「僕のことを退屈だなどと言っているファンは、無教養な愚か者だ。僕のやっていることがさっぱりわかっていないわけだからね。僕が披露しているすばらしいテクニックが理解できないんだ」
9月5日(米国時間)に開催されたUFC191では、DJことデミトリアス・ジョンソン(29)がジョン・ダドソンを危なげなく下して、フライ級タイトルの7回連続防衛に成功した。これまでUFCでは、アンデウソン・シウバが10回連続防衛、GSPが9連続、ジョン・ジョーンズが8連続を記録しており、7連続防衛はジョセ・アルドに並んでUFC史上第4位である。まさにDJもこれらP4Pファイターに名前を並べるようになってきたのである。
フライ級創設以来、一人でベルトを独占し続けているDJであるが、何度タイトルを防衛してみても、ジョセフ・ベナビデスを完全KOしても、堀口恭司を最後の1秒でタップさせても、人気がまったく上がってこない。米MMAメディアでも、DJの試合や技術に関してではなく、なぜ人気がないのか、どうすれば人気が出るのかという議論ばかりが盛り上がっているありさまだ。DJがレベルの高い試合をしていることはもはやだれの目にも明らかなのに、それでもやはり、試合は正直あまりおもしろく感じられないし、会場でも断続的にブーイングが聞こえていた。このDJの報われなさには、なんだかこちらが罪悪感を禁じ得ないほどである。
こうした現状や評価にはDJ本人もイライラを募らせており、DJの言葉にはだんだんと角が立ち始めている。