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【北米参戦】所英男インタビュー「ノゲイラ戦のような人生を変える試合をやりたいです」
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【北米参戦】所英男インタビュー「ノゲイラ戦のような人生を変える試合をやりたいです」

2014-08-07 09:46
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    「VTJで負けてでホントに腐ってたんですよ。今後のことも考えられないくらい」

    アメリカ大手MMAイベントであるベラトールで電撃契約をはたした所英男。現在2連敗中ながら、同イベントの代表スコット・コーカーが「一般視聴者に対してMMAの面白さを訴えることができる偉大なファイター」として抜擢した。年内デビューが予定されているが、海外進出の意気込みをうかがった。


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    ――
    所選手のベラトール参戦が正式発表されました。あらめまして、おめでとうございます!

     ありがとうございます!

    ――海外団体との電撃契約ということですが、ベラトールにはどういうイメージがありました?


    所 そうですね……たとえば青木(真也)選手や郷野(聡寛)選手の大きな試合とか、日本人選手が出たときに注目してた感じで。あとは試合結果は見るかなあぐらいでしたね。正直言うと、いままではUFCを目指していたので、UFCのほうを観てたというか。

    ――そもそもベラトールって日本からは見られないですからね(笑)。

    所 あ! そうなんですねえ。ジムの会員さんにも見てほしいんですけど。どうにかならないですかね。

    ――ホントに。

     でも、負けてもコッソリできるので……。

    ――ハハハハハハ! ベラトールとの契約の話を聞いたときは戸惑いってありました?


     いやいや、戸惑いも何も!  連敗して「もう、ダメだ……」というときだったので、本当にありがたいです。だってベラトールは UFCの次に大きな団体じゃないですか。

    ――巨大複合メディアが資本に入ってますね。

     それに海外って戦績を重視すると聞きましたし、連敗中の身としては「もうどこも契約は厳しいだろうなあ……」と思ってたんですけど。

    ――その連敗というと、昨年10月の『VTJ 3rd』ウィル・カンプザーノ戦、そして今年7月の『GRANDSLAM』ビクター・ヘンリー戦。とくにVTJでの判定負けは所選手の中で相当ショックだったようですね。

     そうですね……。VTJで負けた時点でボクの中では「これでUFCは無理だ。終わっちゃった……」って。UFCじゃなくても海外はもう無理だろうし、今後のことを考えるのも面倒くさいというか。一応、練習はするんですけど、身が入らなかったですねえ。

    ――目標もないのに練習するのはツラいですよね。

     まあ、どこかのイベントで試合に出ればいいんですけど、そういう気持ちにもならなくて……。そういう感じでボクは腐ってたんですけど。

    ――所選手が腐ってるってイメージわかないんですね。

     いやあ、ホントに腐ってたんですよ。そこで兄がマネジメントの石井さんといろいろと動いてくれたんですよ。なぜ兄があのときに動いてくれたかはよくわからないんですけど。でも、ホントにありがたかったです。ボクは弟なんで気がつかないだけで、いままでもたくさんサポートしてくれてたんでしょうね、きっと。

    ――そのVTJの試合では判定を巡って運営側に抗議文提出などがありました。それはまさにあの試合にUFC行きが懸かっていたからですか?

     そうじゃないと、あそこまでやらないですよ。いままでも判定に文句を言わないようにしてたんですけど、VTJのあの判定はどうしても納得がいかなくて。周りもいろいろ協力してくれて抗議する展開になりましたね。いまだに「イメージが悪いから、やらないほうがよかった」という意見もありますけど、ボクは絶対に間違ってなかったと思うし。

    ――プロ野球でも監督が判定に抗議するシーンはありますけど、たいていは覆らないですよね。しかも、ヒートしすぎると……。

     完全に退場ですもんね。

    ――そうなっても抗議はしたかった、と。

     はい。ああいう行動をとったことに対しては、ボクは後悔はないですね。

    ――所選手が海外イベントに目標を置いたという背景には、やっぱり国内のメジャーイベントが開催されなくなったという部分も大きいですか?

     それはあります。ボク自身、DREAMでの目標もありましたし、あのままDREAMが続いていれば頑張れたと思うんですけど。そこは臨機応変に生きていかないとダメかなって。

    ――海外はモチベーションになりえたんですね。

     日本でやってる選手もみんな強くて高い壁ではありますし、DEEPやパンクラスも見てると凄く刺激的ですけど、なんて言ったらいいんですかね。

    ――まあでも海外は挑戦してみたいですよね。新たな刺激というか。

     それにいま挑戦しておかないと、自分の現役人生が終わってから「あのとき海外で闘ってればよかったな」って後悔はしたくないので。それに年齢も年齢なんで「来年、頑張ろう!」では遅いんですよね。

    ――そんな中で7月の『GRANDSLAM』は再び敗戦というかたちになりました。

     いやー、あの試合は単純にビックリしました!

    ――ビックリした!(笑)。いやもう、みんなもビックリしました。

     まさか負けると思ってなかったんで。「あれー?」というか、予定が違いました。まあ、みんな負ける人ってみんな予定が違うんでしょうけど(苦笑)。

    ――間違いないです(笑)。
     
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