「殺人タックルまたやりやがった」5月13日のセリーグ、ヤクルト対阪神戦で、阪神マートンが2回にヤクルトのキャッチャー、西田に仕掛けた本塁への「殺人タックル」が物議を呼んでいる。
ヤクルトとマートンとの因縁は、ちょうど2年前の2013年5月12日松山でのマートンの突撃でキャッチャー、田中雅の左鎖骨を破壊、9月に神宮で相川(現巨人)への体当たりでの乱闘と2度目。今回も完全にアウトのタイミングで突撃を仕掛けており、ヤクルト真中監督が球審に詰め寄る場面も。
ネット上でも「ベースをブロックしているキャッチャーにも問題がある」「ルールに抵触していたら審判が危険行為を宣言するだろう」といった指摘もあるが、ホームへの走塁に関する規定で、捕手へのタックルという行為、日本のプロ野球では原則罰則規定が無いのが現状「野球は異様にルールが多いくせに、尚且つ暗黙のルールが多すぎる。すぐにでも明文化するべき」という意見も寄せられている。
前述の田中雅の骨折の際には解説の達川光男氏が「次の打席でマートンの頭を狙ってもいい」という過激な報復発言が物議を呼んだが、「完全に舐められてるんだから、やり返すべき」や「マートンならタッチするふりしてラリアットしても誰も文句を言わないだろ」というコメントなど昭和野球的な報復劇を期待しているファンも少なくないが、ラフプレイに関しては、実際日本のアマチュアでは2008年に厳格化、2013年には危険防止ルールの中に本塁上でのクロスプレーの禁止が明文化、MLBでも相次ぐ暴力的なタックルへの批判から2013年メディアのキャンペーンなどを受け2014年シーズンより「捕手の本塁ブロックを禁止する」という規定が加えられ現在では反則とされているが、日本のプロ野球では議論にもなっていないのが現状だ。
【参照リンク】
・http://hanshintigers.jp/data/player/2015/9.html
・https://youtu.be/PF7kGaaP4oA
・https://youtu.be/j2E6rpvYg90
| Email this | Comments