公園のベンチに座っていると、おちいさい方々(喋れないくらいの幼児)が足元を横切る事がある。
誰とも手を繋がず、危なっかしい歩き方をしているので、いつでも助けれるように無意識下で凝視してしまう。そうすると、僕の視線に気づいたのか、ふと子供と目が合う。大抵の子はここで固まる。
人間の持つオーラに子供は敏感だ。何か感じるものがあるのだろうか。僕は無害ですよというメッセージをアイコンタクトで必死に発していると、硬直状態の2人に気づいた母親が駆け寄ってくる。だいたいいつも「すいませーん!ほら、バイバイは?」と言って即座に我が子にバイバイを促す。
突然だが、この時の「バイバイは?」という言葉は、かなり優れていると思う。
相手に嫌な思いをさせず、子供を安全圏に置く事ができる。母の偉大なる知恵だ。
バイバイの仕方が特殊だと言われる僕は、人間界になるべく馴染む自然なお手振りを心がけながら、そう思った。
微笑ましい光景に対して、斜めから見たものの考え方をしているという自覚はもちろんある。エンタメとして楽しんでほしい。
さて、このエピソードは今回言いたい事とはあまり関係がない。


「海の上のピアニスト」という映画が好きである。
https://synca.jp/uminoue/