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格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 日本版TUF構想が行方不明気味な今日この頃、今回は日本のリアリティーショーを振り返ってみました。
酒井正和氏が代表に就任以来、新たな取り組みを連発しているパンクラス。テレビ東京で17年振りの地上波放送再開にこぎ着けたかと思えば、返す刀でUFCと提携してUFCファイトパスでパンクラスの試合映像を全世界に向けて配信するなどビッグニュースで賑わっています。そんな大きな話題の中、新たに発表されたのが一風変わった仕掛け。カナダのペイTV「スーパーチャンネル」で放送予定の「ファイト エクスチェンジ(格闘技交換留学)」という番組の企画でカナダから4選手が来日。日本のジムで練習を行い、パンクラスで試合を行うというものです。
不慣れな日本の環境の中でカナダ人選手がどんな生活を送るのか興味津々。生まれて初めての銭湯を前に戸惑ったり、ジムの雰囲気に馴染めずジム生と乱闘騒ぎを起こしたり、乱闘の末に友情が芽生えて帰国の際には涙の抱擁…ちょっと想像しただけでも見たくて仕方ありません。
しかも、カナダ人選手は17歳のイケメンファイターや元プロボクシングチャンピオンの女子選手、さらには元カレッジバスケットボールオールスター選抜選手と、実に話題性豊かな人選。格闘家に転身した逸話やバックボーンも深堀しやすいし、ドキュメンタリー番組としても面白いものになるのではないでしょうか。
今回の件をきっかけに、にわかに脚光を浴びる可能性が出てきた格闘技のリアリティーショー。昨年もUFCが日本版TUFを行う構想を発表しているだけに、ひょっとすると2015年日本格闘技界のトレンドになるかもしれません。そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は日本のリアリティーショーをクローズアップ。世界チャンピオンを輩出した懐かしの超人気バラエティー番組から、深夜にひっそりと放送されていたMMAのドキュメンタリー番組をオレンジ流に紹介していきたいと思います。題して「ジャパニーズリアリティーショー発見伝」。今宵もよろしくお願いします。
そもそもリアリティーショー(リアリティー番組)とは何なのか。一般的には素人の出演者が台本や演出なしで撮影に臨み、直面するトラブルやハプニングをドキュメンタリーやドラマ、バラエティー風に製作したテレビ番組の1ジャンルを指します。当然ながら格闘技に限ったものではなく、日本では「ねるとん紅鯨団」や「あいのり」のような恋愛をテーマにしたものや、「愛の貧乏脱出大作戦」や「マネーの虎」のような人生出直し系の番組が多く見受けられます。
http://youtu.be/UMslhLkloGg
そんな中、あの国民的人気番組の1コーナーで格闘技を題材にしたリアリティーショーが人気を博していた事を覚えているでしょうか。それはオールドファンにはおなじみの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ボクシング予備校」です。
元々、素人を起用したリアリティーショーに定評があった同番組。「ダンス甲子園」でストリートダンスブームを巻き起こし、今や参議院議員にまで昇り詰めた山本太郎(メロリンキューの持ちネタで一世を風靡)を輩出する等、後の有名人を数多く産み出しました。今思うと、早朝ヘビメタ等のヘビメタ企画にはデビュー間もないX JAPANが出ていたり、ジャニーズ予備校には後にV6の一員となる岡田准一が出ていたというのが恐ろしい。本人たちにとっては蒸し返されたくない事でしょう…。そっとしておきます。
http://youtu.be/ftIDia0WpIM
その流れで始まったのがボクシング予備校。ボクシング好きな一般応募者が元世界王者から指導を受けてプロを目指す様子を追いかけた企画です。多数の参加者の中から頭角を現してきたのがイケメンで努力家の飯田覚士とボクシング一家で天才肌の松島二郎。2人のライバル関係は回を追う毎に鮮明になり、視聴者は飯田派・松島派に二分されます。ちなみに私の学校では女子を中心に飯田派が圧倒的でしたが、当時からイケメンコンプレックスの私は朴訥フェイスの松島を断然支持していました。
http://youtu.be/ePSVnFwI4hs
番組内でメキメキと実力を伸ばした2人は見事プロテストに合格。普通であればこれだけでも十分な快挙ですが、この企画の神がかり的なところはこの後に起こった奇跡のストーリー。2人は勝ち星を重ね、なんと全日本新人王決定戦の決勝戦で激突することに。なんというドラマチックな展開。このときは飯田が判定で勝利しましたが、2人の因縁はまだ終わりません。2年後の日本スーパーフライ級王座決定戦で再び対戦すると、ここでも飯田が返り討ちのTKO勝利を収めます。飯田はさらに勢いを加速させ、1997年にはヨックタイ・シスオーを下してWBA世界スーパーフライ級王者に輝きました。
事実は小説よりも奇なりとよく言ったもの。テレビの企画から2人の実力派ライバルが生まれ、新人王を争いながら切磋琢磨して、世界王者に輝く…筋書があってもこううまくはいきません。その一部始終が20%近い視聴率を誇るテレビ番組で放送されたとなれば国民的人気が出ないわけがないでしょう。まさしくリアリティーショーの出来すぎたお手本です。
そのお手本を参考にしたかどうかはわかりませんが、約10年の時を超えて誕生したのがTBSで放送された「ガチンコ」の名物企画「ガチンコファイトクラブ」。
酒井正和氏が代表に就任以来、新たな取り組みを連発しているパンクラス。テレビ東京で17年振りの地上波放送再開にこぎ着けたかと思えば、返す刀でUFCと提携してUFCファイトパスでパンクラスの試合映像を全世界に向けて配信するなどビッグニュースで賑わっています。そんな大きな話題の中、新たに発表されたのが一風変わった仕掛け。カナダのペイTV「スーパーチャンネル」で放送予定の「ファイト エクスチェンジ(格闘技交換留学)」という番組の企画でカナダから4選手が来日。日本のジムで練習を行い、パンクラスで試合を行うというものです。
不慣れな日本の環境の中でカナダ人選手がどんな生活を送るのか興味津々。生まれて初めての銭湯を前に戸惑ったり、ジムの雰囲気に馴染めずジム生と乱闘騒ぎを起こしたり、乱闘の末に友情が芽生えて帰国の際には涙の抱擁…ちょっと想像しただけでも見たくて仕方ありません。
しかも、カナダ人選手は17歳のイケメンファイターや元プロボクシングチャンピオンの女子選手、さらには元カレッジバスケットボールオールスター選抜選手と、実に話題性豊かな人選。格闘家に転身した逸話やバックボーンも深堀しやすいし、ドキュメンタリー番組としても面白いものになるのではないでしょうか。
今回の件をきっかけに、にわかに脚光を浴びる可能性が出てきた格闘技のリアリティーショー。昨年もUFCが日本版TUFを行う構想を発表しているだけに、ひょっとすると2015年日本格闘技界のトレンドになるかもしれません。そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は日本のリアリティーショーをクローズアップ。世界チャンピオンを輩出した懐かしの超人気バラエティー番組から、深夜にひっそりと放送されていたMMAのドキュメンタリー番組をオレンジ流に紹介していきたいと思います。題して「ジャパニーズリアリティーショー発見伝」。今宵もよろしくお願いします。
そもそもリアリティーショー(リアリティー番組)とは何なのか。一般的には素人の出演者が台本や演出なしで撮影に臨み、直面するトラブルやハプニングをドキュメンタリーやドラマ、バラエティー風に製作したテレビ番組の1ジャンルを指します。当然ながら格闘技に限ったものではなく、日本では「ねるとん紅鯨団」や「あいのり」のような恋愛をテーマにしたものや、「愛の貧乏脱出大作戦」や「マネーの虎」のような人生出直し系の番組が多く見受けられます。
http://youtu.be/UMslhLkloGg
そんな中、あの国民的人気番組の1コーナーで格闘技を題材にしたリアリティーショーが人気を博していた事を覚えているでしょうか。それはオールドファンにはおなじみの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ボクシング予備校」です。
元々、素人を起用したリアリティーショーに定評があった同番組。「ダンス甲子園」でストリートダンスブームを巻き起こし、今や参議院議員にまで昇り詰めた山本太郎(メロリンキューの持ちネタで一世を風靡)を輩出する等、後の有名人を数多く産み出しました。今思うと、早朝ヘビメタ等のヘビメタ企画にはデビュー間もないX JAPANが出ていたり、ジャニーズ予備校には後にV6の一員となる岡田准一が出ていたというのが恐ろしい。本人たちにとっては蒸し返されたくない事でしょう…。そっとしておきます。
http://youtu.be/ftIDia0WpIM
その流れで始まったのがボクシング予備校。ボクシング好きな一般応募者が元世界王者から指導を受けてプロを目指す様子を追いかけた企画です。多数の参加者の中から頭角を現してきたのがイケメンで努力家の飯田覚士とボクシング一家で天才肌の松島二郎。2人のライバル関係は回を追う毎に鮮明になり、視聴者は飯田派・松島派に二分されます。ちなみに私の学校では女子を中心に飯田派が圧倒的でしたが、当時からイケメンコンプレックスの私は朴訥フェイスの松島を断然支持していました。
http://youtu.be/ePSVnFwI4hs
番組内でメキメキと実力を伸ばした2人は見事プロテストに合格。普通であればこれだけでも十分な快挙ですが、この企画の神がかり的なところはこの後に起こった奇跡のストーリー。2人は勝ち星を重ね、なんと全日本新人王決定戦の決勝戦で激突することに。なんというドラマチックな展開。このときは飯田が判定で勝利しましたが、2人の因縁はまだ終わりません。2年後の日本スーパーフライ級王座決定戦で再び対戦すると、ここでも飯田が返り討ちのTKO勝利を収めます。飯田はさらに勢いを加速させ、1997年にはヨックタイ・シスオーを下してWBA世界スーパーフライ級王者に輝きました。
事実は小説よりも奇なりとよく言ったもの。テレビの企画から2人の実力派ライバルが生まれ、新人王を争いながら切磋琢磨して、世界王者に輝く…筋書があってもこううまくはいきません。その一部始終が20%近い視聴率を誇るテレビ番組で放送されたとなれば国民的人気が出ないわけがないでしょう。まさしくリアリティーショーの出来すぎたお手本です。
そのお手本を参考にしたかどうかはわかりませんが、約10年の時を超えて誕生したのがTBSで放送された「ガチンコ」の名物企画「ガチンコファイトクラブ」。
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