「世界との戦い」

 6日にシドニーのロイヤルランドウィック競馬場で行われたドンカスターマイルはリアルインパクトが2着に惜敗。直線は一瞬勝ったと思ったのですが…。

 終始外をまわした理由は、馬場の悪化という問題以上にコーナーのバンク(傾斜)が理由だと思います。昨年のワールドスーパジョッキーズシリーズで来日したときから話題にはなっていましたが、やっぱりJ・マクドナルドってのは上手な若手ジョッキーですね。

 今週末はトゥザワールドとトーセンスターダムがクイーンエリザベスSに参戦予定です。現地ではかなり注目を集めているようですし、ドバイ出張中にオーストラリアのメディアと話したときもトゥザワールドの評価は非常に高かった。

 トゥザワールドは前哨戦として走ったザBMW(芝2400メートル)で2着に好走。2000メートルのクイーンエリザベスSを最大目標に置いているのだから内容は文句なしでは…。

 勝った「ハートネル」という馬の名前、聞き覚えがあるなと思ったら、昨年の英セントレジャー7着馬でした(今回ハートネルは3200メートルのシドニーカップ出走を選択しました)。南半球オーストラリア、シドニーでの戦いは「世界との戦い」なのです。

 現時点のクイーンエリザベスS出馬表を眺めると、13頭でオーストラリア&ニュージーランド生産馬は5頭、欧州生産馬は6頭、そして、日本産馬が2頭。

 トゥザワールド、トーセンスターダムが日本産馬、日本調教馬のレベルを見せつけてくれるのを期待して応援したいと思います。【木南友輔】

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14年の英セントレジャーで7着に入ったハートネル。その後、オーストラリアに移籍し、15年3月のザBMWでトゥザワールド相手にG1制覇

938eabefc5283e589138ccfe8a9cc1f911537383世界と戦う本田選手。今朝の本紙に掲載された「アレックス・ファーガソン自伝」。昨年ロンドンのヒースロー空港で英語版を手に取りましたが、馬主としてのファーガソンも書かれています