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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「ネット動画時代のアニメのあり方って?」(後編)
中間層のアニメは、『エヴァンゲリオン』や『超時空要塞マクロス』
最近の例で言えば、『魔法少女まどか☆マギカ』がそれにあたる。
フジテレビと少年ジャンプがタイアップしてゴールデンタイム19時にオンエアするアニメ。
こういうアニメを超大作とすれば、マクロスもエヴァもまどマギも全部、聞いたことも無いような放送局が低予算でドサクサにまぎれて作ったようなアニメなんだ。
それが大ヒットしてる。
そういうものが日本のアニメの豊かな土壌を形成してたわけだ。
同時に超マニアックで、本当に好きな人しか見ないというようなアニメもちゃんと生き残れる。
中間で曖昧だけど、見てみたら案外面白いアニメは、ここから先はマネタイズがやりにくくなる。
でも製作の大変さだけはあんまり変わらないことになってしまう。
特徴的なジュブナイル文化で、思想性が底の方にあって、海外に対して特殊なポジションをを持っているアニメは、スクリーンクウォーター制度もNetflixみたいなものがあったら、事実上不可能なんだ。
逆に言えば、アメリカでは子供向けアニメは、日本のアニメからアメリカ人が作ったアニメに逆転現象が起こってきている。
日本のアニメは強い位置を保てなくなってきてる。
しかしNetflixによって、「中間層のアニメ」がなくなっていくので、アニメは滅びるかもしれません。