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米コロラド州で音楽教室「Dr. Hot Licks' School of Rock and Metal」
を経営するジョン・テイラー氏は、「World's Fastest Guitar Player」の
ギネス世界記録樹立者です。ジョンさんは600BPM(1秒間に10音)で
"Flight of the Bumblebee"を演奏することが出来ます。
そんなジョンさんと、速弾きギター・バトルというお話を
頂き、光栄なのでお受けさせていただきました。
こちらが、セッション動画になります。
この動画は、ギターに関するギネス記録樹立者同士による
ギター・バトルという世界唯一の速弾き動画です。
是非お楽しみ頂けたら幸いです。
この曲は「エレキギター検定」の「3級課題曲」になります。
あ、僕やジョンさんのギター・バトルの部分はアドリブですので
ここは3級には関係ありませんよ(笑)
3級としての推奨する模範演奏はコチラです。
エレキギター検定は級や段が進むごとにスピードアップする訳では
ありません。速さだけがギターの難しさではありませんので、
色んな要素をエレキギター検定では取り扱って参ります。
是非今後も楽しみにしていてください!
また、今回は新世代ピック「SikPik」を僕もジョンさんも活用して
演奏を行っています。僕はD55の赤というシリーズを使いました。
この演奏は、恐らく僕の限界のスピードで、
同時に、音楽的にもこれ以上速く弾いたら気持ち悪いな・・・というところの、
そういう意味での限界とも思っています。
ですので、速弾きの極限ということで、録画音源として残す事が出来たので
楽しい思い出になり、良かったと思います。
速弾き関連の別な話題になりますが、僕の教則本「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」が、
新商品としてリニューアルすることになりそうです。4月末の発売で調整を進めています。
この本は、僕の30代を振り返ると一番大きかった事になります。
20代、速弾きがしたかったけど、ヘタクソで速く弾く事は出来ず、一時は
ギターを離れてコンピューターミュージックの世界に行きましたが、その後も練習を
諦めずに続け、ギタリストとしてデビューしたのが20代の終わりです。
このアルバムがリットーミュージックさんの目に留まり、教則本のお仕事を頂いたのが
この「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」です。
言ってしまえば、この本は、僕が20代の時「何故、速弾きが出来るようにならなかったのか
自分自身で振り返った、僕の20代の人生のあがき」をまとめたものなので、
素晴らしい本は沢山あると思いますが、そんじゃそこらの教則本とは違うのです!
理想論を一切とっぱらった「真実」がこの本には記載されています。
内容を検討したところ,現在のギター・シーンにも十分対応できると評価を頂き、
変更・加筆はありませんが、DVDもセットで見たいという読者の方からの声も頂いて
おりましたので、今回「DVD版 速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」もセットになり、
お求め安いお値段になって、リニューアルされることになりそうです。
「DVD版 速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」の思い出は、このDVDを撮影するときに、
映像監督の方から(こちらのコラムを見て思い出しました)、
「教則っていうのは時間がかかるんですよ、特に速弾き系は。無事予定どおり撮影が終わりますか?」
と打ち合わせ(尋問?笑)して、「ウウウ、やばい・・・」と思って、山篭りして修行しました(笑)
収録後に映像監督から「トラブルなく、相当速いスピードで収録終わりましたよ!
このジャンルの中では一番(収録にかかった時間が)短いんじゃないですか?」と
言われたときは本当に嬉しかった記憶があります。音も相当良いサウンドで
レコーディングされていますので、必ずDVD版と書籍版がセットになった新教則で
練習していただければ、当時ハイウェイ・スターも弾けなかった僕が、ギネス速弾きの
John Taylorさんとギターバトルできる位まで速弾きを極める事ができたように、
多くの皆さんがギタープレイの能力向上を果たす事が出来ると思います!
Johnさんとのギターバトルで使用したアンプは、Kemper Ampです。
使用した音色は、佐久間正英さん所有のBlockhead(ビンテージマーシャルレプリカ)
をプロファイリングした音です。「おやすみ音楽1001夜ライブ」で使用した音色です。
佐久間さんから事務所に遊びにおいでよ!とご連絡いただいて、
そこでKemperを初体験したのが、この音色でした。
佐久間さんがProtoolsを回してくださって録音したテスト音源を
Kemper社の方が見つけてくださったのが先日のことです。
佐久間さんは昨年、僕がJohn Taylorさんのピッキングを研究していた時に
FacebookにJohnさんのピッキングを波形に取り込んで考察されていました。
僕がギターの話題を書いたら、いつもコメントくださって、本当に楽しい思い出でした。
Johnさんとの速弾き動画、佐久間さんに届けたいという気持ちで、限界まで
速く弾きました。正直、Johnさんは速すぎるので、僕がついていけるかな・・・と不安な
面もありましたが、Blockheadの音で弾いていたら、佐久間さんが見守って下さっている
ような、不思議と安心した気持ちになりながら撮影をしました。
僕の30代は「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」で始まり、
ギネス記録速弾きギタリストJohn Taylorさんとのギターバトル、
最後に「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」のリニューアルで30代を終えます。
30代は速弾きと共に過ごした10年間でした。
そして、僕はこの演奏をもって、シングルノート(単音)の速弾きから
一旦距離を置いて、新しいプレイを模索したいと思っています。
2011年に佐久間さんと仲良くさせて頂くようになってから、
これからのミュージシャンはエンジニア技術も持っていないといけない、
と思い、エンジニアの勉強をするようになりました。また、今度の5月で僕は40歳に
なります。髪の毛も白髪が増えてきましたし(笑)、速弾きについては、
これからの若い世代のギタリストに譲って、僕はこれまでのノウハウや経験を生かして
若い世代のギタリストをサポートしたり、個人としては
新しい音楽、ギタリストとしては新しいプレイにも目を向けていきたいなと
思うようになりました。ギタープレイに関しては、その一つが、osmosisで
プレイしているコードとメロディを同時に弾く奏法だったりするのですが。
Johnさんとのギターバトルを聴いていただいて、僕のピッキング技術を継承したいという
ギタリストの方がもしいらっしゃいましたら公式サイトから是非連絡を下さいね!
勿論、ライブではまだまだガンガン速弾きしちゃうかもしれませんが(笑)
40歳からはオジサンとして、オジサンならではの音楽というものを
追いかけていきたいと思います!
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