過去にはゲームパブリッシャーとして『クーロンズゲート』『天誅』などPlayStation用ゲームをリリースしていたSME。昨年12月にはPlayStation VR向けに『anywhereVR』を発売し、13年ぶりにゲームパブリッシング事業に再参入したとのこと。この流れの中で「ゲームをもう1回盛り上げていきたい」と、UNTIESの発足に至ったそう。同社CFO兼コーポレートEVPの今野敏博氏は、「自由に新しいゲームの世界を作ってもらって、我々がサポートしたい」と、その設立趣旨を語りました。
「きっかけになったのは3年前に訪れた『BitSummit』」と語るのは、同社デジタルコンテンツグループ XEチーム プロデューサーの坂本和則氏。出展されているインディーゲームの創造性とクオリティの高さに刺激を受け、この才能を世界に伝えていきたいと考えたそうです。
坂本氏にUNTIESの中心メンバーとして呼び込まれたのが、伊東章成氏、伊藤雅哉氏、John Davis氏の3名。伊東氏はソニー・インタラクティブエンタテインメント出身、伊藤氏はキュー・ゲームス出身で『BitSummit』の元運営メンバー、Davis氏はIndie MEGABOOTH運営メンバーとして活動するなど、日本のインディーゲームシーンで精力的に活動してきた面々です。ここで伊東氏から、UNTIESからリリース予定の4タイトルが発表されました。
『TINY METAL』(AREA35)
由良浩明氏が率いる開発スタジオAREA35が手掛ける、ターンベースの戦略シミュレーションゲーム。PlayStation 4/Nintendo Switch/PCのマルチプラットフォームで、日本時間の11月21日に世界同時リリースを予定しています。
TINY METAL – PAX WEST 2017 トレーラー(YouTube)
https://youtu.be/zaDL8VhhaJg
『Last Standard』(I From Japan)
現役大学生のクリエーター集団、I From Japanが開発を手掛ける3Dアクション。プレイヤーのSNSから深層心理を解析して武器を生成する“サイコダイブシステム”が大きな特徴。プラットフォームはPC他未定。
Last Standard Short PV
https://youtu.be/Aw1PmoRmQ7M
『Merkava Avalanche』(WinterCrownWorks)
コアメンバー2名のチーム、WinterCrownWorksが開発を手掛ける3Dロボットアクション。プレイヤーは戦車型の騎兵メカを操作。ドッヂやワイヤーを駆使して敵機に近づき、射撃やグレネードなどで撃破していく戦闘システムが特徴です。プラットフォームはPC他未定。
Merkava Avalanche (メルカバ・アバランチ) BitSummit PV(YouTube)
https://youtu.be/01mHnrBr6IQ
『DEEMO – Reborn- (仮)』(Rayark)
2013年にスマートフォンアプリとしてリリースされ、その後PlayStation Vita、Nintendo Switchにも移植されているリズムゲームの『DEEMO』。開発会社のRayarkと、完全新作として3D化、VR化するプロジェクトとして、ティザームービーが発表されました。
DEEMO -Reborn- (仮) teaser(YouTube)
https://youtu.be/bSf6R2Uh2BI
発表タイトルの内容からも分かるように、UNTIESが手掛けるタイトルはPlayStationプラットフォームに限定することなく、マルチプラットフォームでの展開が予定されています。特定の枠に縛られないその活動が、どんな才能を世の中に届けてくれるのか、今後に注目です。
UNTIES アンティーズ このゲームを、みんなに届けたい。
https://unties.com/