UFCデビューからの2連勝を達成したストラッサー起一。UFCとの契約は選手・関係者から驚きの声が上ったが、その実力をしっかりとアピールし、日本大会出場へと弾みをつけた。そんな帰国後間もない大阪在住のストラッサーを電話取材したが、何度コールしても出ない。日にち、時間を間違えたのか。後日あらためて電話をすると……。
――もしも~し! ストラッサー選手、今日はよろしくお願いします。
起一 こないだはすいませんでした。時差ボケもあってすっかり寝込んでしまって(笑)。
――やっぱり時差ボケは大変ですか?(笑)。
起一 時差ボケはそこまでひどくなかったんですけど、半端な時間に寝てしまったんですよ(苦笑)。
――海外の試合は国内とは勝手が違う感じですか?
起一 前回のUFCはシンガポールでしたけど、その前にも2回海外で試合をしてるんですよ。2回とも中止になってしまったんですけど。
――2回とも! それは凄い経験ですよね。
起一 韓国と中国での試合だったんですけど。韓国はプロモーターとの問題が生じてしまって、試合直前までやるかやらないかわからなくて精神的にキツかったですねぇ。中国のときは相手の計量のごまかしですね。計量オーバーしてるのに「さっきはクリアしてた!」とか言い出して。
――ハハハハハハ! バカの極めですね。
起一 その選手は中国TUFの決勝まで進んでましたけどね。メチャクチャでな奴でしたよ(笑)。
――ちなみにその2試合のファイトマネーはもらえたんですか?
起一 あ、無事にいただきました。
――安心しました(笑)。ところでストラッサー選手は会社をやられてるそうですね。
起一 水回り工事の会社と整骨院をやってるんですよ。工事のほうはずっとやってるんですけど。整体は1年くらいですね。
――どちらの会社もストラッサー選手が代表をやられてるんですか?
起一 はい。ボクが代表でやってます。工事のほうは10人ちょいくらいの会社で接骨院はボクを入れて4人くらいで。自分が気に入ってる治療法があってそれを大阪で広めていきたいなって考えてるんですけど。
――工事会社はストラッサー選手のブログにある「ウォターマン」という会社ですか?
起一 それは弟と一緒にやってるリフォーム会社もなんですけど。
――あ、リフォーム会社も。実業家ですね(笑)。
起一 ボクはボクで格闘技で稼いでやろ!と思ってるんですけど。会社のみんながいてるから格闘技ができてるというか、まだまだ格闘技では稼いでないので、自分の欲望だけで格闘技はできないんですよ。パンクラスのタイトルマッチを落として、次のHEATで連敗したらやめなアカンなって思ってましたし。そこは中途半端にできないですね。従業員には家族を持ってる方もいますから、自分だけ自己満足ではできない。だから結果にはこだわりたいですよ。格闘技で稼いでいい思いをさせたいと思ってますから。