ひとの頭の中には蝶が住んでいる。

その蝶が羽ばたけば、ひとは幸せな気分になれる。

人間の多くはそのことを知らない。



人間がものを考え、悩み続けていると

頭の中が凝り固まり、張り巡らされた細かい血管が

蜘蛛の巣のようにその蝶をがんじがらめにしてしまう。


その蝶はいつも自由でなくてはならない。


実は、この話はファンタジーではなくて、骨の話だ。

頭蓋骨の中の目の裏に蝶形骨という蝶々の形をした骨がある。これは本当。

しかも、この骨は可動する。

動くことで身体のバランスを良くしたりホルモンの分泌を促したりする。


また、声楽的にも重要な骨と言われている。

頭骨に声を響かせることは歌を歌う時にとても重要な要素だ。

頭の中心にある蝶形骨が羽ばたけば、響きはより豊かになる。


この蝶形骨の緊張を解き、動きを促すようリラックスさせる方法がある。

両耳を軽く掴み、マッサージ感覚で痛くない程度に何度か外に引っ張るこ