Dropkick
疲労困憊のシュートボクシング両国大会——超ロング興行と豪華カードのジレンマ■橋本宗洋
11月16日のシュートボクシング両国国技館大会『GROUND ZERO TOKYO 2013』は好勝負が多かったのである。団体のエースとして見事な闘いぶりを見せ、65kgトーナメント優勝を果たした鈴木博昭。決勝進出を果たした小見川道大の奮闘。修斗世界王者の弘中邦佳は、下馬評を覆して打撃の専門家であるボーウィー・ソーウドムソンをKOしてみせた。
そんな充実した内容だったにもかかわらず、やっぱりこの大会、最初にくる感想としては「疲れた」になってしまう。試合開始時刻は午後3時半で、大会が終了したのは夜11時ちょっと前。これはさすがにキツい。ちなみに試合数は16である。
試合数が多い興行、長時間興行はそんなに珍しいわけじゃない。長いからダメだってわけでもないってことだ。さいたまスーパーアリーナの大晦日興行だって長い。ただ今回のシュートボクシングは余計な長さ、無駄な長さと感じられてしまったということはあるだろう。お客さんからしてみると「そんなつもりじゃなかった」というか。
まあ実際の話、シュートボクシングの興行は長い。ビッグイベントはとりわけ。僕なんかは最初からそのつもりでいたけど、たまにしか見ない人、初めて見る人は驚くし、腹が立ってもおかしくない。
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