1月20日、六本木のニコファーレで、「日本を元気にする会(略称:元気会)」の結成記者会見が行われた。「元気会」は、昨年11月に解党したみんなの党の松田公太参議が中心となり誕生した新政党だ。
設立メンバーは、タリーズコーヒージャパン創業者の松田公太参議を代表に、「芸名みたいですが本名です」の自己紹介でおなじみ山田太郎参議、特技はバク転という元国鉄機関士の井上義行議員、理学療法士として初の国会議員となった山口和之参議、そして、"元気"の代名詞的存在、世界のアントニオ猪木参議の5名の国会議員。
しかし、この日、会見に出席したのは3人だけ。山口参議は、インフルエンザの疑いがあり欠席とのこと。「日本を元気にする会」なのに、自分が元気じゃないのはいかがなものか。また、最大の注目株である猪木参議も不在。こちらは、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユフスザイさんとの緊急会談のため渡英したとのこと。自由すぎる。しかしそこは、生粋のエンターテイナー猪木。VTR出演となったが、画面の中からの「元気ですか!?」一発で会場のボルテージを最高潮に引き上げた。
この日の司会は、元気会唯一の地方議員で、最近空き巣被害にあったことでも話題となった"ブロガー議員"の音喜多駿都議。昨年は、都議会のセクハラ野次問題でも炎上した人物だ。
会場はニコファーレ。ニコ生とユーストで同時生中継。ステージ上には、某チェーン店のハンバーガー並みの異物感。もう、大炎上の予感しかない・・・。大丈夫なのか。
不安をよそに記者会見はスタート。ニコファーレの巨大スクリーンに、オレンジを基調とした政党ロゴが現われる。右上がりの矢印には、「日本を勢いよく元気にする」という想いが込められているらしい。しかし、「勢い」や「元気」だけでは、社会は変えられない。それが通じるのは、社会人一年生までだ。
プレス向けに配られた党の綱領の冒頭文には、「我々は日本初の、政策を国民と共に決定する政党である」と高らかに宣言されている。どうやら、この"日本初"が、彼らのポリシーを読み解くヒントのようだ。
そのキーワードは、「比率賛否に応じた割合投票」。これが、直接民主制を実現するうえでの最大のポイントとなるそうだ。例えば、ネットを使ったアンケートで、A案とB案への賛否を問い、その比率が、3:2だった場合、所属議員は、それに沿って3:2の割合で投票をするという。もし、議員が10名いたら、A案に6票、B案に4票ということになる。
今後、元気会では、ネットやテレビ等と連動し、民意を拾い上げるシステムを構築していくとのこと。松田代表は、「しがらみばかりの政治屋では駄目なんです。必要なのは、国民の代理人であること」と意気込みを語った。最終的には、100万人が投票できる体制を目指していくそうだ。
会見の後半には、我らがハードワーカーズの兄貴分、サイバーエージェントの藤田社長もVTR出演。他にも、音楽プロデューサーのつんく氏や俳優の伊勢谷友介氏らからもメッセージが寄せられた。
ついに、ワンクリックで政治に参加できる時代がやってきた。元社長から世界のINOKIまで濃厚でハードワーカーなメンバーが揃う「日本を元気にする会」の今後に期待したい。
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