※ゲーム画面のキャプチャは株式会社ポケモン提供
進化したグラフィックに感動
『ポケモン ソード・シールド』の舞台はガラル地方。主人公が最初のパートナーとなるポケモンとポケモン図鑑を手に入れて、チュートリアル的にゲームの世界観を受け入れていく序盤の展開は毎度おなじみです。
すでに周知の通り、くさタイプのこざるポケモン「サルノリ」、ほのおタイプのうさぎポケモン「ヒバニー」、みずタイプのみずとかげポケモン「メッソン」の中から最初の一匹を選択して旅立ちます。
三匹ともに「一緒に連れてって!」と言わんばかりに、可愛さ全開のムービー演出合戦が繰り広げられるので、今回も非常に悩ましい運命の選択。それ以降も、ストーリーの中でたびたび挟み込まれるムービー演出がいちいち楽しい。
街や建物内のグラフィックは、ゲームボーイソフトとして発売した『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースに遊び方やシナリオを再構築した『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』(以下、『ポケモン ピカブイ』)よりも自由度の高いデザインで、色彩の豊かさや奥行の広さを実感するシーンが多数。人物については『ポケモン ピカブイ』よりも頭身をリアル寄りにしていますね。
主人公が住むのは旅立ちの地らしくのどかな田舎町という感じでしたが、冒険を進めるうちに雄大な草原や険しい雪山、近代的な都市など、ガラル地方の様々な表情が見られるそうです。
ライバルの一人ホップやその兄でガラル地方の現チャンピオンのダンデ、ガラル地方のポケモンを研究するマグノリア博士と助手のソニアなど、情報解禁済みのキャラクターたちもさっそく登場。
彼らがきっかけとなり、ガラル地方のポケモンジムを巡りながらポケモンリーグのチャンピオンを目指すことになります。
ダイマックス&キョダイマックスがバトルの鍵に
『ポケモン ソード・シールド』ではガラル地方の特定の場所でのみ発生する、ポケモンたちが巨大化して強大な力を発揮する「ダイマックス」が新システムとして採用されています。今回のメディアプレビュー会では、野生ポケモンとの遭遇やトレーナーバトルの他、野生のダイマックスポケモンに4人のトレーナーで協力して挑む「マックスレイドバトル」を特別に体験することができました。
マックスレイドバトルに参加するには、ローカル通信でチームを組むほか、インターネット通信で離れた場所のプレイヤーと協力することもできます。
また、特定のポケモンのみに発生する「キョダイマックス」は、大きさだけでなく姿も変わり、そのポケモンだけが使える特別なわざを使用することが可能。マックスレイドバトルではキョダイマックスした新ポケモン「マホイップ」を使用することができましたが、そのキョダイマックスわざの威力は通常の比にならないくらい絶大でした。
マックスレイドバトルに参加する4人のトレーナーのうち、1人が1回だけしかポケモンをダイマックスさせることができないため、非常に手ごわい野生のダイマックスポケモンを倒すためにはチームの連携や戦略が鍵を握ります。
なお、野生のダイマックスポケモンを倒すことでゲットできるチャンスが。キョダイマックスできる特別なポケモンは、マックスレイドバトルで仲間にすることができるそうです。
ワイルドエリアの散策が楽しい
野生のダイマックスポケモンが生息する「ポケモンの巣」は、「ワイルドエリア」と呼ばれる場所にあります。複数の街につながるこの広大なエリアには見渡す限りの自然が広がり、オープンワールドゲームのような感覚でカメラを操作しながら自由に移動することが可能。
ワイルドエリア内にはガラル地方で最も多くの種類のポケモンたちが生息し、場所や天気によって出会えるポケモンが変わるため、プレイ中の長い時間をここで過ごすことになりそうです。
『ポケモンソード・シールド』では、『ポケモン ピカブイ』と同様に野生のポケモンの姿がフィールドで可視化されているシンボルエンカウント方式と、出会うポケモンの姿がフィールド上に見えないランダムエンカウント方式がミックスされています。
筆者がプレイした短時間の間にも、今作で初登場となる「ウールー」の他、まだ情報がオープンになっていない新ポケモンたちが序盤から続々と出現。初めて見るポケモンが草むらから飛び出してきた時のワクワクは、『ポケットモンスター 赤・緑』の発売から20年以上経った今でも不変の感動です。
体感的にはこれまでのシリーズと比べ、ゲーム発売まで新ポケモンやリージョンフォームに関する情報をかなり絞っている可能性が高いと思われます。今作のポケモン図鑑に登録されるポケモンが全部で何種類になるかについて、事前に公表する予定はないとのこと。11月15日(金)の世界同時発売後に、初めてその全貌が明らかとなります。
時間内に体験することは叶わなかったのですが、ポケモンたちが依頼をこなして成長する「ポケジョブ」など、過去シリーズと比べて育成しやすい環境が整っているとの話も。例えば最初のパートナーとなる三匹のポケモンでも、通信対戦で十分に活躍できるくらい育成が可能なゲームバランスになっているそうです。
総じて、歴代ソフトが楽しさを追求してきた、ポケモンを集めて、育てて、バトルする、という基本要素がいずれもベースアップしている印象です。
メディアプレビュー会に登壇したゲームフリーク常務取締役で今作のプロデューサー・増田順一氏が「ユーザーが新しいポケモンと出会う体験を大切にしたいと思って開発してきました。新ポケモンが何匹いるのか、世界中で競い合って欲しいです」と述べると、ディレクター・大森滋氏は「今作は“最強のポケットモンスター”を開発のテーマに掲げ、ポケモンらしさを追求して新たな冒険の世界を開くことができたと思います」と全世界待望の新作に自信をのぞかせました。
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※ゲーム画面は開発中のものです。