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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/11/18
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、岡田斗司夫の最新作『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』終章からの質問です。
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Q5「いまの仕事は向いてないと思います。再就職先はどうやったら見つかりますか?」
すでに仕事に就いているんだけど、ほんとうはすぐにでも辞めたい。そういった相談もよく受けます。もういまの仕事は続けたくない。再就職先を探したい。どうしたら自分に合った仕事が見つかるんだろう?
そう思ってこの本を手にとった人も多いのではないでしょうか。
いまの仕事を辞めたい理由をいろいろあげてみて、自分にはそれより「こんな仕事のほうが向いているはず」とか「やりがいがあるはず」とか「能力を活かせるはず」とか、仕事に対して理想のイメージを膨らませてみても何の役にも立ちません。
いまの仕事は、少なくともいまの自分を必要としてくれている仕事のはずです。今日の時点ではクビになっていないのですから。自分が求められている場所から、いますぐに抜け出してしまうのはもったいない。
この本でこれまで一貫して説明してきた「お手伝い」「他人の役に立つ」という考え方を実践すると、そういう発想になります。
なぜなら、いまの仕事を辞めるということは、コネクションの一つ、しかも、お金こみの大きなコネクションの一つを失うという意味ですから。
その仕事が詐欺まがいだという場合は別にして、いまの仕事がビジネスとして成り立っているならば、その仕事が生み出す商品やサービスを少なくとも社会は必要としているはずなのです。
いまの仕事がイヤだと感じるのは、基本的に、自分と「合いにくい」からです。現在までいちおうは務まっているのですから、決してぜんぜん合わないわけではない。足りない部分があるというだけのこと。
その足りないぶんを補ってくれる副業がほかにあれば、その仕事がいまほどイヤではなくなる確率がすごく高いはずです。
というわけで、「いまの仕事を辞めたい人」への僕のおすすめは、二個目の仕事、三個目の仕事をする、というものです。
そうやっていろいろな仕事を同時にやってみて、三〇個くらいまで仕事が増えてきたらはじめて、「いずれかの仕事を辞める」という選択を考えてみます。
たくさんある仕事のなかで、その仕事は「そんなに自分を必要としていないな」とか、「時間を取られるわりには儲からないな」とか、「疲れるばかりで楽し くないな」とか、いろんな意味でコストパフォーマンスが悪いと判断したら、そのときには、その仕事を徐々に縮小していってもかまわない。
その際に大切なのは、いま辞めようとしている仕事でできたコミュニティをできるかぎり 失わないこと。
コミュニティは財産です。コスパが悪くて仕事を切るにしても、その仕事の人間関係まですべてなくしてしまうのは、もったいなさすぎます。いつか生活が危 うくなったときに、助けてもらえるかもしれないセーフティネットをみずからの手で切り離すことになってしまうのですから。
いまの仕事が、お金は稼げるけど、きつくてつらいから辞めたいと思うのであればあるほど、ほかで、お金は儲からないけど自分にとって楽しめる副業をし て、いまの仕事にかける精神的な比重を減らすようにしましょう。時間的な比重や金銭的な比重はなかなか減らせなくても、精神的な比重は減らせるのです。
「いますぐ仕事を辞めたい。でも、ほかにいい再就職先が見つからない。だから、いまの仕事を続けるしかない。でも、やっぱり辞めたい」
そんな追いつめられた気持ちが、別のちょっとした仕事をするだけで、すーっと軽くなります。心がラクになれば、つらい本業もそんなに気にならなくなるはずです。
そうこうするうちに、いろいろな仕事が次々と見つかってきたら、経済的にも、時間的にも、精神的にもうまくバランスをとりながら、安全に本業だけを辞める。でも、人間関係は残す。こんな感じの発展的な辞め方がベストだと思います。
Q5「いまの仕事は向いてないと思います。再就職先はどうやったら見つかりますか?」
すでに仕事に就いているんだけど、ほんとうはすぐにでも辞めたい。そういった相談もよく受けます。もういまの仕事は続けたくない。再就職先を探したい。どうしたら自分に合った仕事が見つかるんだろう?
そう思ってこの本を手にとった人も多いのではないでしょうか。
いまの仕事を辞めたい理由をいろいろあげてみて、自分にはそれより「こんな仕事のほうが向いているはず」とか「やりがいがあるはず」とか「能力を活かせるはず」とか、仕事に対して理想のイメージを膨らませてみても何の役にも立ちません。
いまの仕事は、少なくともいまの自分を必要としてくれている仕事のはずです。今日の時点ではクビになっていないのですから。自分が求められている場所から、いますぐに抜け出してしまうのはもったいない。
この本でこれまで一貫して説明してきた「お手伝い」「他人の役に立つ」という考え方を実践すると、そういう発想になります。
なぜなら、いまの仕事を辞めるということは、コネクションの一つ、しかも、お金こみの大きなコネクションの一つを失うという意味ですから。
その仕事が詐欺まがいだという場合は別にして、いまの仕事がビジネスとして成り立っているならば、その仕事が生み出す商品やサービスを少なくとも社会は必要としているはずなのです。
いまの仕事がイヤだと感じるのは、基本的に、自分と「合いにくい」からです。現在までいちおうは務まっているのですから、決してぜんぜん合わないわけではない。足りない部分があるというだけのこと。
その足りないぶんを補ってくれる副業がほかにあれば、その仕事がいまほどイヤではなくなる確率がすごく高いはずです。
というわけで、「いまの仕事を辞めたい人」への僕のおすすめは、二個目の仕事、三個目の仕事をする、というものです。
そうやっていろいろな仕事を同時にやってみて、三〇個くらいまで仕事が増えてきたらはじめて、「いずれかの仕事を辞める」という選択を考えてみます。
たくさんある仕事のなかで、その仕事は「そんなに自分を必要としていないな」とか、「時間を取られるわりには儲からないな」とか、「疲れるばかりで楽し くないな」とか、いろんな意味でコストパフォーマンスが悪いと判断したら、そのときには、その仕事を徐々に縮小していってもかまわない。
その際に大切なのは、いま辞めようとしている仕事でできたコミュニティをできるかぎり 失わないこと。
コミュニティは財産です。コスパが悪くて仕事を切るにしても、その仕事の人間関係まですべてなくしてしまうのは、もったいなさすぎます。いつか生活が危 うくなったときに、助けてもらえるかもしれないセーフティネットをみずからの手で切り離すことになってしまうのですから。
いまの仕事が、お金は稼げるけど、きつくてつらいから辞めたいと思うのであればあるほど、ほかで、お金は儲からないけど自分にとって楽しめる副業をし て、いまの仕事にかける精神的な比重を減らすようにしましょう。時間的な比重や金銭的な比重はなかなか減らせなくても、精神的な比重は減らせるのです。
「いますぐ仕事を辞めたい。でも、ほかにいい再就職先が見つからない。だから、いまの仕事を続けるしかない。でも、やっぱり辞めたい」
そんな追いつめられた気持ちが、別のちょっとした仕事をするだけで、すーっと軽くなります。心がラクになれば、つらい本業もそんなに気にならなくなるはずです。
そうこうするうちに、いろいろな仕事が次々と見つかってきたら、経済的にも、時間的にも、精神的にもうまくバランスをとりながら、安全に本業だけを辞める。でも、人間関係は残す。こんな感じの発展的な辞め方がベストだと思います。
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