咄嗟のひとこと エイバタコラム 2024年11月号

思いもよらない言葉を、突然投げかけられた時にこそ、コミュニケーション能力が問われる。

状況を瞬時に理解して、その場にふさわしい適切な言葉を返さなければならない。

もちろん私はコミュニケーション能力が高いので、何を言われようが動じずに適切な言葉を返す事ができる。

その例を紹介しよう。

ジャズダンスのレッスンを受けるためにスタジオの階段を登っていたら、階段の上から外国人インストラクターが降りてきた。アフリカ系のガッチリした男性である。初めて会った人だ。

英語で挨拶してみようかな、などと考えていたら、彼は私に向かって「Handsome.So handsome.(ハンサム、とてもハンサム)」といきなりかましてきた。挨拶や予備動作など無く、突然のストレートパンチの勢い。

私は脳内がフリーズしてしまい、返す刀でこう答えた「It's cold today！(今日は寒いですね)」

彼は「そうだね！気をつけてね！その前髪好き。」的な事を言って、階段を降りて行った。

いかがだろうか。私のコミュ力。

驚きすぎて状況を理解しないまま、変な事を口走っているように感じるかもしれない。

私もそう思う。

これでは、終われないので、次の例を紹介しよう。