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パーソナルスペースというものがある。
他人に近づかれると不快や不安を感じる「自分を取り囲む見えない空間」のことだ。
ざっくりとしか知らなかったが、調べてみると



    • 密接距離(0〜45cm)
      身体が触れ合うほどの距離。恋人や家族など、特に親しい人に許される空間。
    • 個体距離(45cm〜1.2m)
      手を伸ばせば相手に届く距離。友人や同僚など、親しい人とリラックスして会話するのに適切。
    • 社会距離(1.2m〜3.5m)
      相手に手が届かない距離。仕事の商談や初対面の人と会話する際に、お互いに警戒せず安心していられる距離。
    • 公衆距離(3.5m以上)
      講演会や式典など、大勢の人に向けて話すときや、公的な空間で保たれる距離。



という事らしい。
演劇を作る上でも、この距離感を活用することは舞台上で非常に効果的である。
例えば権威のある人を作りたければ、多勢と距離を離し、居る位置を高くすれば、自然と偉く見える。ビジュアル的に公衆距離が見えるからだ。
舞台上のパーソナルスペースは、丁寧に誰にでも分かる形で調整される。



何が言いたいかというと



シアタークリエの楽屋が狭いという事である。
楽屋の鏡前に座ると、隣の人の肩まで27センチくらいしかない。
もうこれは先に述べた近接距離の範囲である。



 
日常のちょっとした試練と向き合った話をここに記す。


前々から気がかりだった事を解消した話しだ。

何を隠そう、髪の話だ。

安心してほしい。
髪の量が減ってきたという話ではない。
でも、そんな話もいつかする様になるのかもしれない。
そんな時までこのコラムをやっているかはわからないが、どんなハゲしい文章を書けるのか自分でも楽しみだ。


それはそれとして、今回は、主にヘアサロンの話という事になる。


まず、知っておいてほしいのは、皆さんご存知の
とあるロングランの作品に出演すると、役柄的に半年以上ヘアサロンに通わない事になる。


作品の初日直前のとあるオフの日に、丸一日かけてブリーチされて、また次の日、丸一日かけて銀色を入れてもらう。


その後は、定期的に公演の合間を利用してヘアメイクさんがリタッチと伸びた部分のカットをしてくれて、千秋楽後もお直しをしてくれる。


という訳で、長期にわたりヘアサロンから足が遠のく。


ここで問題になるのが、その作品が終わった後、どうやって元のヘアサロンに復帰するか、である。


まず、前提として、その通っているヘアサロンには、僕がなんの仕事をしているか明かしていない。
 
皆さんは「やばいこと」をやったことがあるだろうか?


僕は今、「やばいこと」をやっている。
「やばいこと」と言っても皆様が心配する様な事ではないので安心して欲しい。
言うなれば「プチやばいこと」だ。
今、やってる「プチやばいこと」は、公園のベンチで「てりたまバーガーセット」を一人で食べていることだ。


普段ファーストフードを召し上がらないエイヴァティストの皆様に説明すると、照り焼きソースと絡んだハンバーグが目玉焼き風な何かとレタスと一緒に挟まれているハンバーガーこそが、てりたまバーガーだ。春限定の商品である。1000カロリーくらいだ。
ちなみに、ここのお店のポテトの油と僕は相性が悪く、食べると時々お腹を壊す。しかし、ここの食べ物は全て中毒性があり時々食べたくなるので、食べる時は、貪るように食べる。
まずここで、自覚した上で腹痛のリスクを犯しているので、やばさレベル1である。


そして、座っているベンチの目の前がランニングコースらしく、ランナー達がハンバーガーやポテトに貪りつく僕を時々見ながら、通り過ぎていく。
頑張っている皆様への嗅覚や視覚への刺激が、モラル的なやばさレベルを上げている気がする。


加えて、花見のつもりで公園に来たはいいけれど、人混みがいやなので、座っているベンチから桜まで100mくらい離れている。
しかも夕方だ。
この暗さでは木に引っかかったティッシュでも桜の花でも変わりはない。
やばい。何をしに来たのだろう。


極め付けは、てりたまバーガーを肴に持参したボトルの赤ワインを飲んでいる。
世界的ソムリエ田崎真也さんもこれにはびっくり。これは、ボディがしっかりした芳醇かつヌーボー(nouveau)なやばさ。


だが、この一連のプチやばい行動は、自分で楽しそうな事を思いつくままにやった結果であり、自分の中で明らかにストレス解消になっていると思う。


目の前を走るランナーの皆様には少し実害を与えている可能性はあるが、
僕にとってはちょっとした非日常を味わうひと時となっている。少し前に流行った「チル」というやつかもしれない。


日常の中に「楽しいプチやばい事」を見つけられたなら、自分の機嫌を取る為のヒントになる気もする。


話を少しズラして、舞台に立つことに関しての「やばさ」はどうだろうか。 
続 エイヒレ畑で捕まえて

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著者イメージ

大樹

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