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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/10/26
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、近ごろ評判になったロボットの自立自動車の話をします。
自動運転の自動車ですね。
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「ロボット自動車は実現するのか?」
でもアメリカでは人口3億に対して、3万3千人が亡くなってる。
かなり高い確立で、自動車事故で死んでいるんです。
どうしようもない場合だけ、ガッと人間がハンドルを持って判断する。
「ロボットに人殺しをさせるわけにいかない」
いかがでしたか?「ロボット自動車は実現するのか?」
アメリカでは年間3万3千人以上が自動車事故で亡くなっているんです。
これは殺人事件やドラッグの被害者より多いんですね。
人口1億人の日本では、自動車事故で亡くなってる人って1万人を切ってるんです。
でもアメリカでは人口3億に対して、3万3千人が亡くなってる。
かなり高い確立で、自動車事故で死んでいるんです。
「自動車の事故死は、ふせげるはずだ!」とアメリカ人は言っています。
そういうことでグーグル・カーの研究や開発が進められて、毎日、カリフォルニアで走ってるんです。
この間のNHK特集を見ていたら、あのNHK取材班ですら、グーグルの自動運転は完全に取材拒否されていました。
日産はすごい協力してくれたんですけど、グーグルは完全に取材拒否です。
それでしょうがないから、NHK取材班はカリフォルニアにまで行って、グーグルの会社を通りの向こうから隠し撮りを始めてましたよ(笑)
グーグルから毎朝、何十台という自動運転の車が外へ出るわけです。
自動運転と言っても、グーグルはまだ中に人を乗せてる。
だけど、中の人らはハンドル持ってない状態。
その何十台という自動運転の車の横を、NHKの取材班が走って「すいません、グーグルの自動運転車ですか?」と聞くんです。
すると中で腕を組んでジュース飲んでる人が「そうだよー」と言ってた。
その映像を独占インタビューとして公開してたんですよ(笑)
グーグルは、たぶんこの方法で50台以上の自動運転車を走らせている。
毎日、普通の道で自動運転をすることで、膨大なデーターを取ってるわけです。
しかし「米国国家運輸安全委員会」という組織のクリストファー・ハート委員長は、こう言います。
「自動操縦システムに関わる事故を調査してきた経験から、完全な自動運転というのは、不可能だという事実に至った」と。
この人は、ずっと自動操縦の自動車の事故を調査してきた人です。
倫理学や政治学でよく問題になるんですが、“トロッコ問題”ってのがあるんですよ。
道の向こうからトロッコが暴走してくる。
ハンドル切り替えたら、そのトロッコがコースを変える。
トロッコがまっすぐ走ると、5人に当たってしまう。
でもトロッコのコースを変えると、1人のところにトロッコが突っ込んでしまう。
これがトロッコ問題です。
もっとシンプルに言います。
自動運転の車が走っている所に、前からトラックが突っ込んできた。
右に避けたら、お年寄りがいます。
左に避けたら、幼稚園児がいます。
それぞれ、はね殺すしかない。
その場合、どうするのか? ってことなんですね。
その場合、どうするのか? ってことなんですね。
自動運転に、こういう倫理的な判断をさせるわけにはいかない。
でも、させるしかない。
自動操縦車に乗ってる人の利益だけを考えるなら、まず乗ってる人の安全を第一に考える。
次に、どっちをはね殺すにせよ、おそらく人工知能は賠償金が安い方をはね殺すだろう。
こういう倫理問題を明らかにしないといけない。
自動運転をやろうとしている会社は、人をはね殺すしかない場合に、どんな判断をするのか。
これを明らかにしないかぎり、自動運転にゴーサインは出せない。
国家運輸安全委員会の委員長は、そう言ってるわけですね。
自動運転ができるところまで、第4ステージあると考えられます。
第1ステージは、アクセル・ハンドル・ブレーキのどれかを自動操縦にする段階。
第2ステージは、アクセルブレーキ・ハンドルをぜんぶ自動で操作する状態。
車線変更したい場合、操縦者がウインカーだけ動かせば、あとは自動車が勝手に車線変更してくれる。
第3ステージは、同乗者がハンドルを手を持たずに、すべての運転をしてくれる状態。
この第3ステージまでは、認可がおりるんですよ。
どうしようもない場合だけ、ガッと人間がハンドルを持って判断する。
つまり、誰を殺すのかの判断だけは、人間にさせたい。
「ロボットに人殺しをさせるわけにいかない」
そういうアメリカの倫理と、地つながりの考え方なんですね。
第4ステージは完全な自動運転。
これは無理なんじゃないかと考えられています。
これは無理なんじゃないかと考えられています。
アメリカの運輸安全委員会によると、「この問題があるから、現実にそんな日は来ないんじゃないか」と言われていますね。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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