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大晦日を巡る男たちの物語がドキュメンタリー映画化!/監督・佐伯繁インタビュー
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大晦日を巡る男たちの物語がドキュメンタリー映画化!/監督・佐伯繁インタビュー

2015-11-01 00:00
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    大晦日を巡る男たちの物語がドキュメンタリー映画化! 2014年大晦日さいたまスーパーアリーナで行われたDEEPの舞台裏を追った映画『REVIVALこれが日本の総合格闘技だ』が公開される。監督は同団体代表の佐伯繁! 12月26日から1月7日(木)までシネ・リーブル池袋で公開される同作品。どういう経緯で制作されたのか。佐伯さんに話を聞いてきました〜。




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    ――今日はお昼の12時からの取材ですけど、佐伯さん眠そうですね(笑)。

    佐伯 寝たのは朝4時くらいだからね。

    ――いつもその時間なんですか?

    佐伯 いろいろやってたらそんな時間になっちゃうよねぇ。メシを食うのが夜12時くらいになっちゃうし。

    ――間違いなく身体にはよくない生活ですね(笑)。

    佐伯 そうなんだよねえ。でも、この業界ってそういうもんじゃん。あなたたちもそうでしょ? 

    ――うーん、徹夜作業って意味ないんですよねぇ。あきらかに作業効率が悪くなりますし。

    佐伯 でも、それはスケジュール通りにできる人間でしょ。できない人間は朝までやっちゃうから。俺も編集プロダクションをやってたときは、締め切り3日前になるとみんな会社で倒れてたもんね。

    ――スケジュール通りにやっていても物理的にもどうしようもないときってありますよね。

    佐伯 いまもウチの大会パンフレットの編集をやってるけど、大変だよね。文字校正はチェックするたびに間違えを見つけるし、もうキリがないんだよね。大阪大会のポスターなんてアレなんだよ、開場時間を間違えて刷っちゃったんだよ。

    ――うわ(笑)。

    佐伯 それはデザイナーのミスなんだけど、最終確認してない自分が悪い。しょうがないからポスターどおりに開場時間を30分早めようとしたんだよね(笑)。試合開始時間が違うのはマズイけど、早めに開場するぶんにはいいじゃん。でもまあ結局、修正して刷り直したんだけど今度は曜日を間違えちゃって。

    ――えええええ!?(笑)。

    佐伯 日曜日なのに土曜日になってるんだよ〜。一箇所の間違えだから訂正シールを貼ればいいんだけど、スポンサーさんにポスターを送らないといけない。そんな出来のポスターじゃマズイでしょ?3度目の刷り直しだよ!

    ――「ここは間違えないだろ!」というミスってなかなか気づかないもんですよねえ。

    佐伯 そうなんだよねぇ、とくに初歩的なミス。まさか曜日を間違えるなんて思わないじゃん? あと、いままでウチのパンフレットの選手プロフィールに過去5戦の戦績を入れていたんですけど、そのチェックが大変でしたよ。DEEPオフィシャルサイトのプロフィールには入れてるんですけどね。

    ――ウェブはすぐに訂正できますし、いまは編集者じゃなくてもその作業はできますね。

    佐伯 結局カメラマンもそうですよ。いまはデジタル化しちゃってプロじゃなくてもなんとなく撮れちゃうじゃん。みんながカメラに触れるようになったからなんだよね。

    ――いまはその場ですぐに写真チェックもできますし。

    佐伯 俺がプロカメラマンだった頃って、フィルムだから現像が上がってくるまでちゃんと撮れてるかわからないんですよ。だからポラロイドでテストするんだけど、細かい色合いはわからない。編プロをやってるときはフィルム現像代だけで月1千万くらい使ってたよ。

    ――1千万! やり手だったんですねぇ

    佐伯 今回の映画も結局いまの話に繋がってるんだけど。

    ――佐伯さんが監督をした『REVIVALこれが日本の総合格闘技だ』ですね。

    佐伯 いま話したように、俺はもともとカメラのプロだったんじゃん。スポーツや、コマーシャル、雑誌も全部やってたから。

    ――元パンクラスの謙吾の写真集も出してますよね(笑)。

    佐伯 でも、カメラマンという職業がイヤになっちゃってさ。それはなぜかというと、カメラマンの地位の低さなんですよ。ロケ行ってもね、撮影が終わったと思って機材を片付けたのに「これも撮ってください」とか簡単に言われるし、使うのは2〜3枚なのに20〜30枚も撮らされるし、カメラマンが手下みたいなんだよね。でも、自分がプロデュースする側に回れば誰の指図も受けないでしょ。

    ――それで編集プロダクションを立ち上げたりしてプロデュースする側になったんですね。

    佐伯 そのスタンスは格闘技界に来ても変わらなくて。他団体の代表を言うなら、坂本(一弘)さんはファイター出身で指導ができる。パンクラスの酒井(正和)さんは営業が得意、ZSTの上原(譲)さんはもともと団体のマネージメントや広報から仕事を始めた。そういう分け方をすると、俺は制作なんですよね。

    ――佐伯さんの得意分野は制作。

    佐伯 たとえばポスターの構成も考えるし、デザイナーの横について指示するし。ライターではないんだけど、パンフの原稿も書くしね。ウチの下の選手の原稿って、普通の格闘技ライターでも書けないんですよ。ディファ大会とかの第一試合に出てる選手のことわからないしょ? だってウィキペディアにも載ってないですよ!(とパンフレットを見せる)。

    ――これ、けっこう文量がありますね(笑)。

    佐伯 これでも文量を減らしたし、前は過去5戦の戦績も入れていたんだよ。

    ――かつての格闘技団体って、お抱えライターや編集者がパンフ仕事なんかをやったりしますけど、
    DEEPは佐伯さんが代表自ら筆をふるうわけですね(笑)。

    佐伯 パンフにお金をかける余裕がないんです。(苦笑)。本来であればインタビューページも入れたいんだけど、そうすると構成や写真や文章など手間がかかるんですよね。昔だったら外注に丸投げできたんだけど。

    ――佐伯さんがやることでけっこうな経費削減になりますよね。

    佐伯 いい意味でも悪い意味でも貧乏くさいところはあるよね(苦笑)。で、映画に話を戻すと……。

    ――やっと映画の話に入りますか(笑)。

    佐伯 雑誌をプロデュースしたりする中で、格闘技が好きだから格闘技イベントをやったけど、演出数という面では、お笑いが好きだったらお笑いでもよかったんだよね。で、そういう意味では映画というものは究極の総合演出。いつかは映画を撮ってみたいという夢はずっとあったんですよね。

    ――制作の頂点が映画事業というか。角川春樹が生きた時代を感じますね(笑)。

    佐伯 いまは減ったんですけど、5年くらい前までは月2回は映画館に行っていたし。あと最近って海外ドラマって凄く質が高くなってるじゃないですか。1話だけで並の映画よりも予算がかかってたりするんですよ。で、週に10本はDVDを見てたし。でも、映画オタクではないんですよね。難しい映画は見たくない。最終的にはハッピーエンドがいいんだけど。時代劇、西部劇はダメ。あと難しそうなやつもね。だから『24』とか最高ですよ。

    ――見る側の視点が問われる難解な奴はダメ(笑)。

    佐伯 それで今年の大晦日にご存知のようにRIZINが始まるけど、それは去年ウチが大晦日でやったからですよ(エッヘン)。

    ――佐伯さんが開催を名乗りあげたことで、榊原さんが持っていた大晦日さいたまスーパーアリーナの会場使用権が今年も死守できたんですね。

    佐伯 ボクはこの日が来るとわかってたから、去年やったんだけど。

    ――今年の大晦日は榊原さんがやると思ってました?

    佐伯 100パーセント思ってました。

    ――フジテレビがつかなくてもやったと思います?

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