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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「アニメの制作費を抑えた手塚治虫」
一時期、怪獣映画や特撮番組がすごく増えたけど、ちょっと視聴率が下がったら、パタっと無くなった。
そのおかげで特撮番組は無くなって、庵野秀明が「特撮博物館」を開いたり、「特撮の火を消すな!」って言わなきゃいけなくなった。
"食える"のはいいことだけど、コストが上がるから、視聴率がちょっと悪かったら全部切られて、特撮番組がゼロになっちゃうんだよね。
特撮番組には今やヒーローものや怪獣ものしかない。
だけど結局、1番安くて、毎週放送できて、キャラクター収入のあるスーパーヒーローものしか残らなかった。
それは制作費が安くても受けるプロダクションがいっぱいあったから。
そのおかげで、テレビ局が保持してきた。
でも、いまだにアニメが生き残っている理由は、「アニメの制作費を抑えたこと」だと思う。
手塚治虫はひどいことをしたけど、そのおかげでアニメが未だに残っている。
やっぱりアニメが強いのは、作る側がかなり持ち出してるからだと思う。
それと似たような文化だと思っちゃうんだよね。
制作費を抑えたことは、良いことだと思いませんが、未だにアニメが生き残っている理由はそれだと思います。