かつてはPRIDEやDREAMの運営に携わり、格闘技界一の読書家として知られる笹原圭一氏がお送りする書評コーナー。今回取り上げる本は「東天の獅子/夢枕獏」です!
ラッシャー木村物語、青春の和術慧舟會……いま入会すれば読める!
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ツイッターでもつぶやいたのですが、先日日刊スポーツにこんな記事が出ていました。
ちょっと長いのですが、全文引用してみましょう。
「川尻達也、UFC契約目指し12・12TUF出場」
UFCは11日、日本人ファイター、川尻達也(37)が、12月12日に米ラスベガスで開催のTUFフィナーレ大会に出場すると発表した。
TUFは「The Ultimate Fighter」の略で、UFC出場を目指す総合格闘家が、ラスベガスで共同生活を送りながら正式契約を目指す米国のTV番組。日本ではWOWOWで放送されている。川尻は、フェザー級マッチでミアド・ベクティック(ボスニア)と戦う。
本稿をご覧いただいているような方であれば、「いやいや、川尻はUFCと契約して、これまで何度も試合してるよ!」と、ツッコミを入れるはず。
記事を書かれた記者の方は、TUFに勝ち残った二人が決勝戦で戦う大会を「TUF Finale」といい、そこに他の試合も組まれる、ということをご存知無いのでしょう。
「川尻達也、歌手を目指して『スター誕生!』に出場」
日本テレビは11日、日本人ファイター、川尻達也(37)が、スター誕生にゲスト審査員として出演することを発表した。「スター誕生!」はプロ歌手を目指す歌い手が、歌を披露し、レコード会社との契約を目指すTV番組。
くらいの勘違いですよ!
うーん、怒りというか、呆れたというか、UFCですらこの程度の認知度なんだと暗澹たる気持ちにさせられます。
想像するに、UFCの日本の窓口も、「当然相手はTUFや、大会の仕組みも知ってるっしょ」という前提で、情報をリリースしたのでしょう。そうしたら、相手は全然理解していなくて、トンチンカンな記事になってしまった。
もしかしたら、我々が普通に口にしている「MMA」とか「マウント」とか「十字」みたいな言葉すら、相手は分かっていない前提で伝えないといけないくらい、現在の総合格闘技の一般的な認知度は下がっているのかもしれません。
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