質問がわりと多かったので、最新の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の予告編の話をしようと思います。
来年公開のシン・エヴァンゲリオンの予告編ですね。
冒頭の10分40秒がフランスで公開されて、日本でも見れるようになりました。
どれぐらい みんなが見たか分からないので、「シン・エヴァの予告編を見ましたか?」っていうアンケートを出してください。
・見てない
・見たけど最高!
・見たけど、あんなもんかな?
・見たけど、ガッカリ
この4択になっています。
どんなもんでしょうか?
・見てない 58.4%
・見たけど、最高! 7.8%
・見たけど、あんなもんかな? 30.2%
・見たけど、ガッカリ 3.6%
あ、“見てない” がもう半分以上ですね。
“最高” が8%。
“あんなもんかな?” が30%で、“見たけど、ガッカリ” が3.6%。
はいはいはいはい。
じゃあ、まぁ見てない人が半分以上で、「まぁ、あんなもんかな?」と思ってる人が3割ぐらいなんですね。
分かりました。
・・・
僕はね、この “あんなもんかな?” と “ガッカリ” のちょうど間ぐらいだったんですけども、正直に言うと、あんまり面白くなかったんですね(笑)。
なんでかっていうと、かつてはあんなにドキドキしてた小難しいセリフとか、「あと○秒で、」とか「間に合いません!」とか「○○が接近してきます!」みたいなセリフが、全部、当たり前と言うか “予定調和” に感じられてしまったんですね。
映像的に面白かったのは、特撮だった所です。
これは見てない人も、出来るだけキレイな映像で見てもらったら分かるんですけども。
エッフェル塔かなにかの塔の周りで戦艦みたいなものが空中に浮いてるんですよ。
それがカーッと開いていって、防衛体制になるんですけどもですね、全部の戦艦の一隻一隻の前と後ろにワイヤーが付いてるんですね。
それを空中から釣ってるんですよ。
それで登場する新型のエヴァンゲリオンもそうなんですけども、見ると空から一本のワイヤーで釣られてるんですよね。
つまり全部、特撮として描いているわけなんですよ。
この特撮として描いている感じっていうのが、ちょっと面白くて楽しかったですね。
あとは何か作業する為に、ドーンとDSRVの着陸脚が伸びて着陸するんですけど、この着陸脚のデザインが完全に月着陸船の着陸脚だというのが、「あぁ、さすがに時期を今に合わせてきてるな」と。
「月着陸船を出してるな」っていうのが楽しかったですけども、あんまりそれを指摘している人がいなかったのが寂しかったですね。
「月着陸船って、見たら一発で分かるじゃん!」って思ったんですけども、そういう訳でも無いんでしょうね(笑)。
それで、この二つが楽しかった以外は、「エヴァのファンって、こういうの好きでしょ?」って言われて、常連さん向けのサービスを見てる感じがしたんですよね。
なんとなく『ワンピース』みたいなというか、ヤンキーの人が喜びそうなの。
「エヴァが好きな人って、もうすでにヤンキー層とかになってるんじゃないのかな?」と思ったんですけど、そういう感じがしました。
ただ、お話はいよいよこれで終わるみたいなんで、展開には凄く期待してるんですよ。
「どんなふうに終わらせるのか?」って。
なんだかんだエヴァが始まってからすでに20年ぐらい経ってる。
それで思うのが、実はテレビ版のエヴァの終わりの「おめでとう!」っていうのが一番面白かったんじゃないかって事なんですよね。
今になってですよ。
今になって全部の『エヴァ』を振り返ってみると、テレビ版の「おめでとう!」っていうのが、一番凄かったんじゃないかなって思ってるんですよね。
この今回のシン劇場版のラストは、あえて「おめでとう!」をやってくれたら、かなり令和の時代としての衝撃があるんじゃないかなって思うんです。
そうじゃなかったら、平成を引きずってるアニメのラストになっちゃうんですよね。
やるんだったら、あえて一番最初の「おめでとう!」で終らせる事を、ちょっと、かすかに期待しています(笑)。