Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム。今回はMMAジャッジの裏側、現場最前線レポート! 疑惑の判定の反省はなされているのか?



410日にカリフォルニア州アーバインで開催された「ベラトール136」大会で、大会を管轄するカリフォルニア州アスレティックコミッション(CSAC)がMMAジャーナリストを招いてメディアデイを開催、普段目に触れることのないコミッションの仕事の舞台裏をメディアに公開した。


中でもユニークだったのが、「シャドウジャッジング」の試みである。リングサイドに招かれた記者たちが、実際の試合を題材に、ためしにジャッジングを行ってみるという取り組みだ。シャドウジャッジングの前には、ベテランレフリー、ジョン・マッカーシーのジャッジングセミナーが行われ、シャドウジャッジングの後には、コミッションのレフリーやジャッジたちが行う反省会に記者の参加が許された。


ジャッジングセミナーでマッカーシーは、「効果的な打撃と効果的なグラップリング。この2つが判定の際に最も重視されるべき要素です」と説明した。これら2つの要素に差がないと思われる場合にのみ、ケージコントロールやアグレッション(攻撃の積極性)などを考慮に入れるというのが正しいのだ。


言い換えると、ポイントを与えるべきなのは、長い時間トップポジションにいた選手や、ケージに相手を押し込んでいた選手ではなく、あくまでよりダメージを与えた選手、もしくはフィニッシュを目指してサブミッションを試みた選手だということになる。