Dropkick
初めて『闘うビアガーデン』を見てきた。DDTプロレス夏の恒例行事で、新木場1st Ringを一週間借りてビアガーデンに仕立て、試合を行なうというイベントだ。入場料は安く、その分飲んだり食べたりしてもらおうという趣向。普段パイプ椅子が並べてあるスペースはテーブル席になっている。
会場でドリンク、フードを売るのもDDTの選手たち。野球場みたいに選手が売り子になって客席を回ったりして、いつも以上にファンとレスラーの距離が近くなるのも嬉しい。
日によってさまざまな企画がある中で、僕が見たのはDDT内ブランドの一つ『ハードヒット』の興行。佐藤光留が設立(復活)した“U系”イベントだ。パンクラスに所属し、数年前からDDTを主戦場にしている佐藤は、いまもUに強いこだわりを持っている。いわく“Uの末裔”、“遅れてきたU”。
佐藤は1980年生まれ。Uに関しては本を読んだりして歴史を遡って知った世代だ。リアルタイムでは見ていない、感じていないから、時代に関係なくその魅力に惹かれて「いまだってUをやりたいんだ」という気持ちになったんだろう。彼の中でUは歴史じゃなく、現在進行形なのだ。
しかし、いまUをやる意味はどこにあるんだろう。
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