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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/02
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「TVで政策を褒めないのはなぜ?」(後編)マイさん/43歳/会社員 政治とTVについての質問です。
TVのニュースなどを見ると、いつも政治についての批判ばかりでうんざりしてしまいます。
せめて「この政策はダメだったけれど、この政策は良かった」というようにバランスが取れないものでしょうか?
それともTVで政策をほめると、どこからか圧力でもかかるんでしょうか?
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(前号からの続き)
将来予測が不可能なのは政策も同じ。
その政策が及ぼす社会影響もあるから、良し悪しは終わってみないと分からない。
■少子化政策が正しい時代もあった
具体的にいえば、現在の日本の労働問題や経済問題だよね。
なぜ日本の経済が下向いてるのかというと、労働人口が減って老人人口が増えてるからだ。
それは1970年代にやった「人口爆発で日本がパンクする」「2人か1人しか子供を産むな」という少子化政策が40年経って、ようやく成果が出てきたから。
成果が出てきた今、日本は少子化に向かっていて、段々と人口が減っている。
なので、人口が減ってる時はその過程で労働者人口が減って、それで老人人口が増えるに決まっている。
これは何十年も前から分かっていたことなんだ。
だから「政策の失敗」とか「失われた何年」とか言われるけども、人口学者から言うと それは瑣末な条件にしか過ぎない。
本質的には「ただ単に、人口爆発を避ける為にやったから」という、これだけの事だと僕は思ってる。
■未来のことは分からないから、政策は褒めにくい
その時代なら人口を減らす政策は正しかったけど、今の時代になると経済的に日本に大ダメージを与えている。
だからテレビの人たちは怖くて、「この政策はダメだけど、この政策は良かった」なんて言えない。
過去話なら「所得倍増計画は良かった」「敗戦して、GHQから憲法を押し付けられたのは、結果的に良かった」という良し悪しは言える。
それにしても政策を反対する人はいるので、テレビのように多くの視聴者がいるメディアでは、政策は褒めにくいと思います。
【まとめ】
将来予測が難しいために、政策の良し悪しは終わってみないと分かりません。
間違っていると怖いので、テレビのような大きなメディアでは政策を褒めにくいです。