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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「グルメ系のランキングサイトと言えば」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「グルメ系のランキングサイトと言えば」

2015-11-17 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/11/17
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    おはようございます。

    今日は『解決!ズバッと』はお休み。
    情報サイト『探偵ファイル』に掲載したコラムをお届けします。


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    「グルメ系のランキングサイトと言えば」

    (元記事はコチラから)


     グルメ系のランキングサイトと言えば「食べログ」だろう。
     色々欠点を言われ続けて長いけど、やっぱり一番使える。

     最近は「Retty」とか、ホリエモンの「テリヤキ」とか、いいグルメ・サイトが次々とできている。
     そういう新しく出てきたサイトは、たいてい既存のサイトより質が高い。

     なぜかというと、既に食べログに良いレビューを書いている人や、自分のブログでグルメブロガーとして注目されている人を探して評価員にできるからだ。
     味が分かる人だけで新しくグルメランキングサイトを作れば、質の高いサイトができるに決まっている。
     そういう意味で、絶対に後発の方が有利なのだ。

     が、問題は、それが1年後もいいかどうか。

     そういうサイトは、レビュー数の絶対数が少ない。
     本当に味の分かる人10人でランキングした場合。
     レビュー店舗数は1年間でせいぜい500軒か1000軒にしかならない。
     日本全国で取り上げる店舗がそんな数では、実質上役に立たない。
     食べログがのすごさは、どんな田舎町に行っても、調べれば必ず食べログのレビューがあるところだ。
     それは何万人もがレビュアーをしてるから成り立つ現象である。

     何万人もがレビューを書くと、結果的にとことんレビューの質は下がる。

     まず、味が分からないヤツがけっこうなパーセンテージでいる。
     コスパにこだわる結果、安ければ高い点数をつけるヤツも多い。
     たまたま行ったときに空いていて、サービスが良かったというだけで5とかつけちゃう人もいる。

     普段、ジャンクフードばかり食べている人は、すごくおいしいものを食べたとき、おいしいんだけどちょっとパンチが足りないと感じるだろう。
     普段、すっごくいいもの、例えばランチでも1万円くらいかけてる人が、下町の500円の定食を食べたときに、どれくらい公平においしさを判断できるのか、心もとない。

     味の好みが、異常に偏っているヤツもいる。
     食べログで一番危ないのはラーメン系だ。
     ラーメンというのは好き嫌いが激しくて、例えば某カルト系のラーメンが好きな人は、それ以外のラーメンを悪しざまに言うくせがある。
     そういう人たちが来ちゃうと、レビューの点数を1点とかにしてしまって、レビューの平均点数が大きく狂う。

     そういうレビュー方式への批判を受けて、後発が新しいランキングサイトを始めることになる。
     結果、後発のサイトは、質は高いに決まっている。
     やっぱり食べログよりこっちの方がいいよ!ということで、一時的にかなり評判になる。

     ところが、後発のサイトが使い勝手のいいサイトに育つかというと、なかなかそうはいかないのだ。
     1年経ってみると、使う人がどんどん減ってしまっていることの方が多い。
     敷居の上がってしまったレビューは書き続けることが難しく、掲載店舗数もなかなか増えない。
     けっきょく、最大公約数的なサイトが一番役に立ち続けるのだ。


    以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
    バックナンバーはこちら
     
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