-
『不落の重装戦術家』 静かな日【3】
私の意思一つで起爆する爆炎球を肩に浮かべながら、男は坑道内を先導し続ける。その背中を常に視界のどこかに捉えながら、私は少なからず違和感を覚えていた。この男が廃坑入口で言った『あんたが来るとは』という言葉。あれは、私の存在が想定外であるからこそと思った。しかし、私を『不落』として認識しながら少しも狼狽える様子はなく──これでも不埒な輩どもにはそれなりに名が知れている身だ──にもかかわらず身体検査も武装解除もないままに招き入れ、そうしておきながら単独での不意打ち。窮地においては仲間を喚ぼうとすらしなかった。それらに加えて、匂いだ。この男がただの山賊風情であるなら、組み伏せた時に油脂が腐り固まったような特有の不快臭がしてもおかしくなかったはずだ、だがそれも無かった。過去の経験則に当てはまらない事例などいくらでもあるが、それが二度ならず三度を超えてくるなら話は変わってくる。 -
ニンテンドーミュージアムに行ってきたぞー! & それを語る放送を明日6日に予定!
あ、どうもこんばんは、ゲーム妖怪ジーコです。
じつは先日『ニンテンドーミュージアム』に行きましてな、いやぁ楽しかった…!
ニンテンドーミュージアム
公式サイト → https://museum.nintendo.com/
結論から言うと、コンテンツにしろ歴史にしろそれらの見せ方にしろ、『さすが任天堂さん』の一言に尽きる博物館でしてな、今回のブロマガでは写真も添えて少し書かせていただければ!
先述の『見せ方』にも通ずる話なんですが、つまりそれは利用者側の心をつかむのが上手いという話でもあって。 施設入り口に近付いた時点でもう任天堂ゲーム系BGM(私ジーコが入る時はゼルダBGM)が流れていて、もうその時点でこっちは心をやんわり掴まれてるんです。
で、お荷物あればそちらのコインロッカーもご利用いただけますと案内された先に、こんなの↓があるわけですな。
ロッカーがゲームボーイカセットだもの……!!
6つの金貨だもの……!!
もうね、この時点で やられちゃってるんですよこっちは!!
で、荷物を置いて進むとすぐ目に入るのが、↓こちら。
マリオステージなフォトスポット!
スタッフさんがばっちり写真を撮ってくれます!
大人も子供も安心の、選べる土管サイズ。
エントランスではキノピオ達がお出迎え!
頭を軽くゆすると『ホワァァァァ~!』とか『フエェェェェ~!』とか言います。
入ってすぐ、天井付近の鉄骨も、ドンキーコング(FC)とマッチしちゃってるもの…!
時間によってワークショップなども開催されてるそうですぞ。
お土産品が気になってしまい、いきなりショップへ。
花札が懐かしいわぁ、物心ついた頃から遊んでたわぁ…!
ティアキンは翼ギアのラグマットとかオシャレですよなぁ、壁にかけても良い。
これ以外にもTシャツやらお皿やらコントローラー型ぬいぐるみやら、品揃え豊富!
いよいよ展示コーナーへ、とその前のゲート付近にある壁がもうテンション上がる。
そらぁ来場者みなさんして写真撮るわぁ…!
で、ここから先は写真撮影NGとなる展示コーナー。
これまでの任天堂さんの歩み、世に発信してきた商品の数々、そして挑戦の歴史がごっそり展示されてましてな、オモチャ類から、進化していくゲームハード、それらの試作品、アーケードゲームやサービス筺体機、時代ごとのゲームタイトル、有名タイトルであればそれ単体で1コーナーを飾っていたり、ほかにもアレとかコレとかソレとか、もうね、ずっと見てられるんですのよこれが…!
そこら中で、『うわぁこれ持ってたー!』とか、『これめっちゃ遊んでたよ~!』とか、『このキャラって昔はこんなだったのー!?』とか聞こえてきましてな、あと海外の方々もテンション上がってました、英語わからんですが それは分かった!
そうそう、基本的に展示エリアは写真NGですが、一部OKなエリアがありまして。
んん?
なんだあれは…?
青ピクミンかァー!!
そら写真 撮るわ!!
展示エリアから1Fに下りると、写真撮影OKなゲーム体験エリアへ。
館内でのみ使える『コイン』を用いて、懐かしのゲームを色々な形式で遊べます。
例えば↑のような、5タイトルを一気にプレイしてのスコアアタックとか~…。
↓のような、巨大コントローラーでの協力ゲームプレイとか!
ちなみに私ジーコは『マリオ64』のコイン50枚ゲットにチャレンジ。
結果は惨敗……!!
うぬ、素直にクッパ撃破チャレンジにしとけばよかったか……!?
巨大コントローラーエリアでは、プレイ中の写真を撮ってもらえるサービスも。
私ジーコの偏平足が爆発した辺りで、カフェ『はてなバーガー』にて休憩。
内装には↑こんな素敵アートも、ステンドグラスチックな意匠とトゥーンリンクは合う!
気が付けば、あっという間に夕方に。
そして帰る時にも↑このライトアップですよ、最後まで楽しませてくれますなぁ…!
(人のいないタイミングで写真撮るの大変だった!)
ちなみに、お土産としてこんなん買ってきました。
ゼルダの伝説はハートの器ピンバッジと、ヨッシーのたまごクッション!
たまごめっちゃポヨンポヨンしとる!
いやぁ、いい経験させてもらいました、改めて『さすが任天堂さん』でございました。
コンテンツを発信する側にとって大切なこととは何か、持つべき理念、挑戦する精神、そしてなによりも誰かを楽しませたいとする気持ち、そんなアレコレを垣間見た気がします。 行って良かった…!
で、ですね、とてもテキストのみでは書ききれないので、このニンテンドーミュージアムについて語らせていただく生放送をしたいなと思っていて!
日時は明日12/6(金)21:00からを予定してます、ニコニコとYoutube同時放送、どなたでもご視聴可能な最初の1時間はニンテンドーミュージアムの思い出話を、22:00を過ぎた辺りでは、最近の私ジーコのあれこれ、たとえば『古くからの友人たちとのアレコレ』なんかをお話できたらなぁと。
よろしければぜひ、お付き合いくださーい!
-
『不落の重装戦術家』 静かな日【2】
沈みかけの日に周囲が赤々と染まる頃、隣国との国境近く。この付近一帯は深い森に覆われており、一本の街道だけが頼りなさげに国同士を繋いでいる。そこから少し外れに分け入った先、人の肩幅はあろう樹木の影。認識阻害の魔法結界に身を潜めながら、私は指示書の内容を思い返していた。要人救出、対象は帝国の高官ゴードン・ゴルトマン。以前一度だけ見掛けたことがあるが、歳相応の交じり白髪と顔の皴、そしてまっすぐ射抜くような力強い眼に、それまでの経験に裏打ちされたであろう信念と精神性を感じたものだ。しかし高潔で知られる彼を、それゆえに帝国内部では煙たがる者も多い。そんな彼が何者かに拉致され、その命と引き換えに高額な身代金の要求があったのだという。事件の解決にあたっては帝国上層部でも意見が割れたらしいが、馬鹿正直にカネを払えば相手がつけあがるだけとする判断のもと、偽金を持たせた交渉役を単身突入させての殲滅救
1 / 2