• このエントリーをはてなブックマークに追加

dynamitesuzukiさん のコメント

K-1の対抗馬にはならなかったか
No.1
54ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる 鈴木秀明 氏。今回のテーマは ブシロード体制のKNOCK OUTとは何だったのか を解説します!  【1記事から購入できるバックナンバー】 ・スアキムをムエタイ引退に追い込んだギャンブラーとは何か■鈴木秀明 ・完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!■鈴木秀明 ・ボクシング門戸解放の裏側…那須川天心のバンテージは誰が巻く?■山田武士 ・【メイウェザーAサイド劇場】「天心くんもやるべきことはやってたんですが……」 ・「天心vs堀口はキックであってキックではない。まさに異種格闘技戦でした」 ・「キックぼんやり層」必読!! 那須川天心vsロッタンはここがヤバかった ―― これまでブシロードの子会社ブシロードファイトが運営していたキックボクシングイベントKNOCK OUTですが、現在プロデューサーを務めていた山口元気氏が代表を務める株式会社Def Fellowに譲渡されました。2016年にKNOCK OUTがスタートした当初は、立ち技シーンが変わるんじゃないか……という期待感は大きかったですね。 鈴木  ブシロードがキック界に参入するという話を聞いたときは凄いことが起きるんじゃないかと楽しみでした。ルールはヒジあり、首相撲あり。それはつまりキックボクシングですよね。日本の場合はK-1ルールに代表されるようなヒジなし・首相撲制限ありが主流で、ヒジありのキックは大きな会場で見せるコンテンツではなかったんです。それをブシロードがバックアップすると。ブシロードは一時期低迷していた新日本プロレスを盛り立てたじゃないですか。キックボクシングのメジャー化への期待感は大きかったです。しかもしばらく赤字はかまわないと。 ―― それはつまり長期的に投資するということですよね。 鈴木   2004年にK-1MAXができたときは、これはゴールドラッシュだということで皆が集まってきたんですね。K-1MAXは70キロ以下でしたが、60キロの選手が体重を合わせて出たり、ヒジありルールでやっていた選手もヒジなしのK-1ルールに照準を絞ったりした。でも、KNOCK OUTは自分たちのルールでそういうゴールドラッシュが起こせるかもしれない。やっと俺たちの時代が来た!と。 ―― そういう点では、純キックボクシングのメジャーの舞台って、じつはここ30年近く存在していなかったということですよね。 鈴木  最近はONEがキックに力を入れ始めてますけど、KNOCK OUTはキックルールで輝ける場所が作られるかもしれないという期待感は大きかったですね。こういう舞台がなかったことにヒジありの選手は悔しさもあったと思うんですね。ボクがこのジムをやり始めたのはK-1MAXで魔裟斗選手が活躍していた頃で、その当時有名になったり食っていくためにはK-1MAXに上がることが最善だったんですよ。もちろんキックボクシングだけで食ってる選手はいるんですけど、輝ける選手が多かったのはやっぱりK-1MAXでしたからね。 ―― ヒジあり・首相撲ありのルールはエンターテイメントとして地味なんじゃないかという偏見もあって。 鈴木  実際はそんなことはなくて、KNOCK OUTの旗揚げ戦も1試合を除いてはすべてKO 決着でしたし、那須川天心選手もルンピニー王者ワンチャローン・PKセンチャイジムに凄い勝ち方をして。 ―― KNOCK OUTのコンセプトも話題を呼びました。そのひとつには、選手はチケットの手売りはしなくていいと。 鈴木  あれはビックリしました。チケットを手売りするために疲弊してる選手からすれば「本当にいいんですか?」と。 ―― 手売りを当てにしない格闘技団体ってないですからね……。 鈴木  それでいてKNOCK OUTはファイトマネーも高いと。ただ、後援会が大きかったりして手売りが強い選手からすればマイナス面もあるんですけどね。ファイトマネーがちょっと高くなったところで、手売りのマージンのほうがよかったりとか。それに手売りはコミュニケーションツールの手段として、人脈が広がることでスポンサーが増えたりしますからね。 ―― 手売りを封じたブシロードの狙いは一般層の掘り起こしってことですよね。手売りではなくプレイガイドでチケットを買う層を増やしていきたいという。 鈴木  そうですね。マニアだけじゃなくてファン層の厚みを増していくということですよね。 ―― 旗揚げ当時の関係者の証言からすると、MMAよりキックは市場的に狙い目であると。 MMAのメジャーイベントになると、ファイトマネーや運営資金の桁が2つも3つも違ってくる。 鈴木  「立ち技には上位概念がない」とは言ってましたよね。 ―― 国内には新生K-1がありますけど、世界的に見るとMMAにおけるUFCは存在しない。結果的に上位概念が作りづらい市場だったんだなと。 鈴木  そこは立ち技の状況も影響しているんですけど。 強い選手はタイに集中していることや、そのタイの選手のスタイルと、日本の市場性がマッチするかはまた別ですからね。 ―― ファンもただ強い選手が見たいというわけではないですし、やっぱりスターがいないと大会場は埋まらない。旗揚げ戦の柱だった那須川天心と梅野源治が途中から出なくなった影響は大きいと思うんですね。 この続きと、石渡奥さん、鈴木秀樹×サイモン、木村花、KNOCKOUT、北岡悟…などの6月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める 「11万字・記事21本の詰め合わせセット」 はコチラ   https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1917730 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事90円から購入できます!  
Dropkick
プロレス格闘技マガジン『Dropkick』公式チャンネルです。【更新コンテンツ】スペシャルインタビュー/斎藤文彦INTERVIEWS/小佐野景浩の「プロレス歴史発見」/プロレス点と線/OMASUKI FIGHT/アカツキの『味のプロレス出張版』/大沢ケンジ/二階堂綾乃/オレンジ色の手帳/中井祐樹日記/ジャン斉藤……のコラムなど。週一の音声配信もやってます!