していた和術慧舟會は天井が低かったというか、まあ普通だったんですけど。どうしても圧迫感を感じていて。アメリカで練習するようになって、高いのがあたりまえになっちゃったんです。開放感があるというか、気にせず動き回れる。もちろん日本でも頭はぶつからないんですけど。
――身体が意識しちゃうんでしょうね。
岡見 持ち上げたりしたときも「当たるかもしれない……」って感じちゃったんです。何年も前からちょこちょこ物件を探してたんですけど、第1条件に「天高」って入れていて(笑)。
――第1条件が「天高」(笑)。
岡見 GENスポーツも天井が高かったんですよね、あそこにはデカい子が集まるんで、天井が狭いと苦しいというか、密閉感がある。やっぱり天高には拘りましたねぇ。
――ただ、経営の軸のひとつの一般会員をどう集めるかはまた話が違ってくるわけですね。
岡見 そこはまず箱ありきだったので(笑)。ただ、この付近は家やマンション、団地がめちゃくちゃたくさんあるし、学校も2つくらいあって。プレオープンのときにもけっこう会員になってくれたので、なんとかなるかもしれないなと。
――一般会員集客のために繁華街やハブ的駅にジムを出すのが定石だし、もしくは地元なんですけど。ここまでの箱ありきのジムは初めてかもしれないです(笑)。
岡見 ハハハハハハ。こんな物件を逃したらもう二度と出会えないと思うんですよね。だから即、決めました。
――周囲には止められませんでした?
岡見 いやー、いろんな人に「大丈夫?」って言われました(笑)。
――場所の名前をいったら心配されそうですよね。
岡見 「どこですか?」っていうところから始まるじゃないですか。でも都内ですから!(笑)。
――まごうことなき都内です(笑)。土地名に馴染みがないだけで。
岡見 とくにプロの子たちはいい練習環境で、いい指導をしてあげたいので、その自信があったのでそんなに心配してなかったんですよ。
――岡見さんが格闘技を始めた頃って、都内に格闘技ジムってほとんどなかったじゃないですか
岡見 なかったです。やる場所は限られているんですよね。
――いまはすっごい増えてるけど、みんながみんなプロを育成するジムでもないですよね。
岡見 ジムを作ろうと思ったひとつのポイントはそこですね。プロを何人も輩出しているジムって限られてしまうし、もっと増えたほうが世界に対抗できる。いろんな指導者といろんな選手がいたほうが日本の格闘技界も盛り上がるので、自分もやらなきゃいけないなって。とくにRTUで日本人がなかなか勝てない中で、そう思いましたね。
――いままでも一緒に練習してきたわけですけど、監督業に切り替わるとまた違ってきますか?
岡見 全然、違います。それは彼らが一番感じてるんじゃないですかね。練習のやり方をすべて変えましたから。やっぱりここに来て練習するからには、ボクも全力を尽くしたい。彼らに強くなってもらいたいし、勝ってもらいたいし、世界に向けて頑張ってほしいっていう思いがあるんで。練習が終わったときに満足している顔を見れないと「うーん……」って考えちゃうし、強くなっていると思ってもらえるように試行錯誤しながら作り込んでますね。
――日本のMMAにはヘッドコーチと呼ばれる存在は少ないと言われてますよね。
岡見 たとえば松根(良太)さんや長南(亮)さんはそういう存在ですけど、ボク自身も全力で指導に集中して、ヘッドコーチ業をやっていきたいです。まとめる人がいないと、ただ単に自己満の練習で終わってしまう。そうすると結局、強い子しか強くなれないところはけっこうあって。全体のレベルを上げられないんですよね。
――ジム経営をしながらヘッドコーチ業を兼ねるって大変ですよね。
岡見 そこは正直、みなさんどうやってんだろうなって。松根さんも平良(達郎)くんの試合でアメリカに帯同してるじゃないですか。ジムを他人に長いあいだ任せるって、けっこう大変だと思うんですよね。ボクは同じようにできるかというと、現時点では難しいだろうなと。
――ATTのヘッドコーチのひとり、マイク・ブラウンは試合のたびに世界中を飛び回ってますけど、彼は経営者じゃないですもんね。
岡見 そうなんですよね。彼はATTのオーナーから給料をもらってるわけですから。そういうかたちが理想なんでしょうけど、日本ではなかなか……。
――日本の格闘技ジムのヘッドコーチって、結局オーナーしかできないところはありますよね。ヘッドコーチがやれるくらいだったら自分でジムを出しますし。
岡見 ひとつひとつクリアしながらやっていくしかないんだろうなってのは思いますけどね。
――平良選手のUFC王座挑戦はどう見ましたか。平良選手が勝つと見てたんですけど……。
岡見 ボクもね、勝つと思ってました。6-4で平良くんが行くなと思ってたんですけどね。いやあー、びっくりしましたね……。「ジョシュア・ヴァンが勝つなら」「平良が勝つなら」という想定ってするじゃないですか。
――ヴァン、平良、それぞれの勝ちパターンですね。
岡見 ジョシュア・ヴァンが勝つなら、テイクダウンさせずに、どんどん削っていく。テイクダウンさせられても立ち上がることは、平良くん相手には厳しい。だから1ラウンドで平良くんが倒したときに「これは行ける!」と。1ラウンドで仕留められなくても、削っていけば2R、3Rでフィニッシュできるなと思ったんです。でも、何度も何度も倒すのに、ジョシュア・ヴァンはフックガードをやったり、平良くんに左脇を差させないで、胸と胸を合わせた状態で立ち上がってくる。基本の技術を徹底的にやり込んできてるし、あんだけ倒されて、あんだけポジションを取られているのに立ち上がってくることは、ボクの想像を超えてました。
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・大沢たかおは●●●●役の予定だった?……続きは会員ページへ
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