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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「明治維新が成功した理由は、庶民の教養レベルが高かったから」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「明治維新が成功した理由は、庶民の教養レベルが高かったから」

2018-10-27 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/10/27
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    今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2016/10/09放送の『ニコ生ゼミ』
    のハイライトをお届けします。


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     明治維新が成功した理由は、庶民の教養レベルが高かったから


     『家康、江戸を建てる』で思ったんだけどさ、「僕らは、江戸時代の遺産の上に暮らしてるんだよな」というのが、最近 思うことです。


     たとえば、識字率の高さだよね。

     識字率というのはさ、字が読めるかどうかなんだけども、幕末で武士階級はほぼ100%読み書きができたと言われている。

     庶民層で見た場合、男子で50%以上、女子でも20%以上の人が字が読めた。

     江戸に限定すれば、それがさらに上がって、7、8割くらいの庶民が字を読めたし。

     江戸の中心部に限定すれば、つまり小田舎とかではなくて江戸の中心部になれば、9割以上の人が字を読めたといわれてるんだ。


     これに対して他の国はどうだったか。

     だいぶん後の時代の19世紀中頃、明治時代のイギリス、いわゆる一番景気の良かったビクトリア王朝でさえロンドンの下層階級の識字率は10%程度。

     フランスでは1794年に小学校の授業料が無料になった。

     そこまでやってたのに10歳から16歳の子供達の就学率、学校に行った率は1.4%にしか過ぎなかった。


     なんでこんなに江戸時代の日本人の識字率が高かったのかって言うと、これも家康が、江戸を作った時に「こういう町にしよう」というグランドデザインがすごく上手かったので豊かになったからだといわれていると。

     子供たちが、どうやって江戸時代に字を教わっていたのかって言うと、もちろん寺子屋制度というのがあったんだけど。

     イギリスとかフランスがどうやっても公共教育というのをやろうとして、国家が国民を豊かにしようとして、教育機関というのを一杯作ろうとした。

     面白い事に、それに対して日本では庶民が勝手に、字を知っているものが知らない子供に教え合うという “私塾” みたいなものをいっぱい開いたんだよね。


     これは世界的にも希有なものだといわれてるんだ。

     どうやっても「文字なんか読めてもしょうがない」と考える庶民層に対して、「これからの時代、国民が字を読めたほうが国が豊かになる」という国家との対立って言うのが必ずあるんだけどもさ。

     日本は、その時代がほとんどなかったと。


     これは簡単な話で、当時 流通していた絵草紙とか、そういう判じ物とか貸本とかを楽しもうとしたら字が読めるしかないんだ。

     ひとつ切迫した理由は、あらゆる お布令とか文字で出たし、年貢とかを納める時とか、証文書く時とか、取引するときとか、すべて文字が書けたり読めたりするのが当たり前だったから。

     人から騙されないためには、庶民レベルで字が読めることが必要だったんだけどさ。


     それ以上に大きかったのが、貸本文化とか、庶民の楽しみっていうのが芝居とかにも行くんだけど。

     それと同様に、その芝居が終わったら、即その芝居のことを書いている号外新聞みたいなものを買って読むとかさ、そういう楽しみ方が重層的にあったので、字が読めたほうが絶対に楽しかったんだよね。


     現代の僕らがマンガが読めるみたいに、もしくはスマホが見れるみたいに、おじいちゃんおばあちゃんとかが見れなくても僕たちスマホって扱えるじゃん。

     あれと同じように、「それが扱えたほうが、世の中を安く楽しめる」という理由でみんな文字が読めるようになったと。

     そこらへんが他の国との違いみたいなんだ。

     あくまで「楽しくて」っていうのが理由なんだよね。


     こういう庶民の文化層というか、教養がすごい分厚かったから。

     僕が考えるに、明治時代の富国強兵策の成功というのは、これが原因だと思ってるんだよ。


     べつに明治維新というのは成功して当たり前で、官僚とかが偉かったわけでもなんでもない。

     よく「明治の官僚偉かった」とか「幕末の人たちがすごかった」というふうにいうんだけども、凄かったのは庶民の教養レベル。

     あの教養レベルの人たちが、一旦開国して儲けるという路線に変換したら、そりゃね。


     10年や20年で国がころっと変わるって、どんなに賢い人や立派な人が上にいても、庶民レベルが低かったら絶対にそんなこと起きないんだよ。

     フランス革命のあと、アンシャン・レジームでもう一回 王政復古になった例を見ても分かる通り、庶民の考え方がトップの指揮層について行かなかったら、そこらへんは分断が起きちゃうんだよね。


     あの時代、官僚というのは頑張ったんだろうけども、官僚が偉かったから日本の富国強兵策が成功したんじゃないと僕は思ってるんだ。

     こういう「庶民は字が読める」とか「生活感を持っている」とか「真面目に働く」という、あんまり形にならないものを “社会資産” というよね。

     つまり、天然資源みたいな資源とは別に社会資源みたいなものがあって、そのなかに「国民の教養」とか、「どれくらい学校に行くのか」とか、「どれくらいまじめに働いたりするのか」っていうのが僕はあると思っている。


     あんまりね、ここで国の資源というのを語るっていう人が、不思議な事にいないんだけどね。


     天然資源に乏しかった日本は、社会資源大国だった。

     だからこそ、明治時代の躍進というのがあったんじゃないかな。

     それがあったからこそ、太平洋戦争に突入できる訳でさ。


     太平洋戦争は確かに愚かなんだけどさ、あの当時のアジアの国で、列強諸国を相手にあんなに戦える国って日本以外に無かったわけだよね。

     それがなんで可能だったのかって言うと、もともとが社会資源大国だったのが、その社会資源を傾けて、注ぎ込んでやったからだと僕は思ってるんだ。

     でもね、その社会資源というのを犠牲にしようとしている流れもあると思ってるんだけどさ。


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