巨象バイアコム立ち上がる
進む米MMAの「テレビ格闘技化」
7月31日のベラトール97大会生中継中に、クイントン・ランページ・ジャクソンがケージに登場。インタビューに答えるかたちで、かねて報じられていたロイ・ジョーンズ・ジュニア戦の噂を否定したあと(インターネットに書いてあることを信じるな!と言っていた)、アナウンサーからマイクを奪って「俺と戦う男、入ってこいや!」と呼び込むと、照明が落ち音楽が鳴り、星条旗を背負って軽快なステップを踏みながら登場したのは、髪を剃り上げたティト・オーティスであった。
ちょうど少し前にTNAプロレスのリング上でカート・アングルとにらみ合ったランページ、今回もまったく同じ構図で、同じスキンヘッドの相手とにらみ合う絵を作り出し、11月2日のベラトール初のPPV放送が正式発表されたのであった。非常にプロレス的な、4分間ほどのスキットだった。なお、どういうつもりなのか、ロイ・ジョーンズも実際にケージサイドに来ていて、この様子を眺めている様子が何度か画面に映し出されていた。
米MMA記者のTwitterでの反応ははかばかしくない。
●Spike効果。トーナメントではなく、マッチメーク優先。ビヨン(・レブニー・ベラトールCEO)のビジョンは死んだ。(Ariel Halewani記者)
●両者の戦績は合算で、過去10試合で9敗。これでPPVができるなら、やるっきゃないんでしょ。(Shaun Al-Shatti記者)
●ランページとティトのファンは喜ぶかもしれないが、MMAはプロレスではないんだ。ロートル選手対戦ではそうそう売れるものではないはずだ。(Josh Gross記者)
レスリングオブザーバラジオではデイブ・メルツァー記者が「やっていることの意味はわかるが、興奮はしない。PPV売上はせいぜい10万件」と分析していた。
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