現役最多のG1・6勝馬ゴールドシップ(牡6、須貝)が有馬記念(G1、12月27日=中山)を最後に引退し、来年から種牡馬になることが2日、分かった。5年間のリース契約で、総額10億円(70口)のシンジケートが組まれ、北海道新冠町のビッグレッドファームで繋養(けいよう)される。
今年の天皇賞・春を制したゴールドシップ
ゴールドシップが今年限りで引退、種牡馬入りすることになった。5年間のリース契約で総額10億円のシンジケートが組まれ来年からビッグレッドファームで種付けを行う。同ファーム岡田繁幸氏は「他馬が苦しくなった外を馬なりで上がっていける馬はなかなかいない。種牡馬として大成する可能性は十分」と大きな期待を口にした。
できるだけ安価で多くの生産者に種付けしてほしい、という小林英一オーナーの意向もあり交配相手は余勢(シンジケート以外)を合わせて150頭以上を予定。種付け料について岡田氏は「個人的には250~280万円ぐらいと考えている」と話した。父ステイゴールドは2月5日に大動脈破裂で21歳で死んでおり、1歳上のオルフェーヴルとともに後継種牡馬として大きな期待がかかる。同氏は「オルフェのような瞬発力はないが、勝てないような位置から勝つステイゴールドの良さが出ている。オルフェよりも大物を出すかも」と力を込めた。
ゴールドシップは現在滋賀の吉沢ステーブルWESTで放牧中。秋に数戦して有馬記念に向かう見通し。G1勝利をいくつ上積みできるか楽しみだ。