昨今のセリ売却の好調もあり、お陰様でウチのセリ預託頭数も満杯です。年々質も良くなってきている気がする。これは今までが酷かったと言うわけではないですよ。生産者の方もセリ売りしやすいように繁殖を入れ替えたり切磋琢磨しています。ウチはコンサイナーとして、預託の馬を選別してはいないし上手く使ってくれればいいですね。

なんというか自然と弾が良くなった気がする

ただ感じるのは質が良くなったからといって競走成績に結びついているわけではないかなあ。売上アップには間違いなくプラスだけど。セレクションに出るような子達は血統も良く馬体も○、人間の子供で言えば行儀も良いお坊ちゃんお嬢ちゃんのイメージ。何を言わなくても机に真っ直ぐ前を向いてくれる。一方、時期が遅いセリになればなるほど「まずはお勉強をする前に机に真っ直ぐ座らせること」が最初の馴致だったりする。机に向けない、鉛筆を持てない、授業中にどっかいったりする、そういう子たちが多い😅イメージですよイメージ。
そこからさらに身体も小さく、脚向きの悪さなんかも相まって「どーしたら売れるんだ、この子達」状態。正直、凄い労力で値段もそこまで付かないので「くたびれ儲け」な所があるんだけど、案外こういう子達を預かった方が引き出しは多くなるんよね。セレクション出るような子達ってなんもせんでも売れるもん。むしろ売れて当たり前。どーしたら売れるんだ!という子達の方が創意工夫でなんとか結果をださなきゃいけないから、自分にとって技術にプラスになる。うるさい馬も扱わないと上手くならないしね。

だから、若手スタッフの為にもある程度野生馬牧場の馬もバランスよく預からなきゃいけないわ。バランス。いい馬もやる、いまいちな馬もやる。いい馬主・生産者の馬もやる、悪い・めんどくさい馬主、生産者の馬もやる。バランスです。バランス感覚で売上は勿論、競走成績もついてくる筈なんだよなあ。でも、うるさい馬は最終的に自分でやらなきゃいけない事になるかもしれんから、適切な頭数にしておきたい笑

おわり