事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回はのテーマは「NOAH大田区体育館」「曙の新団体・王道」です(聞き手/ジャン斉藤)。







――全日本プロレスを離脱した曙選手が馬場元子さんを後見人にしてプロレス団体『王道』を設立しました。元子さんは全日本も支援してることもあって、この新団体の動きは波紋を呼んでいますね。

事情通Z いろんな選手が口にしてますけど、全日本プロレスがこの1年間のあいだで契約のやり方が変わっていった。それまで年間契約を結んでいたのが、数ヵ月契約に変わり、それがまたワンマッチ契約になり……と。

――団体運営がだんだんと苦しくなっていったんですね。

 スポンサーも離れていく中、各選手も危機感を持ち始めて、潮崎(豪)選手は全日本離脱を選択した。金丸(義信)選手や(鈴木)鼓太郎選手もそう。曙選手はやめたくないというか、全日本プロレスを捨てる気はなかったけど、このままじゃ共倒れるとして元子さんに相談したそうなんですよ。そこで出た結論は全日本に籍を置くよりかは自分の事務所を作る、と。元子さんはこのまま全日本も支援するし、曙選手は外から全日本を支援するということで。

――保険のリングを作るというか。

 そういう単純な話ですね。『王道』側には全日本の契約が切れたスタッフが入っているようだし。早くも全日本の受け皿的にはなっている。

――全日本プロレスという大きい括りがある中で、秋山さんがプロモートする大会もあれば、曙さんがやる大会もあるってことですかね。

 そういう認識でいいとは思うんだよね。12月15日にあった全日本プロレスのファン感謝デーに曙選手が出ていたことを見ると、関係は悪くなかった。やっぱり地方に行けば曙選手の名前は大きいし、全日本にとっては大きな柱なんですよ。

――元子さんも両方を支援するってことですか?

Z 元子さんは全日本に三冠のベルトやジャイアントシリーズ、世界最強タッグのシリーズ名の使用許可してるから。

――きな臭い動きはない、と。

Z 最初はそのはずだったんですよ。

――というと、きな臭いことになってるんですか(笑)。

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